Reference Guide
CMC の詳細については、www.dell.com/support/article/sln311283 を参照してください。
iDRAC サービスモジュール
このモジュールは、オペレーティングシステム(OS)からの監視および設定情報によって iDRAC を補完します。また、OS から iSM
インタフェースの制限されたバージョンにアクセスすることもできます。iDRAC インタフェースで iSM の機能を有効または無効に
して、サーバーのオペレーティングシステムで消費される CPU とメモリを制御できます。
iDRAC サービスモジュールは、次の機能を備えています。
• オペレーティングシステム(OS)情報の表示。
• Lifecycle Controller ログのオペレーティングシステムログへの複製。
• 自動システムリカバリの実行。
• Windows Management Instrumentation(WMI)情報の入力。
• SupportAssist Collection との統合。
• NVMe クラス PCIe SSD での削除の準備オプションの使用。
• ホスト IP を使用した iDRAC インタフェースへのアクセス。
• リモート iDRAC を使用した、第 13 世代 PowerEdge サーバーのハードリセット。
• ホストオペレーティングシステムからの iDRAC MIB 互換 SNMP トラップへのアクセス。
詳細については、www.dell.com/idracmanuals にある『iDRAC User’s Guide』(iDRAC ユーザーズガイド)を参照してください。
Dell Remote Access Controller Administration(RACADM)
CLI
RACADM コマンドラインユーティリティは、PowerEdge サーバのインベントリ、設定、アップデート、および正常性ステータスの
チェックを実行するための、スクリプト可能なインタフェースを提供します。RACADM は以下の複数のモードで動作します。
• ローカル - 管理下サーバーのオペレーティングシステムからの RACADM コマンドの実行をサポートします。
• SSH または Telnet - ファームウェア RACADM とも呼ばれ、SSH または Telnet を使用して iDRAC にログインすることによって
アクセスできます。
• リモート - ラップトップまたはデスクトップなどのリモート管理ステーションからの RACADM コマンドの実行をサポートしま
す。
RACADM は、Lifecycle Controller 搭載 iDRAC、および M1000e、VRTX、FX2 の各モジュラーシステムの Chassis Management Controller
でサポートされます。ローカルおよびリモート RACADM は、Windows Server、Windows クライアント、および Red Hat、SuSe、
Ubuntu の各 Linux でサポートされます。
詳細については、www.dell.com/idracmanuals にある『RACADM Command Line Reference Guide for iDRAC and CMC』(iDRAC / CMC
向け RACADM コマンドラインリファレンスガイド)を参照してください。
Lifecycle Controller 搭載 iDRAC の組み込み型管理 API
Lifecycle Controller 搭載 iDRAC は、PowerEdge サーバのスケーラブルな自動管理を可能にする、標準ベースのさまざまなアプリケー
ションプログラミングインタフェース(API)を提供します。標準のシステム管理 API は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics
Engineers)や DMTF(Distributed Management Task Force)などの組織によって開発されたものです。これらの API は、管理機能
(検出、インベントリ、正常性ステータスのチェック、設定、アップデート、電源管理など)を自動化するために、商用のシステム
管理製品と、IT スタッフによって開発されたカスタムプログラムやスクリプトで広く使用されています。Lifecycle Controller 搭載の
iDRAC によってサポートされる API には、以下のものがあります。
• iDRAC RESTful API:DMTF Redfish 標準に基づいて Dell EMC オペレーションを拡張する RESTful インタフェースを提供します。
これには、RESTful サーバ設定、モジュラーサーバ機能のサポート、OS ネットワーキングの詳細なインベントリとステータスの
表示が含まれています。
• Redfish 対応の iDRAC RESTful API:2015 年、DMTF Scalable platforms Management Forum は、Redfish 対応の iDRAC RESTful
API を公開しました。これは、業界標準のオープンな仕様とスキーマであり、スケーラブルなハードウェアプラットフォームをシ
ンプルかつセキュアな最新手法で管理したい IT 管理者のニーズを満たすよう設計されています。Dell EMC は iDRAC RESTful
API に大きく貢献しており、SPMF の共同議長を務め、iDRAC RESTful API のメリットを啓蒙するだけでなく、業界をリードする
システム管理ソリューションを通じたメリットの提供に尽力しています。iDRAC RESTful API は、ハイパーメディア RESTful イ
ンタフェース内のデータモデル表現を使用した、次世代の管理標準です。このデータモデルは、標準のマシンが読み取れるスキ
ーマによって定義されており、JSON で表現したメッセージのペイロードと OData v4 プロトコルが用いられます。
• WSMan:2008 年に DMTF によって最初に公開された WSMan(Web Services For Management)API は、Lifecycle Controller 搭
載の iDRAC によって提供される最も成熟した堅牢な API です。WSMan は、共通情報モデルを用いてモデル化されたデータと共
システム管理製品概要 9