Users Guide
• コントローラに最大数の仮想ディスクがすでに存在する場合は、どの仮想ディスクにおいても RAID レベルの移行または容量の
拡張を行うことはできません。
• RLM/OCE が完了するまでは、RLM/OCE を実行中のすべての仮想ディスクの書き込みキャッシュポリシーが、コントローラに
よって ライトスルー に変更されます。
• Virtual Disks(仮想ディスク)の再設定では通常、再設定操作が完了するまで、ディスクのパフォーマンスに影響があります。
• ディスクグループ内の物理ディスクの合計数は、32 以下にする必要があります。
• 対応する仮想ディスク / 物理ディスクでバックグラウンド操作(BGI/ 再構築 / コピーバック / 巡回読み取り)が何かすでに実
行中の場合、その時点では再設定(OCE/RLM)が許容されません。
• 仮想ディスクに関連付けられたドライブでの再設定(OCE/RLM)の進行中に何らかのディスク移行を実行すると、再設定が失
敗します。
• OCE/RLM 用に追加した新規ドライブは、再構築が完了した後で仮想ディスクの一部に組み込まれます。ただし、これらの新規
ドライブの State(状態) は再構築の開始直後に Online(オンライン)に変わります。
初期化のキャンセル
この機能では、仮想ディスク上でバックグラウンドの初期化をキャンセルできます。PERC コントローラでは、冗長仮想ディスク
のバックグラウンド初期化は、仮想ディスクの作成後に自動的に起動します。冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化によっ
て、仮想ディスクでパリティ情報が準備され、書き込みパフォーマンスが向上します。ただし、バックグラウンド初期化の進行中
には、仮想ディスクの作成など一部のプロセスは実行できません。初期化のキャンセルによって、バックグラウンド初期化を手動
で取り消すことができます。バックグラウンド初期化がキャンセルされると、0 ~ 5 分以内に自動的に再開します。
メモ: バックグラウンド初期化は、RAID 0 の仮想ディスクには適用されません。
ウェブインタフェースを使用した仮想ディスクの管理
1. iDRAC ウェブインタフェースで、Storage(ストレージ) > Overview(概要) > Virtual Disks(仮想ディスク) > Advanced
Filter(詳細フィルタ) の順に移動します。
2. Virtual Disks(仮想ディスク) から、仮想ディスクを管理するコントローラを選択します。
3. 1 つまたは複数の仮想ディスクの場合、各 処置 ドロップダウンメニューから処置を選択します。
仮想ドライブに複数の処置を指定できます。処置を選択すると、追加の Action(処置) ドロップダウンメニューが表示されま
す。ドロップダウンメニューから別の処置を選択します。追加の Action(処置) ドロップダウンメニューには、既に選択され
ている処置は表示されません。また、Remove(削除) リンクが選択された処置の横に表示されます。このリンクをクリック
して、選択した処置を削除します。
• 削除
• 編集ポリシー:読み取りキャッシュ - 読み取りキャッシュポリシーを、次のいずれかのオプションに変更します。
• 先読みなし — 所定のボリュームについて、先読みポリシーが使用されないことを示します。
• 先読み — 所定のボリュームについて、データが要求されることを見越して、コントローラが要求データを順次先読みし、
追加データをキャッシュメモリに保存することを示します。これにより、連続したデータの読み取り速度が向上します。
ただし、ランダムデータへのアクセスにはあまり効果がありません。
• Adaptive Read Ahead(適応先読み) - 所定のボリュームについて、直近の 2 回のディスクアクセスが連続したセクター
で行われた場合、コントローラが先読みキャッシュポリシーを使用することを示します。読み取り要求がランダムの場
合、コントローラは 先読みなしモードに戻ります。
• 編集ポリシー:書き込みキャッシュ - 書き込みキャッシュポリシーを、次のいずれかのオプションに変更します。
• ライトスルー — 所定のボリュームについて、ディスクサブシステムでトランザクション内のすべてのデータの受信が完
了したとき、コントローラがホストシステムにデータ転送完了信号を送信することを示します。
• ライトバック — 所定のボリュームについて、コントローラキャッシュでトランザクション内のすべてのデータの受信が
完了したとき、コントローラがホストシステムにデータ転送完了信号を送信することを示します。その後、コントローラ
は、キャッシュされたデータをストレージデバイスにバックグラウンドで書き込みます。
• 強制ライトバック — 強制ライトバックキャッシングを使用した場合、コントローラにバッテリが搭載されているかどう
かに関係なく、書き込みキャッシュが有効になります。コントローラにバッテリが搭載されていない場合、強制ライト
バックキャッシングが使用されると、電源障害時にデータの損失が発生する可能性があります。
• 編集ポリシー:ディスクキャッシュ - ディスクキャッシュポリシーを、次のいずれかのオプションに変更します。
• デフォルト — ディスクでデフォルトの書き込みキャッシュモードが使用されていることを示します。SATA ディスクの
場合、これは有効になっています。SAS ディスクの場合、これは無効になっています。
• 有効 — ディスクの書き込みキャッシュが有効になっていることを示します。これにより、パフォーマンスが向上します
が、電源喪失時のデータ損失の可能性も高まります。
• 無効 — ディスクの書き込みキャッシュが無効になっていることを示します。これにより、パフォーマンスは低下します
が、データ損失の可能性が低下します。
212 ストレージデバイスの管理