Users Guide
Table Of Contents
- Dell Lifecycle Controller GUI バージョン 3.00.00.00 ユーザーズガイド
- はじめに
- Lifecycle Controller の使用
- オペレーティングシステムの導入
- 監視
- ファームウェアアップデート
- 設定
- 保守
- 使いやすいシステムコンポーネント名
- セットアップユーティリティとブートマネージャの使用
- トラブルシューティングとよくあるお問い合わせ(FAQ)

• RAID 0 — 複数の物理ディスク全体にデータをストライプします。RAID 0 は、冗長データを保持しません。RAID 0 仮想ディスク
で 1 台の物理ディスクが故障すると、データを再構築する方策はありません。RAID 0 は、データ冗長性なしで、良好な読み取り
および書き込みパフォーマンスを提供します。
• RAID 1 — 1 つの物理ディスクから別の物理ディスクにデータのミラーまたは複製を行います。1 台の物理ディスクが故障する
と、ミラーのもう一方からのデータを使用してデータを再構築することができます。RAID 1 は、良好なデータ冗長性を持ち、良
好な読み取りパフォーマンスと平均的な書き込みパフォーマンスを提供します。
• RAID 5 - 物理ディスク間でデータをストライプし、パリティ情報を使用して冗長データを維持します。1 台の物理ディスクが故
障すると、パリティ情報を使用してデータを再構築することができます。RAID 5 は、良好なデータ冗長性および良好な読み取り
パフォーマンスを提供しますが、書き込みパフォーマンスは遅くなります。
• RAID 6 - 複数の物理ディスク全体にデータをストライプし、追加のデータ冗長性のために 2 セットのパリティ情報を使用しま
す。1 台または 2 台の物理ディスクが故障すると、パリティ情報を使用してデータを再構築することができます。RAID 6 は、良
好なデータ冗長性および読み取りパフォーマンスを提供しますが、書き込みパフォーマンスは遅くなります。
• RAID 10 — ミラー化された物理ディスクとデータストライピングの組み合わせです。1 台の物理ディスクが故障したすると、ミ
ラー化されたデータを使用してデータを再構築することができます。RAID 10 は、良好なデータ冗長性をもち、良好な読み取りお
よび書き込みパフォーマンスを提供します。
• RAID 50 - 複数の RAID 5 セットを単一のアレイで使用するデュアルレベルアレイです。RAID 5 のそれぞれで 1 台の物理ディス
クが故障してもアレイ全体でのデータ損失は発生しません。RAID 50 では書き込みパフォーマンスが向上しますが、物理ディス
クが故障し、再構築が実行されるときには、パフォーマンスが低下し、データまたはプログラムアクセスが遅くなり、アレイの
転送速度が影響を受けます。
• RAID 60 - RAID 0 のストレートブロックレベルストライピングと RAID 6 の分散ダブルパリティの組み合わせです。RAID 60 を
使用するには、システムに少なくとも 8 台の物理ディスクが必要です。1 つの RAID 60 セットで 1 台の物理ディスクが再構築さ
れている間に不具合が発生しても、データロスにはつながりません。RAID 60 ではフォルトトレランスが強化されており、いず
れかのスパンで 2 台を超える物理ディスクが故障しない限り、データロスは発生しません。
メモ: コントローラの種類によっては、一部の RAID レベルがサポートされていません。
異なる RAID レベルの最小ディスク要件:
表 11. RAID レベルとディスク数
RAID レベル 最小ディスク数
0 1*
1 2
5 3
6 4
10 4
50 6
60 8
* PERC S110、S130、および S140 RAID コントローラには、少なくとも 2 台のハードディスクドライブが必要です。
物理ディスクの選択
物理ディスクの選択画面を使用して、仮想ドライブに使用する物理ディスクと、物理ディスクドライブに関連するプロパティを選
択します。
仮想ディスクに必要な物理ディスクの数は、RAID レベルによって異なります。当該 RAID レベルに必要な物理ディスクの最小数と
最大数は、画面に表示されます。
• Protocol(プロトコル) - ディスクプールのプロトコルに Serial Attached SCSI (SAS)(シリアル接続 SCSI(SAS))、Serial
ATA (SATA)(シリアル ATA(SATA)) または NVM Express (NVMe)のいずれかを選択します。SAS ドライブは高パフォー
マンス向けに使用し、SATA ドライブはコスト効率に優れたソリューション向けに使用します。ディスクプールは物理ディスク
ドライブの論理的グループであり、仮想ディスクを 1 つ以上作成することができます。このプロトコルは、RAID 実装に使用さ
れるタイプのテクノロジです。
42 設定