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iDRAC サービスモジュールは、オペレーティングシステムが動作していない時に発生したイベントもログに記録します。この iDRAC サービスモジュールが実
行する
OS のログの記録は、Linux ベースのオペレーティングシステム向けの IETF シスログ規格に基づいています。
メモ: iDRAC サービスモジュールバージョン 2.1 からは、iDRAC サービスモジュールインストーラを使用して、Windows OS ログ内での Lifecycle
Controller
ログのレプリケーション場所を設定できます。場所の設定は、iDRAC サービスモジュールのインストール時、または iDRAC サービス
モジュールインストーラの変更時に行うことができます。
OpenManage Server Administrator がインストールされている場合は、この監視機能は、OS のログ内の SEL エントリの重複を避けるために無効に設
定されます。
メモ: Microsoft Windows では、アプリケーションログではなくシステムログに iSM イベントが記録される場合、Windows イベントログサービス
を再起動するか、またはホスト
OS を再起動します。
システムの自動リカバリオプション
自動システムリカバリ機能は、ハードウェアベースのタイマーです。ハードウェアに障害が発生した場合、正常性監視が呼び出されないことがありますが、
電源スイッチがアクティブ化されたかのようにサーバがリセットされます。ASR は、継続的にカウントダウンする「ハートビート」タイマーを使用して実装されて
います。正常性監視は、カウンタがゼロにならないようカウンタを頻繁にリロードします。
ASR がゼロまでカウントダウンすると、オペレーティングシステムがハ
ングアップしたとみなされ、システムは自動的に再起動を試行します。
再起動、電源の入れ直し、指定時間経過後のサーバの電源オフといった、システムの自動リカバリ操作を実行できます。この機能を有効にできるのは、
オペレーティングシステムのウォッチドッグタイマーが無効になっている場合のみです。OpenManage Server Administrator がインストールされていると、こ
の監視機能は、ウォッチドッグタイマーとの重複を避けるため、無効になります。
Windows Management Instrumentation プロバイダ
WMI は Windows ドライバモデルに対する拡張機能のセットであり、オペレーティングシステムインタフェースを提供し、これを介して計装コンポーネントが
情報と通知を提供します。
WMI は、サーバハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションを管理するための Distributed Management Task
Force(DMTF)に基づいて Microsoft が実装した Web-Based Enterprise Management(WBEM)規格および Common Information Model
(CIM)
規格です。WMI プロバイダは、Microsoft System Center などのシステム管理コンソールとの統合に役立ち、Microsoft Windows サーバを管理
するためのスクリプト記述を可能にします。
iDRAC で WMI オプションを有効または無効にすることができます。iDRAC は、iDRAC サービスモジュールを通じて WMI クラスを公開し、サーバの正常
性情報を提供します。デフォルトでは、
WMI 情報機能は有効になっています。iDRAC サービスモジュールは、WMI を通じて WSMAN 監視クラスを
iDRAC に開示します。これらのクラスは、root/cimv2/dcim 名前空間に開示されます。
これらのクラスには、標準の WMI クライアントインタフェースを使用してアクセスできます。詳細については、プロファイルマニュアルを参照してください。
次の例では、WMI 情報機能によって iDRAC サービスモジュールに提供される機能を DCIM_account クラスを使用して説明します。サポートされるクラ
スとプロファイルの詳細については、
Dell TechCenter にある WSMAN プロファイルマニュアルを参照してください。
表 46. 例
CIM インタフェース
WinRM WMIC PowerShell
クラスのインスタンスを列挙しま
す。
winrm e wmi/root/cimv2/
dcim/dcim_account
wmic /namespace:\\root
\cimv2\dcim PATH
dcim_account
Get-WmiObject
dcim_account -
namespace root/cimv2/
dcim
特定のクラスのインスタンスを取
得します。
winrm g wmi/root/cimv2/
dcim/DCIM_Account?
CreationClassName=DCIM_
wmic /namespace:\\root
\cimv2\dcim PATH
dcim_account where
Get-WmiObject -
Namespace root
\cimv2\dcim -Class
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iDRAC サービスモジュールの使用