Users Guide

RACADM を使用した仮想ディスクの作成
racadm storage createvd コマンドを使用します。詳細については、dell.com/esmmanuals にある
RACADM コマンドラインリファレンスガイド』を参照してください。
仮想ディスクキャッシュポリシーの編集
仮想ディスクの読み取り、書き込み、またはディスクキャッシュポリシーを変更することができます。
メモ: コントローラによって、サポートされない読み取りまたは書き込みポリシーがあります。そのた
め、ポリシーを適用すると、エラーメッセージが表示されます。
読み取りポリシーは、コントローラがデータを探すときに、仮想ディスクの連続セクタを読み取るかどうか
を指定します。
適応先読み — 2 件の最新読み取り要求がディスクの連続セクタにアクセスした場合にのみ、コントロー
ラは先読みを開始します。後続の読み取り要求がディスクのランダムセクタにアクセスする場合、コント
ローラは先読みなしポリシーに戻ります。コントローラは読み取り要求がディスクの連続セクタにアク
セスしているかを引き続き評価し、必要に応じて先読みを開始します。
先読みコントローラはデータシーク時に仮想ディスクの連続セクタを読み取ります。データが仮想デ
ィスクの連続セクタに書かれている場合、先読みポリシーによってシステムパフォーマンスが向上しま
す。
先読みなし先読みなしポリシーを選択すると、コントローラは先読みポリシーを使用しません。
書き込みポリシーは、コントローラが書き込み要求完了信号を、データがキャッシュに保存された直後、ま
たはディスクに書き込まれた後のどちらの時点で送信するかを指定します。
ライトスルーコントローラは、データがディスクドライブに書き込まれた後でのみ書き込み要求完了
信号を送信します。ライトスルーキャッシュは、ディスクドライブにデータが無事に書き込まれた後にの
みデータが利用可能になるとシステムが判断することから、ライトバックキャッシュよりも優れたデータ
セキュリティを提供します。
ライトバックコントローラは、データがコントローラのキャッシュに保存されたがディスクには書き
込まれていない時点で、書き込み要求完了信号を送信します。ライトバックキャッシュは、後続の読み取
り要求が、ディスクと比べてキャッシュからより素早くデータを取得できるため、パフォーマンスが向上
します。ただし、ディスクへのデータ書き込みを阻むシステム障害の発生時に、データ損失が生じる可能
性があります。他のアプリケーションでも、処置がデータがディスクにあると想定したときに、問題が発
生する可能性があります。
ライトバック強制コントローラにバッテリが搭載されているかどうかに関係なく、書き込みキャッシ
ュが有効になります。コントローラにバッテリが搭載されていない場合、強制ライトバックキャッシング
が使用されると、電源障害時にデータの損失が発生する可能性があります。
ディスクキャッシュポリシーは、特定の仮想ディスクでの読み取りに適用されます。この設定は先読みポリ
シーには影響しません。
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