Users Guide
メモ: 完全初期化は、リアルタイムでのみサポートされます。完全初期化をサポートするコントローラはごく一部です。
仮想ディスクの暗号化
コントローラで暗号化が無効になっている場合(つまり、セキュリティキーが削除されている場合)、作成された仮想ディスクの暗
号化を SED ドライブを使って手動で有効にします。コントローラで暗号化を有効にした後、仮想ディスクを作成すると、仮想ディ
スクは自動的に暗号化されます。仮想ディスクの作成時に有効な暗号化オプションを無効にした場合を除き、暗号化仮想ディスク
として自動的に設定されます。
暗号化キーを管理するには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
メモ: 暗号化はコントローラで有効ですが、VD を iDRAC から作成する場合は、VD の暗号化を手動で有効にする必要がありま
す。VD が OMSA から作成された場合にのみ、自動的に暗号化されます。
専用ホットスペアの割り当てまたは割り当て解除
専用ホットスペアは、仮想ディスクに割り当てられた未使用のバックアップディスクです。仮想ディスク内の物理ディスクが故障
すると、ホットスペアがアクティブ化されて故障した物理ディスクと交換されるため、システムが中断したり、ユーザー介入が必
要になることもありません。
この操作を実行するには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
4K ドライブのみを 4K 仮想ディスクにホットスペアとして割り当てることができます。
Add to Pending Operation(保留中の操作に追加) モードで物理ディスクを専用ホットスペアとして割り当てた場合、保留中操作が
作成されますが、ジョブは作成されません。その後で専用ホットスペアの割り当てを解除しようとすると、専用ホットスペアを割
り当てる保留中操作がクリアされます。
Add to Pending Operation(保留中の操作に追加) モードで物理ディスクを専用ホットスペアとしての割り当てから解除した場合、
保留中操作が作成されますが、ジョブは作成されません。その後で専用ホットスペアの割り当てを行おうとすると、専用ホットス
ペアの割り当てを解除する保留中操作がクリアされます。
メモ: ログエクスポート操作の進行中は、Manage Virtual Disks(仮想ディスクの管理) ページで専用ホットスペアに関する情
報を表示することができません。ログエクスポート操作の完了後、Manage Virtual Disks(仮想ディスクの管理) ページを再
ロードまたは更新して情報を表示します。
VD の名前変更
仮想ディスクの名前の変更には、システム制御権限が必要です。仮想ディスクの名前には英数字、スペース、ダッシュ、およびア
ンダースコアのみを使用できます。最大文字数はコントローラによって異なります。多くの場合、最大文字数は 15 文字です。仮想
ディスク名の始めと終わりにスペースを使用することはできません。仮想ディスクの名前を変更するたびに、LC ログが作成されま
す。
ディスク容量の編集
Online Capacity Expansion(オンライン容量拡張)(OCE) 機能によって、システムをオンラインにしたままで、選択した RAID レベ
ルのストレージ容量を増やすことができます。コントローラは、各 RAID アレイの末端に使用可能な新たな容量を設け、アレイ上に
データを再配布します(再構成と呼ばれます)。
Online Capacity Expansion(オンライン容量拡張)(OCE) は、次の 2 通りの方法で行うことができます。
• 仮想ディスクの LBA を開始後に、仮想ディスクグループの最小の物理ドライブ上の空き容量が使用可能な場合は、仮想ディス
クの容量はその空き容量の範囲内で拡張可能です。このオプションにより、新たに増加した仮想ディスクのサイズを入力でき
るようになります。LBA の開始前にのみ使用可能な空き容量が、仮想ディスク内のディスクグループにある場合は、物理ドライ
ブに使用可能な容量があっても、同一のディスクグループ内での Edit Disk Capacity(ディスク容量の編集) は許可されません。
• 仮想ディスクの容量は、互換物理ディスクを既存の仮想ディスクグループに追加することでも拡張できます。このオプションで
は、新たに増加した仮想ディスクのサイズを入力できません。特定の仮想ディスク上の既存の物理ディスクグループで使用され
ているディスク容量、仮想ディスクの既存の RAID レベル、および仮想ディスクに追加された新規ドライブの数に基づいて、新
たに増加した仮想ディスクサイズが計算され、表示されます。
容量の拡張では、ユーザーが最終的な VD のサイズを指定できます。内部では、最終的な VD のサイズは PERC にパーセンテージで
伝達されます(このパーセンテージは、ローカルディスクが拡張できるアレイの空き容量のうち、ユーザーが使用する容量)。この
パーセンテージロジックのため、再設定完了後の最終 VD サイズは、ユーザーが可能な限り最大の VD サイズを最終 VD サイズとし
て入力していない場合は、ユーザーが入力したサイズとは異なる可能性があります(パーセンテージは 100% を下回ることになりま
210 ストレージデバイスの管理