Users Guide
RAID 10 の特徴
• n 個のディスクを(n/2)ディスクの容量を持つ 1 つの大容量仮想ディスクとしてグループ化します。ここで n は偶数を表しま
す。
• データのミラーイメージは物理ディスクのセット全体にストライピングされます。このレベルでは、ミラーリングを通じて冗長
性が提供されます。
• いずれかのディスクで障害が起きても、仮想ディスクの動作は中断されません。データはミラーリングされた障害の発生してい
ないディスクから読み取られます。
• 読み取りおよび書き込みパフォーマンスが向上します。
• 冗長性でデータを保護します。
RAID レベルパフォーマンスの比較
次の表は、一般的な RAID レベルに関するパフォーマンスの特徴を比較したものです。この表では、RAID レベルを選択する際の一
般的な指針が示されています。お使いの環境要件を評価してから、RAID レベルを選択してください。
表 45. RAID レベルパフォーマンスの比較
RAID レベル データの可用性 読み取りパフォ
ーマンス
書き込みパフォ
ーマンス
再構築パフォー
マンス
必要な最小ディ
スク数
使用例
RAID 0 なし 大変良好 大変良好 該当なし いいえ 非重要データ。
RAID 1 優秀 大変良好 正常 正常 2N(N = 1) 小規模のデータ
ベース、データ
ベースログ、およ
び重要情報。
RAID 5 正常 連続読み取り:
良。トランザク
ション読み取
り:大変良好
ライトバックキ
ャッシュを使用
しない限り普通
普通 N + 1(N = ディス
クが最低限 2 台)
データベース、お
よび読み取り量
の多いトランザ
クションに使用。
RAID 10 優秀 大変良好 普通 正常 2N x X データの多い環
境(大きいレコー
ドなど)。
198 ストレージデバイスの管理