Users Guide
MAP アドレス領域のナビゲーション
SM-CLP で管理できるオブジェクトは、Manageability Access Point(MAP)アドレス領域と呼ばれる階層領域に分類されたターゲッ
トで表されます。アドレスパスは、アドレス領域のルートからアドレス領域のオブジェクトへのパスを指定します。
ルートターゲットは、スラッシュ(/)またはバックスラッシュ(\)で表されます。これは、iDRAC にログインするときのデフォ
ルトの開始ポイントです。cd 動詞を使用してルートから移動します。
メモ: スラッシュ(/)およびバックスラッシュ(\)は、SM-CLP アドレスパスで互換性があります。ただし、コマンドライ
ンの末尾にバックスラッシュを置くと、コマンドが次のラインまで続くことになり、コマンドの解析時に無視されます。
たとえば、システムイベントログ(SEL)で 3 番目のレコードに移動するには、次のコマンドを入力します。
->cd /admin1/system1/logs1/log1/record3
ターゲットなしで cd 動詞を入力し、アドレス領域内の現在の場所を検索します。省略形 .. と . の機能は Windows および Linux
の場合と同様であり、.. は親レベルを示し、. は現在のレベルを示します。
show 動詞の使用
ターゲットの詳細を確認するには、show 動詞を使用します。この動詞は、ターゲットのプロパティ、サブターゲット、関連性、お
よびその場所で許可されている SM-CLP 動詞のリストを表示します。
-display オプションの使用
show –display オプションでは、コマンドの出力を 1 つ、または複数のプロパティ、ターゲット、アソシエーション、バーブに制
限できます。たとえば、現在の場所のプロパティおよびターゲットのみを表示するには、次のコマンドを使用します。
show -display properties,targets
特定のプロパティのみを表示するには、次のコマンドのように修飾します。
show –d properties=(userid,name) /admin1/system1/sp1/account1
1 つのプロパティのみを表示する場合は、括弧を省略できます。
-level オプションの使用
show -level オプションは、指定されたターゲットよりも下の追加レベルで show を実行します。アドレス領域内のすべてのタ
ーゲットとプロパティを参照するには、-l all オプションを使用します。
-output オプションの使用
-output オプションは、4 つの SM-CLP 動詞出力フォーマット(テキスト、clpcsv、キーワード、clpxml)のうち、1 つを指定し
ます。
デフォルトのフォーマットは テキスト であり、最も読みやすい出力です。clpcsv フォーマットは、スプレッドシートプログラムへ
のロードに適した、コンマ区切り値フォーマットです。キーワード 1 行につき 1 つのキーワード = 値のペアとして情報を出力します。
Clpxml フォーマットは、response XML 要素を含む XML ドキュメントです。DMTF は、clpcsbv フォーマットと clpxml フォーマ
ットを指定しています。これらの仕様は、DMTF ウェブサイト(dmtf.org)で確認できます。
次の例は、SEL の内容を XML で出力する方法を示しています。
show -l all -output format=clpxml /admin1/system1/logs1/log1
使用例
本項では、SMCLP の使用事例のシナリオについて説明します。
• サーバー電源管理
• SEL 管理
• MAP ターゲットナビゲーション
SMCLP の使用 283