Users Guide

ウェブインタフェースを使用した仮想ディスクの管理
RACADM を使用した仮想ディスクの管理
仮想ディスクの作成
RAID 機能を実装するには、仮想ディスクを作成する必要があります。仮想ディスクとは、RAID コントロー
ラによって 1 つまたは複数の物理ディスクから作成されたストレージを指します。仮想ディスクは複数の物
理ディスクから作成されますが、オペレーティングシステムはこれを単一のディスクとして認識します。
仮想ディスクを作成する前に、「仮想ディスクを作成する前の考慮事項」を理解しておく必要があります。
RERC コントローラに接続された物理ディスクを使用して、仮想ディスクを作成することができます。仮想
ディスクを作成するには、サーバー制御ユーザーの権限を持っている必要があります。最大 64 の仮想ドラ
イブと、同じドライブ グループで最大 16 の仮想ドライブのグループを作成できます。
次の場合は、仮想ディスクを作成できません。
仮想ディスクを作成するために物理ディスクドライブを利用できない。追加の物理ディスクドライブを
取り付けてください。
コントローラ上に作成できる仮想ディスクの最大数に達している。少なくとも 1 つの仮想ディスクを削
除してから、新しい仮想ディスクを作成する必要があります。
ドライブグループがサポートしている最大数の仮想ディスクが作成されている。選択したグループから
1 つの仮想ディスクを削除した後で、新しい仮想ディスクを作成する必要があります。
選択したコントローラ上でジョブが現在実行中、またはスケジュールされている。このジョブが完了する
まで待つ必要があります。または、このジョブを削除してから新しい操作を試行することができます。ス
ケジュールされたジョブのステータスは、ジョブキュー ページで表示および管理することができます。
物理ディスクが非 RAID モードである。racadm コマンドまたは <Ctrl+R> を使用して、RAID モードに変
換する必要があります。
メモ: 保留中の操作に追加 モードで仮想ディスクを作成し、ジョブが作成されない場合、またその後に
仮想ディスクを削除した場合は、仮想ディスクに対する保留中の作成操作がクリアされます。
仮想ディスクを作成する前の考慮事項
仮想ディスクを作成する前に、次を考慮します。
コントローラ上に保存されない仮想ディスク名 - 作成する仮想ディスクの名前は、コントローラ上に保存
されません。異なるオペレーティングシステムを使って再起動した場合、新しいオペレーティングシステ
ムが独自の命名規則を使って仮想ディスク名を変更することがあります。
ディスクグループとは、1 つ、または複数の仮想ディスクが作成される RAID コントローラに接続された
ディスクを論理的にグループ化したものです。その際、ディスクグループのすべての仮想ディスクはディ
スクグループのすべての物理ディスクを使用します。現在の実装では、論理デバイス作成の際に、混在し
たディスクグループのブロックがサポートされています。
物理ディスクはディスクグループにまとめられるので、1 つのディスクグループで RAID レベルが混在す
ることはありません。
仮想ディスクに含める物理ディスク数には制限があります。これらの制限はコントローラによって異な
ります。仮想ディスクの作成で、コントローラは一定数のストライプとスパン(物理ディスクのストレー
ジを組み合わせる方法
をサポートします。ストライプとスパンの合計数が制限されているため、使用で
きる物理ディスク数も限られます。ストライプとスパンの制限によって、RAID レベルは次のような影響
を受けます。
最大スパン数は、RAID 10 RAID 50、および RAID 60 に影響します。
最大ストライプ数は、RAID 0RAID 5RAID 50RAID 6 および RAID 60 に影響します。
1 つのミラー内の物理ディスク数は常に 2 です。これは RAID 1 および RAID 10 に影響します。
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