Users Guide
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iDRAC の概要
IntegratedDell™リモートアクセスControllerFirmwareバージョン1.2
ユーザーガイド
iDRAC の管理機能
iDRAC のセキュリティ機能
対応プラットフォーム
対応オペレーティングシステム
対応ウェブブラウザ
対応リモートアクセス接続
iDRAC のポート
その他のマニュアル
IntegratedDell™RemoteAccessController(iDRAC)はシステム管理ハードウェアおよびソフトウェアのソリューションで、DellPowerEdge™システムのリモート管理機能、クラッシュした
システムのリカバリ機能、電源制御機能などを提供します。
iDRAC は、リモート監視 / 制御システムに、システムオンチップの内蔵マイクロプロセッサを採用しています。iDRAC は、管理下 PowerEdge サーバーとシステム基板上で共存します。サーバーオ
ペレーティングシステムはアプリケーションの実行に関係し、iDRAC はサーバー環境およびオペレーティングシステム外の状態の監視と管理に関係します。
警告やエラーが発生したときに、電子メールまたは 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)のトラップ警告を送信するように iDRAC を設定できます システムクラッシュの原因を診断する際の手助け
として、iDRAC はシステムクラッシュを検出すると、イベントデータをログに記録し、画面イメージをキャプチャできます。
管理下サーバーは、モジュール電源、冷却ファン、Chassis Management Controller(CMC) と共に Dell M1000-e システムエンクロージャ(シャーシ)に設置されています。CMC は、シャーシ
に搭載されているすべてのコンポーネントの監視と管理を行います。冗長 CMC を追加すると、Primary(一時) CMC に障害が発生した場合にホットフェールオーバーを提供することもできます。シャ
ーシは、LCD ディスプレイ、ローカルコンソール接続、およびウェブインタフェースを介して iDRAC へのアクセスを提供します。
iDRAC へのネットワーク接続はすべて、CMC ネットワークインタフェース(「GB1」というラベルの CMC RJ45 接続ポート)を経由します。CMC は、サーバー上の iDRAC へのトラフィックを専用の内
部ネットワークにルーティングします。この専用の管理ネットワークは、サーバーのデータパス外で、オペレーティングシステムの制御域外、つまり
帯域外(アウトバンド)
にあります。管理下サーバーの
帯域内(インバンド) ネットワークインタフェースへは、シャーシに搭載されている I/O モジュール(IOM)からアクセスします。
iDRAC ネットワークインタフェースは、デフォルトでは無効になっています。これを設定しなければ、iDRAC にアクセスできません。iDRAC をネットワーク上で有効にして設定すると、iDRAC ウェブイン
タフェース、Telnet、SSH や、Intelligent Platform Management Interface(IPMI)などの対応するネットワーク管理プロトコルを使用して、割り当てられた IP アドレスにアクセスできるようにな
ります。
iDRAC の管理機能
iDRAC には次の管理機能があります。
l ダイナミックドメイン名システム(DDNS)の登録
l ウェブインタフェース、コンソールリダイレクト経由のローカル RACADM コマンドラインインタフェース、Telnet/SSH 接続による SM-CLP コマンドラインを使用したリモートシステムの管理と監
視
l
Microsoft Active Directory
®
認証のサポート - 標準スキーマまたは拡張スキーマを使用して iDRAC のユーザー ID とパスワードを Active Directory で集中化
l コンソールリダイレクト - リモートシステムにキーボード、ビデオ、マウスの機能を提供
l 仮想メディア - 管理下サーバーが管理ステーションのローカルメディアドライブまたはネットワーク共有フォルダの ISO CD/DVD イメージにアクセス可能
l 監視(モニター) - システム情報やコンポーネントのステータスにアクセス可能
l システムイベントログへのアクセス - システムイベントログ(SEL)、iDRAC のログ、およびオペレーティングシステムの状態とは関係なく、クラッシュしたシステムや応答しないシステムの前回ク
ラッシュ画面にアクセス可能
l DellOpenManage™ソフトウェアの統合 - Dell OpenManage Server Administrator または IT Assistant から iDRAC ウェブインタフェースの起動が可能
l iDRAC 警告 - 電子メールメッセージまたは SNMP トラップによって管理下ノードの不具合を警告
l リモート電源管理 - シャットダウンやリセットなどのリモート電源管理機能を管理コンソールから提供
l Intelligent Platform Management Interface(IPMI)のサポート
l Secure Sockets Layer(SSL)暗号化 - ウェブインタフェースからセキュアなリモートシステム管理を提供
l パスワードレベルのセキュリティ管理 - リモートシステムへの不正アクセスを防止
l 役割(ロール)ベースの権限 - さまざまなシステム管理タスクに応じて割り当て可能な権限
iDRAC のセキュリティ機能
iDRAC には次のセキュリティ機能があります。
l Microsoft Active Directory(オプション)またはハードウェアに保存されているユーザー ID とパスワードによるユーザー認証
l システム管理者が各ユーザーに特定の権限を設定できる役割(ロール)ベースの権限
l ウェブインタフェースまたは SM-CLP を使用したユーザー ID とパスワードの設定