Users Guide
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iDRAC6 SM-CLP コマンドラインインタフェースの使用
Integrated Dell Remote Access Controller 6( iDRAC6)バージョン 1.7 ユーザーズガイド
iDRAC6 SM-CLP のサポート
SM-CLP の機能
本項では、iDRAC6 に組み込まれている Distributed Management Task Force(DMTF)Server Management-Command Line Protocol(SM-CLP)について説明します。
iDRAC6 SM-CLP は、システム管理 CLI 実装の標準となっているプロトコルです。SM-CLP は、複数のプラットフォームでサーバー管理を効率化する DMTF SMASH イニシアチブのサブコンポーネ
ントです。SM-CLP 規格は、Managed Element Addressing Specification (管理下エレメントアドレス指定規格)や SM-CLP マッピング規格に対する多くのプロファイルと共に、さまざまな管理
タスクの実行に使用する標準化されたバーブとターゲットについて記述しています。
iDRAC6 SM-CLP のサポート
SM-CLP は iDRAC6 コントローラのファームウェアからホストされ、Telnet、SSH、およびシリアルベースのインタフェースをサポートしています。iDRAC6 SM-CLP インタフェースは、DMTF 機関が
提供する SM-CLP 規格バージョン 1.0 に基づいています。iDRAC6 SM-CLP では、表10-1 で説明されているすべてのプロファイルがサポートされます。
次の項では、iDRAC6 からホストされる SM-CLP 機能の概要について説明します。
SM-CLP の機能
SM-CLP はバーブとターゲットの概念を起用して、CLI によるシステム管理機能を提供しています。バーブは実行する処理を指し、ターゲットはその処理を実行するエンティティ(またはオブジェクト)を
決定します。
次にある SM-CLP コマンドライン構文の例を参照してください。
<バーブ> [<オプション>] [<ターゲット>] [<プロパティ>]
標準的な SM-CLP セッション中は、表11-1 のリストにあるバーブを使って操作を実行できます。
表 11-1.システムでサポートされている CLI バーブ
SM-CLP の使用
正しい資格情報を使用して SSH(または Telnet)で iDRAC6 に接続します。
SMCLP プロンプト(/admin1->)が表示されます。
SM-CLP のターゲット
表11-2 は、上記の 表11-1 で説明される操作をサポートするために SM-CLP から提供されるターゲットのリストです。
表 11-2.SM-CLP のターゲット
メモ:ユーザーが Systems Management Architecture for Server Hardware(SMASH)イニシアチブおよび SMWG SM-CLP 規格に精通していることを前提としています。これらの
規格の詳細については、DMTF のウェブサイト dmtf.org を参照してください。
バーブ
定義
CD
シェルを使用して MAP を移動します
set
特定の値に対してプロパティを設定します
help
特定のターゲットのヘルプを表示します
reset
ターゲットをリセットします
show
ターゲットのプロパティ、バーブ、サブターゲットを表示します
start
ターゲットをオンにします
stop
ターゲットをシャットダウンします
exit
SM-CLP シェルのセッションを終了します
version
ターゲットのバージョン属性を表示します
load
バイナリイメージを URL から指定されたターゲットアドレスに移動します