Users Guide
iDRAC With Lifecycle Controller を使用するメリット
次のメリットが挙げられます。
• 可用性の向上 — サーバー障害の防止、または障害後のリカバリ時間の短縮に役立つ、実際の障害と障害の可能性の早期通知を行います。
• 生産性の向上および総所有コスト(TCO)の削減 — 管理者の管理範囲を遠隔地に存在するより多くのサーバーに拡大できるため、交通費など
の運用コストを削減しながら IT スタッフの生産性を向上させることができます。
• セキュアな環境 — リモートサーバーへのセキュアなアクセスを提供することにより、管理者はサーバーおよびネットワークのセキュリティを維持しながら、
重要な管理作業を行うことができます。
• 高度な組み込み型管理 — Lifecycle Controller は、Dell OpenManage Essentials 、パートナーコンソール、および Redsh UI と統合されたロー
カル導入のための
LC GUI と、リモート導入のためのリモートサービス(wsman)インタフェースを使用することによって、導入および簡素化された保守
性を実現します。
iDRAC の詳細については、dell.com/support/home で『Integrated Dell Remote Access Controller ユーザーズガイド』を参照してください。wsman
の詳細については、delltechcenter.com/lc で『Dell Lifecycle Controller GUI ユーザーズガイド』を参照してください。
本リリースの新機能
本リリースでサポートされているアップデートは、次のとおりです。
• Red Hat Enterprise Linux(RHEL)7.4 および 6.9 のサポートを追加。
• SUSE Linux Enterprise Server(SLES)12 SP2 のサポートを追加。
• Dell EMC DSS 9500 および DSS 9250 サーバのサポートを追加。
主な機能
Lifecycle Controller の主な機能は以下のとおりです。
• プロビジョニング — 統一インターフェースからの、プリオペレーティングシステム全体の設定
• 導入 — Lifecycle Controller の組み込みドライバを使用する、簡素化されたオペレーティングシステムのインストールです。Microsoft Windows お
よび Red Hat Linux 7 オペレーティングシステムでは、無人インストールモードを使用することができます。
• downloads.dell.com からオペレーティングシステムインストール用のドライバをダウンロードします。
• パッチまたはアップデート — オペレーティングシステムに依存せず、downloads.dell.com からのアップデートへの直接アクセスによってメンテナンスダウ
ンタイムが短縮されます。実用可能なロールバックバージョンを維持することにより、ファームウェアのアップデートを簡素化します。
• サービス — ハードディクスドライブに依存せずに診断を継続的に行うことができ、Dell PowerEdge ストレージコントローラ、NIC、電源装置ユニットな
どのコンポーネントの交換中にファームウェアを自動的にフラッシュする機能があります。ネットワーク構成の VLAN をサポートします。
• システムの消去 — サーバーの選択されたコンポーネントにあるサーバーおよびストレージ関連のデータを削除します。これにより、サーバー上の
BIOS、Lifecycle Controller データ(LC ログ、設定データベース、ロールバックファームウェアバージョン)、iDRAC 設定、およびストレージコンポーネン
トについての情報を削除することができます。
メモ: iDRAC ライセンスファイルを削除することはできません。
• セキュリティ — ローカルキー暗号化をサポートします。
• 拡張セキュリティ — TLS 1.2、1.1、1.0 のサポート。セキュリティを強化するために、デフォルト設定は TLS 1.1 以上。
• サーバの復元 — サーバープロファイル(RAID 設定を含む)をバックアップし、サーバーを以前の既知の状態に復元します。システム基板の交換時
には、サーバーライセンスのインポート、ファームウェアのロールバック、およびシステム設定の復元を行います。
• ハードウェアインベントリ — 現在および工場出荷時のシステム設定に関する情報を提供します。
• トラブルシューティングのための Lifecycle Controller ログです。
8
はじめに