Users Guide
Table Of Contents
- iDRAC 8/7 v2.40.40.40 ユーザーズガイド
- 概要
- iDRAC へのログイン
- ローカルユーザー、Active Directory ユーザー、または LDAP ユーザーとしての iDRAC へのログイン
- スマートカードを使用した iDRAC へのログイン
- シングルサインオンを使用した iDRAC へのログイン
- リモート RACADM を使用した iDRAC へのアクセス
- ローカル RACADM を使用した iDRAC へのアクセス
- ファームウェア RACADM を使用した iDRAC へのアクセス
- SMCLP を使用した iDRAC へのアクセス
- 公開キー認証を使用した iDRAC へのログイン
- 複数の iDRAC セッション
- デフォルトログインパスワードの変更
- デフォルトパスワード警告メッセージの有効化または無効化
- 無効なパスワード資格情報
- 管理下システムと管理ステーションのセットアップ
- iDRAC IP アドレスのセットアップ
- 管理ステーションのセットアップ
- 管理下システムのセットアップ
- 対応ウェブブラウザの設定
- デバイスファームウェアのアップデート
- ステージングされたアップデートの表示と管理
- デバイスファームウェアのロールバック
- サーバープロファイルのバックアップ
- サーバプロファイルのインポート
- 他のシステム管理ツールを使用した iDRAC の監視
- iDRAC の設定
- iDRAC 情報の表示
- ネットワーク設定の変更
- FIPS モード
- サービスの設定
- VNC クライアントを使用したリモートサーバーの管理
- 前面パネルディスプレイの設定
- タイムゾーンおよび NTP の設定
- 最初の起動デバイスの設定
- OS から iDRAC へのパススルーの有効化または無効化
- 証明書の取得
- RACADM を使用した複数の iDRAC の設定
- ホストシステムでの iDRAC 設定を変更するためのアクセスの無効化
- iDRAC と管理下システム情報の表示
- iDRAC 通信のセットアップ
- DB9 ケーブルを使用したシリアル接続による iDRAC との通信
- DB9 ケーブル使用中の RAC シリアルとシリアルコンソール間の切り替え
- IPMI SOL を使用した iDRAC との通信
- IPMI over LAN を使用した iDRAC との通信
- リモート RACADM の有効化または無効化
- ローカル RACADM の無効化
- 管理下システムでの IPMI の有効化
- 起動中の Linux のシリアルコンソールの設定
- サポート対象の SSH 暗号スキーム
- ユーザーアカウントと権限の設定
- ユーザー名およびパスワードで推奨される文字
- ローカルユーザーの設定
- Active Directory ユーザーの設定
- iDRAC の Active Directory 認証を使用するための前提条件
- サポートされている Active Directory 認証メカニズム
- 標準スキーマ Active Directory の概要
- 標準スキーマ Active Directory の設定
- 拡張スキーマ Active Directory の概要
- 拡張スキーマ Active Directory の設定
- Active Directory 設定のテスト
- 汎用 LDAP ユーザーの設定
- シングルサインオンまたはスマートカードログインのための iDRAC の設定
- アラートを送信するための iDRAC の設定
- ログの管理
- 電源の監視と管理
- ネットワークデバイスのインベントリ、監視、および設定
- ストレージデバイスの管理
- RAID の概念について
- 対応コントローラ
- 対応エンクロージャ
- ストレージデバイスの対応機能のサマリ
- ストレージデバイスのインベントリと監視
- ストレージデバイスのトポロジの表示
- 物理ディスクの管理
- 仮想ディスクの管理
- コントローラの管理
- PCIe SSD の管理
- エンクロージャまたはバックプレーンの管理
- 設定を適用する操作モードの選択
- 保留中の操作の表示と適用
- ストレージデバイス — 操作適用のシナリオ
- コンポーネント LED の点滅または点滅解除
- 仮想コンソールの設定と使用
- 仮想メディアの管理
- VMCLI ユーティリティのインストールと使用
- vFlash SD カードの管理
- SMCLP の使用
- iDRAC サービスモジュールの使用
- サーバー管理用 USB ポートの使用
- iDRAC Quick Sync の使用
- オペレーティングシステムの導入
- iDRAC を使用した管理下システムのトラブルシューティング
- よくあるお問い合わせ(FAQ)
- 使用事例シナリオ
- アクセスできない管理下システムのトラブルシューティング
- システム情報の取得とシステム正常性の評価
- アラートのセットアップと電子メールアラートの設定
- Lifecycle ログとシステムイベントログの表示とエクスポート
- iDRAC ファームウェアをアップデートするためのインタフェース
- 正常なシャットダウンの実行
- 新しい管理者ユーザーアカウントの作成
- サーバーのリモートコンソールの起動と USB ドライブのマウント
- 連結された仮想メディアとリモートファイル共有を使用したベアメタル OS のインストール
- ラック密度の管理
- 新しい電子ライセンスのインストール
- 一度のホストシステム再起動での複数ネットワークカードのための I/O アイデンティティ構成設定の適用
ストレージデバイスの管理
iDRAC 2.00.00.00 リリースからは、iDRAC が新しい PERC9 コントローラの直接設定が含まれるように、エージェントフリーの管理
を拡張します。それによって、システムに接続されたストレージコンポーネントをランタイムにリモートで設定できます。これらの
コンポーネントには、RAID および非 RAID コントローラと、チャネル、ポート、エンクロージャ、およびそれらに接続されたディス
クが含まれます。
Comprehensive Embedded Management(CEM)フレームワークでのストレージサブシステムの完全な検出、トポロジー、正常性の
監視と設定は、I2C インタフェース経由の MCTP プロトコルを使用した内部および外部 PERC コントローラとのインタフェースによ
って実現します。リアルタイム設定の場合、CEM は PERC9 コントローラをサポートします。PERC9 コントローラのファームウェ
アバージョンは、9.1 またはそれ以降である必要があります。
iDRAC を使用して、OpenManage Storage Management で使用可能な、リアルタイム(再起動以外)設定コマンドなどのほとんどの
機能を実行できます。オペレーティングシステムをインストールする前に、RAID を完全に設定できます。
BIOS にアクセスせずにコントローラ機能を設定し、管理することができます。これらの機能には、仮想ディスクの設定と、RAID
レベルおよびデータ保護用のホットスペアの適用が含まれます。再構築とトラブルシューティングなど、その他多くのコントローラ
機能を開始できます。データ冗長性の設定またはホットスペアの割り当てによって、データを保護できます。
ストレージデバイスには、次のものがあります。
● コントローラ - ほとんどのオペレーティングシステムでは、ディスクから直接データの読み取りと書き込みを行わず、読み取り
と書き込みの指示をコントローラに送信します。コントローラは、システム内のハードウェアで、データの書き込みと取り出し
を行うためにディスクと直接やり取りします。コントローラには、1 つまたは複数の物理ディスクに接続されたコネクタ(チャ
ネルまたはポート)、または物理ディスクを収容するエンクロージャが搭載されています。RAID コントローラは、ディスクの境
界をまたがり、複数のディスクの容量を使用して拡張されたストレージ空間、すなわち仮想ディスクを作成できます。また、コ
ントローラは、再構築の開始やディスクの初期化など、その他のタスクも実行します。これらのタスクを完了するため、コント
ローラはファームウェアおよびドライバと呼ばれる特別なソフトウェアを必要とします。コントローラが正常に機能するには、
必要最低限のバージョンのファームウェアとドライバがインストールされていることが必要です。コントローラによって、デー
タの読み取りおよび書き込み方法や、タスクの実行方法の特徴が異なります。これらの機能を理解しておくと、ストレージを最
も効率的に管理するのに役立ちます。
● 物理ディスクまたは物理デバイス - エンクロージャ内にあるか、コントローラに接続されています。RAID コントローラでは、物
理ディスクまたはデバイスを使って仮想ディスクを作成します。
● 仮想ディスク - RAID コントローラによって 1 つまたは複数の物理ディスクから作成されたストレージです。仮想ディスクは複
数の物理ディスクから作成されますが、オペレーティングシステムはこれを 1 つのディスクとして認識します。使用する RAID
レベルによって、仮想ディスクはディスク障害発生時に冗長データを保持する場合や、特定の性能属性を備える場合がありま
す。仮想ディスクは、RAID コントローラ上でのみ作成できます。
● エンクロージャ - これはシステムに外部接続されますが、バックプレーンとその物理ディスクはシステム内蔵です。
● バックプレーン - エンクロージャに似ています。バックプレーンで、コントローラのコネクタと物理ディスクがエンクロージャ
に接続されますが、外付けのエンクロージャに関する管理機能(温度プローブ、アラームなど)は搭載されません。物理ディス
クは、エンクロージャに収容するか、またはシステムのバックプレーンに接続することができます。
エンクロージャに収容された物理ディスクの管理に加え、エンクロージャ内のファン、電源装置、および温度プローブのステータス
を監視することができます。エンクロージャはホットプラグ可能です。ホットプラグとは、オペレーティングシステムの実行中に
システムにコンポーネントを追加することを意味しています。
コントローラに接続された物理デバイスには、最新のファームウェアが必要です。最新の対応ファームウェアについては、サービス
プロバイダにお問い合わせください。
PERC からのストレージイベントは、適用可能として SNMP トラップおよび WSMAN イベントにマップされます。ストレージ構成
に対する変更はすべて、Lifecycle ログに記録されます。
PERC 機能 CEM 設定応コントローラ(PERC 9.1 以
降)
CEM 設定非対応のコントローラ(PERC
9.0 およびそれ以前)
リアルタイム コントローラに対して保留中の既存のジ
ョブもスケジュールされたジョブも存在
しない場合、設定が適用されます。
そのコントローラに対して保留中または
スケジュール済のジョブがある場合は、ジ
ョブをクリアするか、ジョブが完了するま
設定が適用されます。エラーメッセージ
が表示されます。ジョブの作成が正常に
完了せず、ウェブインタフェースを使用し
てリアルタイムジョブを作成できません。
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