Users Guide
• コスト効率 - RAID ボリュームに関連付けられている冗長データまたはパリティ情報を維持するには、追加のディスク容量が必
要です。データが一時的なものである、簡単に複製できる、不可欠ではない、といった場合は、データ冗長性のためのコスト増
は妥当とは言えません。
• 故障までの平均時間(MTBF) - データ冗長性を維持するために追加ディスクを使用すると、常にディスク障害の可能性も増加
します。冗長データが必要な状況ではこのオプションは避けられませんが、社内のシステムサポートスタッフの仕事量に影響し
ます。
• ボリューム - ボリュームは、単一ディスクによる非 RAID 仮想ディスクを指します。O-ROM<Ctrl> <r> などの外部ユーティリテ
ィを使ってボリュームを作成できます。Storage Management はボリュームの作成をサポートしません。ただし、十分な空き容量
がある場合は、ボリュームを表示し、これらのボリュームからドライブを使って新しいボリュームディスクや既存の仮想ディス
クの Online Capacity Expansion(OCE)を作成できます。
RAID レベルの選択
RAID を使用して、複数のディスクのデータストレージをコントロールできます。各 RAID レベルまたは連結には、異なるパフォーマ
ンスとデータ保護の特徴があります。
メモ: H3xx PERC コントローラは RAID レベル 6 および 60 をサポートしません。
各 RAID レベルでデータを保存する方法と、それぞれのパフォーマンスおよび保護機能について次のトピックで説明します。
• RAID レベル 0(ストライピング)
• RAID レベル 1(ミラーリング)
• RAID レベル 5(分散パリティを用いたストライピング)
• RAID レベル 6(追加された分散パリティを用いたストライピング)
• RAID レベル 50(RAID 5 セット全体へのストライピング)
• RAID レベル 60(RAID 6 セット全体へのストライピング)
• RAID レベル 10(ミラーセット全体へのストライピング)
RAID レベル 0(ストライピング)
RAID 0 はデータのストライピングを使用します。つまり複数の物理ディスクにわたり同じサイズのセグメントにデータを書き込み
ます。RAID 0 はデータの冗長性を提供しません。
RAID 0 の特徴
• n 個のディスクを、(最小ディスクサイズ)* n 個分のディスク容量を備えた 1 つの大容量仮想ディスクとしてまとめます。
• データは各ディスクに交互に保存されます。
• 冗長データは保存されません。1 つのディスクに障害が発生すると大容量仮想ディスクにもエラーが発生し、データを再構築す
る方法はありません。
• 読み書きのパフォーマンスが向上します。
ストレージデバイスの管理 193