Users Guide
保持キャッシュの管理
保存キャッシュ管理機能は、コントローラのキャッシュデータを破棄するオプションをユーザーに提供するコントローラオプション
です。ライトバックポリシーでは、データはキャッシュに書き込まれてから物理ディスクに書き込まれます。仮想ディスクがオフ
ラインになったり、何らかの理由で削除されたりした場合は、キャッシュ内のデータが削除されます。
PREC コントローラは、電源障害が発生したりケーブルが抜かれたりした場合に、仮想ディスクが復旧するかキャッシュがクリアさ
れるまで、保持キャッシュまたはダーティーキャッシュに書き込まれたデータを保持します。
コントローラのステータスは保持キャッシュの影響を受けます。コントローラに保存されたキャッシュがある場合、コントローラ状
態は劣化と表示されます。保持キャッシュは、次の条件を満たした場合にのみ破棄できます。
• コントローラに外部設定がないこと。
• コントローラにオフラインディスクまたは欠落仮想ディスクがないこと。
• どの仮想ディスクへのケーブルも切断されていない。
PCIe SSD の管理
Peripheral Component Interconnect Express(PCIe)ソリッドステートデバイス(SSD)は、低遅延で、1 秒あたりの入出力速度
(IOPS)が高く、エンタープライズクラスストレージの信頼性と保守性が必要なソリューションのために設計された、高性能スト
レージデバイスです。PCIe SSD は、高速 PCIe 2.0 または PCIe 3.0 準拠のインタフェースを備えた Single Level Cell(SLC)および
Multi-Level Cell(MLC)NAND フラッシュテクノロジに沿って用意されています。第 14 世代の PowerEdge サーバには、SSD を接続
する方法が 3 種類あります。エクステンダを使用し、バックプレーンを介して SSD に接続する方法、バックプレーンからマザーボ
ードまでスリムケーブルを使用して直接接続し、エクステンダは使用しない方法、マザーボード上にある HHHL(アドイン)カード
を使用する方法を選択できます。
メモ: 第 14 世代 PowerEdge サーバでは、業界標準の NVMe-MI 仕様に基づく NVMe SSD がサポートされています。ただし、
Dell 専用の仕様をサポートするために使用されている第 13 世代 PowerEdge サーバは SSD に基づいています。前世代までの
サーバからの SSD の追加は、iDRAC 9 ではサポートされていません。
iDRAC インタフェースを使用して、NVMe PCIe SSD の表示および設定が行えます。
PCIe SSD には、次の主な機能があります。
• ホットプラグ対応
• 高性能デバイス
第 14 世代 PowerEdge サーバの一部でのみ、最大 32 の NVMe SSD がサポートされています。
PCIe SSD に対して次の操作を実行できます。
• サーバー内の PCIe SSD のインベントリと正常性のリモート監視
• PCIe SSD の取り外し準備
• データを安全に消去
• LED の点滅または点滅解除(デバイスを識別)
HHHL SSD に対しては次の操作を実行できます。
• サーバー内の HHHL SSD インベントリおよびリアルタイム監視
• iDRAC および OMSS での障害の発生したカードの報告およびログの記録
• 安全なデータ消去およびカードの取り外し
• TTY ログレポート
SSD に対しては次の操作を実行できます。
• ドライブのオンライン、障害発生、オフラインなどのステータスレポート
メモ: ホットプラグ機能、取り外し準備、およびデバイスの点滅または点滅解除は、HHHL PCIe SSD デバイスには適用されま
せん。
メモ: NVMe デバイスが S140 で制御されている場合、取り外し準備および暗号消去の操作はサポートされません。点滅および
点滅解除はサポートされます。
PCIe SSD のインベントリと監視
次のインベントリと監視情報は PCIe SSD で利用可能です。
• ハードウェア情報:
ストレージデバイスの管理 221