Users Guide
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概要
Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC)は、サーバ管理者の生産性を向上させ、Dell サーバの全体的な可用性を高めるように
設計されています。
iDRAC は、サーバで発生した問題について管理者にアラートを送信し、リモートサーバ管理の実施を支援し、サーバへの物理
的なアクセスの必要性を軽減します。
iDRAC with Lifecycle Controller テクノロジは、より大きなデータセンターソリューションの一部であり、ビジネスに不可欠なアプリケーションとワーク
ロードをいつでも使用できる状態にしておくために役立ちます。このテクノロジを利用することによって、管理者はエージェントを使用しなくても、あら
ゆる場所から
Dell サーバを導入、監視、管理、設定、アップデート、トラブルシューティング、および修復することが可能になります。こうした機能
が、オペレーティングシステムやハイパーバイザーの有無や状態にかかわらず実現されるのです。
iDRAC および Lifecycle Controller は、次のような製品と連携して IT 業務の簡素化および能率化を図ります。
• Dell Management plug-in for VMware vCenter
• Dell Repository Manager
• Microsoft System Center Operations Manager(SCOM)および Microsoft System Center Conguration Manager(SCCM)用の
Dell Management Packs
• BMC Bladelogic
• Dell OpenManage Essentials
• Dell OpenManage Power Center
iDRAC には次のタイプが用意されています。
• Basic Management with IPMI(200~500 シリーズのサーバーではデフォルトで使用可能)
• iDRAC Express(600 以上のシリーズのラックまたはタワーサーバー、およびすべてのブレードサーバーではデフォルトで使用可能)
• iDRAC Enterprise(すべてのサーバーモジュールで使用可能)
詳細については、dell.com/support/manuals にある『iDRAC 概要および機能ガイド』を参照してください。
iDRAC With Lifecycle Controller を使用するメリット
次のメリットが挙げられます。
• 可用性の向上 — 不具合発生からの復帰時間を短縮するために役立つ、エラーの可能性または実際のエラーの早期通知を行います。
• 生産性の向上および総所有コスト(TCO)の削減 — 遠隔地に多数存在するサーバーへの管理者の管理範囲を拡大は、交通費などの
運用コストを削減しながら IT スタッフの生産性を向上させることができます。
• セキュアな環境 — リモートサーバーへのセキュアなアクセスを提供することにより、管理者はサーバーおよびネットワークのセキュリティを維持し
ながら、重要な管理作業を行うことができます。
• Lifecycle Controller による内蔵システム管理の強化 – ローカル展開においては Lifecycle Controller の GUI による展開および保守性の簡
略化を提供し、リモート展開においては
Dell OpenManage Essentials およびパートナーコンソールと統合された Remote Services(WS-
Management) インターフェースを提供します。
Lifecycle Controller GUI の詳細に関しては dell.com/idracmanuals にある『Lifecycle Controller ユーザーズガイド』を、リモートサービスに関し
ては『Lifecycle Controller Remote Services ユーザーズガイド』を参照してください。
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