Users Guide
コントローラモードの切り替え
PERC 9.1 以降のコントローラでは、モードを RAID から HBA に切り替えることでコントローラのパーソナリティを変更できます。コントローラは、ドライバがオ
ペレーティングシステムをパススルーされる HBA コントローラと同様に動作します。コントローラモードの変更はステージングされた操作であり、リアルタイム
では行われません。コントローラモードを
RAID から HBA に変更する前に、次の点を確保してください。
• RAID コントローラがコントローラモードの変更をサポートしている。コントローラモードを変更するオプションは、RAID パーソナリティにライセンスが必要
なコントローラでは使用できません。
• すべての仮想ディスクが削除されている。
• ホットスペアが削除されている。
• 外部設定がクリアまたは削除されている。
• 障害の発生した状態のすべての物理ディスクが削除されている。
• SED に関連付けられているローカルセキュリティキーを削除する必要があります。
• コントローラに保存キャッシュが存在していない(必須)。
• コントローラモードを切り替えるためのサーバー制御権限がある。
メモ
: モードを切り替えるとデータが削除されるため、外部設定、セキュリティキー、仮想ディスク、およびホットスペアをバックアップしてからモー
ドを切り替えるようにしてください。
メモ: コントローラモードを変更する前に、PERC FD33xS および FD33xD ストレージスレッドに対して CMC ライセンスが使用可能であるよう
にしてください。ストレージスレッドに対する CMC ライセンスの詳細については、『
Dell Chassis Management Controller Version 1.2 for
PowerEdge FX2/FX2s User's Guide(PowerEdge FX2/FX2s
対応
Dell Chassis Management Controller
バージョン
1.2
ユーザーズガイ
ド
)
』(dell.com/support/manuals)を参照してください。
コントローラモードの切り替え時の例外
次のリストに、ウェブインタフェース、RACADM、および WS-MAN などの iDRAC インタフェースを使用してコントローラモードを設定する際の例外を示しま
す。
• PERC コントローラが RAID モードに設定されている場合は、HBA モードに変更する前に、仮想ディスク、ホットスペア、外部設定、コントローラキー、
または保存キャッシュをクリアする必要があります。
• コントローラモードの設定中にその他の RAID 操作を設定することはできません。たとえば、PERC が RAID モードであるときに PERC の保留中の値
を HBA モードに設定して、BGI 属性を設定しようとすると、保留中の値が開始されません。
• PERC コントローラを HBA から RAID モードに切り替えると、ドライブは 非 RAID 状態のままとなり、準備完了 状態に自動的に設定されません。ま
た、RAIDEnhancedAutoImportForeignCong 属性は自動的に 有効 に設定されます。
次のリストに、WS-MAN または RACADM インタフェースでサーバー設定プロファイル機能を使用してコントローラモードを設定するときの例外を示しま
す。
• サーバー設定プロファイル機能を使用すると、コントローラモードの設定と共に複数の RAID 操作を設定できます。たとえば、PERC コントローラが
HBA モードである場合、コントローラモードを RAID に変更し、ドライブを準備完了に変換して仮想ディスクを作成するようにエクスポート xml を編集
できます。
• RAID から HBA にモードを変更するときに、RAIDaction pseudo 属性がアップデート(デフォルトの動作)に設定されます。属性が実行され、仮想
ディスクが作成されますが、これは失敗します。コントローラモードは変更されますが、ジョブはエラーで終了します。この問題を回避するには、
XML フ
ァイルで RAIDaction 属性をコメントアウトする必要があります。
• PERC コントローラが HBA モードであるときに、コントローラモードを RAID に変更するように編集したエクスポート xml でインポートプレビューを実行
し、VD を作成しようとすると、仮想ディスクの作成に失敗します。インポートプレビューでは、コントローラモードの変更を伴う RAID スタック操作の検
証をサポートしていません。
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ストレージデバイスの管理