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物理ディスクの再構成
物理ディスクの再構築は、故障したディスクの内容を再構築する機能です。これは、自動再構築オプションが false(偽) に設定
されている場合にのみ当てはまります。冗長仮想ディスクがある場合、故障した物理ディスクの内容を再構築操作で再構築できま
す。構築は通常の動作中に実行できますが、実行するとパフォーマンスが劣化します。
Cancel Rebuild(再構築のキャンセル)を使用すると、進行中の再構成をキャンセルできます。再構築をキャンセルすると、仮想デ
ィスクが劣化した状態のままになります。追加の物理ディスクが故障すると、仮想ディスクで障害が発生し、データが失われる可
能性があります。故障した物理ディスクの再構築は、極力早めに実行するよう推奨します。
ホットスペアとして割り当てられた物理ディスクの再構築をキャンセルする場合は、データを復元するため、同じ物理ディスクで
再構築を再開します。物理ディスクの再構築をキャンセルしてから別の物理ディスクをホットスペアとして割り当てても、ホット
スペアにデータの再構築が新しく割り当てられることにはなりません。
仮想ディスクの管理
仮想ディスクに対して次の操作を実行できます。
• 作成
• 削除
• ポリシーの編集
• 初期化
• 整合性チェック
• 整合性チェックのキャンセル
• 仮想ディスクの暗号化
• 専用ホットスペアの割り当てまたは割り当て解除
• 仮想ディスクの点滅および点滅解除
• バックグラウンドの初期化のキャンセル
• オンライン容量拡張
• RAID レベルのマイグレーション
メモ: iDRAC インタフェースを使用して 240 の仮想ディスクを管理および監視することができます。VD を作成するには、デ
バイスセットアップ(F2)、PERCLI コマンドラインツール、または Dell OpenManage Server Administrator(OMSA)のい
ずれかを使用します。
メモ: PERC 10 は、デイジーチェーン配置をサポートしていないため、カウントがより少なくなっています。
仮想ディスクの作成
RAID 機能を実装するには、仮想ディスクを作成する必要があります。仮想ディスクとは、RAID コントローラが 1 つまたは複数の物
理ディスクから作成する、ストレージのことを指します。仮想ディスクは複数の物理ディスクから作成できますが、オペレーティ
ングシステムからは単一のディスクとして認識されます。
仮想ディスクを作成する前に、「仮想ディスクを作成する前の考慮事項」の情報をよくお読みください。
PERC コントローラに接続された物理ディスクを使用して、仮想ディスクを作成できます。仮想ディスクを作成するには、サーバコ
ントロールユーザーの権限が必要です。最大 64 の仮想ドライブを作成することができ、同じドライブグループでは最大 16 の仮想ド
ライブを作成することができます。
次の場合は、仮想ディスクを作成できません。
• 仮想ディスクを作成するために物理ディスクドライブを利用できない場合。追加の物理ディスクドライブを取り付けてくださ
い。
• コントローラ上に作成できる仮想ディスクの最大数に達している場合。少なくとも 1 つの仮想ディスクを削除してから、新しい
仮想ディスクを作成する必要があります。
• 1 つのドライブグループでサポートされる仮想ディスクの最大数に達している場合。選択したグループから 1 つの仮想ディスク
を削除してから、新しい仮想ディスクを作成する必要があります。
• ジョブが現在実行している場合、または選択したコントローラ上にスケジュール設定されている場合。このジョブが完了するま
で待つか、ジョブを削除してから、新しい操作を試行する必要があります。ジョブキューページで、スケジュール設定されたジ
ョブのステータスを表示し管理することができます。
• 物理ディスクが非 RAID モードである場合。iDRAC ウェブインタフェース、RACADM、Redfish、WSMan などの iDRAC インタフ
ェースを使用するか、<Ctrl+R> を使用して RAID モードに変換する必要があります。
206 ストレージデバイスの管理