Users Guide
DHCP サーバプール内のすべての Dell PowerEdge サーバが同じモデルタイプと番号の場合、単一の SCP ファイル(config.xml)
が必要です。config.xml ファイル名は、デフォルトの SCP ファイル名として使用されます。.xml ファイルのほかに、14G シス
テムでは .json ファイルも使用できます。ファイルは config.json になります。
ユーザーは、個々のサーバのサービスタグまたはサーバモデルを使用してマッピングされた、別の設定ファイルを必要とする個々の
サーバを設定することができます。特定の要件に対応したサーバを個々に持つ環境では、各サーバやサーバタイプを区別するため
に、異なる SCP ファイル名を使用することができます。たとえば、設定するサーバモデルに PowerEdge R740s と PowerEdge R540s
がある場合は、R740-config.xml および R540-config.xml の 2 つの SCP ファイルを使用します。
メモ: iDRAC サーバ設定エージェントは、サーバのサービスタグ、モデル番号、またはデフォルトのファイル名 config.xml
を使用して、設定ファイル名を自動的に生成します。
メモ: これらのファイルがネットワーク共有上にない場合、見つからなかったファイルのためのサーバー設定プロファイルのイ
ンポートジョブが失敗としてマークされます。
自動設定シーケンス
1. Dell サーバーの属性を設定する SCP ファイルを作成または変更します。
2. DHCP サーバーおよび DHCP サーバーから割り当てられた IP アドレスであるすべての Dell サーバーからアクセス可能な共有の場
所に、SCP ファイルを置きます。
3. DHCP サーバーで「ベンダーオプション 43」のフィールドに SCP ファイルの場所を指定します。
4. IP アドレスを取得中の iDRAC はベンダークラス識別子をアドバタイズします。(オプション 60)
5. DHCP サーバーは、ベンダーのクラスを dhcpd.conf ファイル内のベンダーのオプションと一致させ、SCP ファイルの場所およ
び SCP ファイル名(指定されている場合)を iDRAC に送信します。
6. iDRAC は、SCP ファイルを処理し、ファイル内にリストされたすべての属性を設定します。
DHCP オプション
DHCPv4 では、グローバルに定義された多数のパラメータを DHCP クライアントにパスできます。各パラメータは、DHCP オプショ
ンと呼ばれています。各オプションは、1 バイトのサイズのオプションタグで識別されます。0 と 255 のオプションタグはそれぞ
れパディングとオプションの終了用に予約されています。他のすべての値はオプションの定義に使用できます。
DHCP オプション 43 は、DHCP サーバから DHCP クライアントに情報を送信するために使用します。このオプションは、テキスト
文字列として定義されます。このテキスト文字列は、SCP ファイル名、共有の場所、およびこの場所にアクセスするための資格情
報の値として設定します。たとえば、次のとおりです。
option myname code 43 = text;
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
# default gateway
option routers 192.168.0.1;
option subnet-mask 255.255.255.0;
option nis-domain "domain.org";
option domain-name "domain.org";
option domain-name-servers 192.168.1.1;
option time-offset -18000; #Eastern Standard Time
option vendor-class-identifier "iDRAC";
set vendor-string = option vendor-class-identifier;
option myname "-f system_config.xml -i 192.168.0.130 -u
user -p password -n cifs -s 2 -d
0 -t 500";
ここで、-i は、リモートファイル共有の場所、-f は、文字列内のファイル名とリモートファイル共有への資格情報を示します。
DHCP Option 60 は DHCP クライアントと特定のベンダーを識別し、関連付けます。クライアントのベンダー ID を元に動作するよ
う設定されている DHCP サーバには、オプション 60 とオプション 43 を設定してください。Dell PowerEdge サーバでは、iDRAC は
それ自身をベンダー ID「iDRAC」で識別します。したがって、新しい「ベンダークラス」を追加し、その下に「コード 60」の「範囲のオ
プション」を作成した後で、DHCP サーバで新規範囲のオプションを有効にする必要があります。
Windows でのオプション 43 の設定
Windows でオプション 43 を設定するには、次の手順を実行します。
1. DHCP サーバで、スタート > 管理ツール > DHCP の順に進み、DHCP サーバ管理ツールを開きます。
2. サーバーを検索して、下のすべての項目を展開します。
3. 範囲のオプション を右クリックして、オプションの設定 を選択します。
範囲のオプション ダイログボックスが表示されます。
48 管理下システムのセットアップ