Users Guide
す)。ユーザーが可能な限り最大の VD サイズを入力した場合は、入力したサイズと再設定後の最終 VD サイズに違いは見られませ
ん。
RAID レベルの移行
RAID レベルの移行(RLM)は、仮想ディスクの RAID レベルを変更することを意味します。iDRAC9 では、RLM を使用して VD の
サイズを増加させるオプションが提供されます。つまり、RLM は仮想ディスクの RAID レベルを移行することで、仮想ディスクの
サイズを増加させるのです。
RAID レベルの移行とは、ある RAID レベルを持つ VD を別のレベルの VD に変換するプロセスです。VD を別の RAID レベルに移行
する場合、VD 上のユーザーデータは新しい設定のフォーマットに再配布されます。
この設定は、ステージングとリアルタイムの両方でサポートされます。
次の表では、ディスク追加のある VD とディスク追加のない VD に再設定(RLM)する場合の、再設定可能な VD レイアウトについ
て説明します。
表 46. 可能な VD レイアウト
ソース VD レイアウト 可能なターゲット VD レイアウト(追加デ
ィスクあり)
可能なターゲット VD レイアウト(追加デ
ィスクなし)
R0(単一ディスク) R1 該当なし
R0 R5/R6 該当なし
R1 R0/R5/R6 R0
R5 R0/R6 R0
R6 R0/R5 R0/R5
OCE/RLM が実行中の場合に許可される操作
OCE/RLM が実行中の場合、次の操作が許可されます。
表 47. 許可される操作
VD で OCE/RLM が進行してい
る場合のコントローラ側からの
操作
VD 側(OCE/RLM が進行中)か
らの操作
同じコントローラ上の他の準備
状態の物理ディスクからの操作
同じコントローラ上の他の
VD(OCE/RLM が進行中で
ない)側からの操作
設定のリセット 削除 Blink(点滅) 削除
Export Log(ログのエクスポート) Blink(点滅) Unblink(点滅解除) Blink(点滅)
巡回読み取りモードの設定 Unblink(点滅解除) グローバルホットスペアの割り
当て
Unblink(点滅解除)
巡回読み取りの開始 非 RAID ディスクへの変換 名前変更
コントローラプロパティの変更 ポリシーの変更
物理ディスク電源の管理 低速初期化
RAID 対応ディスクへの変換 高速初期化
非 RAID ディスクへの変換 メンバーディスクの交換
コントローラモードの変更
OCE と RLM の制限
OCE と RLM には次の一般的な制限があります。
• OCE/RLM は、ディスクグループの含む仮想ディスクが 1 つのみのシナリオに限定されています。
• OCE は RAID50 および RAID60 ではサポートされません。RAID10、および RAID50、RAID60 では、RLM がサポートされていませ
ん。
ストレージデバイスの管理 211