Users Guide
WS-MAN を使用したカスタムサーバー証明書の提供
プロビジョニングサーバーの公開キー証明書を転送するには、DCIM_LCService クラスの DownloadServerPublicKey() メソッドを呼び出すことができます。プロビジョニングサーバーの公開
キーは、自動検出クライアントとプロビジョニングサーバー間の厳重な相互認証の一部として使用できます。このメソッドは、プロビジョニングサーバーの公開キー証明書と関連ハッシュとハッシュタイプ
のパラメータを入力値として受け付けます。また、プロビジョニングサーバーの公開キーの処理とインストールの確認に使用できるジョブ ID を返します。WinRM と WSMANCLI を使用したコマンドラ
イン呼び出しの例は、『Lifecycle Controller 1.3 ウェブサービスインタフェースガイド』を参照してください。DCIM プロファイル仕様と関連 MOF ファイルは、www.DellTechCenter.com)の
Dell TechCenter wiki の DCIM 拡張ライブラリ領域から入手できます。
リモートファームウェアインベントリ
リモートファームウェアインベントリを使用すると、WS-MAN クライアントで iDRAC から提供されるウェブサービスインタフェースを使用して、システムのファームウェアと埋め込みソフトウェアのインベン
トリを瞬時に取得できます。ただし、インベントリは、スロット番号やハードウェア設定のようなハードウェア関連の情報は取得しません。
ファームウェアインベントリ機能は、システムのデバイスにインストールされているファームウェア、および iDRAC6 Express カード Lifecycle Controller の BIOS/ ファームウェアのインベントリを
返します。また、iDRAC6 Express カードに現在インストールされている BIOS/ ファームウェアのバージョンと、リモートアップデートウェブサービスインタフェースを使用してインストールできるロール
バック(N および N-1 バージョン)のバージョンのインベントリも返します。
即時ファームウェアインベントリ
即時ファームウェアインベントリを使用すると、システムの電源がオンかオフかにかかわらず、インベントリを実行できます。従来のシステムファームウェアインベントリは、オペレーティングシステムにイン
ベントリコレクタをダウンロードし、ローカルで実行して結果を収集する方法で行われていました。即時ファームウェアインベントリでは、ホストでオペレーティングシステムを実行していなくても、WS-MAN
クライアントからリモートでホストプラットフォームのインベントリができます。WS-MAN 要求の認証に使用される iDRAC ユーザー資格情報は、ファームウェアと埋め込みソフトウェアのインベントリの
要求時にサーバーコマンドの実行権限を必要とします。つまり、この機能はシステム管理者に制限されていません。取り付けられているデバイスのファームウェアのほか、ロールバックと再インストール
に使用できるファームウェアのリストも取得できます。
サポートされているデバイス
リモートインスタントファームウェアインベントリは、以下のデバイスでサポートされています。
l iDRAC6
l ストレージコントローラ(RAID シリーズ 6 および 7)
l NIC および LOM(Broadcom)
l 電源ユニット
l BIOS
l ドライバパック
l USC
l 診断
インスタントファームウェアインベントリクラスは、以下のファームウェアインベントリ情報を提供します。
l サポートされているデバイスにインストールされているファームウェア
l 各デバイスにインストールできるファームウェアバージョン
ワークフロー
DCIM_SoftwareInventory プロファイルは、サーバーにインストール済み、またはインストール可能なファームウェアと埋め込みソフトウェアのバージョンを表す Dell CIM データモデル拡張を定義
しています。ファームウェアインベントリには、WS-MAN ウェブサービスプロトコルを使用してアクセスできます。
これは、Windows WinRM を使用したファームウェアインベントリを要求する一般的なワークフローです。
1. DCIM_SoftwareIdentity クラスの WinRM 列挙コマンドを使用して、システムのインベントリを要求します。
2. インベントリのインスタンスは、システムオフまたはシステムオンの両方の状況でシステムから取得されます。
3. システム管理者権限またはサーバーコマンドの実行権限を持つユーザーが、システムのファームウェアと組み込みソフトウェアのインベントリを取得できます。
4. UEFI システムサービスが 無効 になっている場合は、列挙の要求によって WinRM エラーが生成されます。
5. 要求されたインベントリは、「インストール済み」および「仕様可能」な CIM インスタンスとして収集されます。
6. コンポーネントに現在インストールされているソフトウェアは、「インストール済みソフトウェアインスタンス」と表示されます。このインスタンスの主なプロパティ値である InstanceID は、DCIM:
INSTALLED :<COMPONENTTYPE> :< COMPONENTID> :<Version> として表され、同インスタンスのステータス値は「インストール済み」となります。