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iDRAC6 Enterprise 概要 19
iDRAC6 Enterprise
概要
Integrated Dell Remote Access Controller
iDRAC6
)は、
Dell
PowerEdge
システムのリモート管理機能、クラッシュしたシステムのリカバ
リ機能、電源制御機能などを提供する、ハードウェアとソフトウェアのシステ
ム管理ソリューションです。
iDRAC6
は、リモート監視
/
制御システムに、システムオンチップの内蔵マイ
クロプロセッサを搭載し、管理下
Dell PowerEdge
サーバーとシステム基板
上で共存します。サーバーのオペレーティングシステムがアプリケーションプ
ログラムを実行し、
iDRAC6
はオペレーティングシステム外のサーバーの環境
と状態を監視および管理します。
警告やエラーが発生したときに、
E-
メールまたは
シンプルネットワーク管理プ
ロトコル
SNMP
のトラップ警告を送信するように
iDRAC6
を設定できます
システムクラッシュの原因を診断する手助けとして、
iDRAC6
はシステムク
ラッシュを検出すると、イベントデータをログに記録し、画面イメージをキャ
プチャできます。
管理下サーバーは、モジュール式電源装置、冷却ファン、
Chassis
Management Controller
CMC
と共に
Dell M1000-e
システムエンク
ロージャ(シャーシ)に設置されています。
CMC
は、シャーシに搭載されて
いるすべてのコンポーネントの監視と管理を行います。冗長
CMC
を追加する
と、プライマリ
CMC
に障害が発生した場合にホットフェールオーバーを提供
できます。シャーシは、
LCD
ディスプレイ、ローカルコンソール接続、および
ウェブインタフェースを介して
iDRAC6
へのアクセスを提供します。シャーシ
内の各ブレードに
iDRAC6
があります。
M1000e
には最大
16
台のブレードを
搭載できます。
iDRAC6
へのネットワーク接続はすべて、
CMC
ネットワークインタフェース
GB1
」というラベルの
CMC RJ45
接続ポート)を経由します。
CMC
は、内
部の専用ネットワークを使用してトラフィックをブレードの
iDRAC6
デバイス
に転送します。この専用の管理ネットワークは、サーバーのデータパス外で、
オペレーティングシステムの制御域外、つまり帯域外にあります。管理下サー
バーの帯域内
ネットワークインタフェースへは、シャーシに搭載されている
I/O
モジュール(
IOM
)からアクセスします。
メモ:
iDRAC6 CMC によって使用されるシャーシ管理ネットワークを運用
ネットワークから分離することを推奨しています。管理ネットワークと運用やアプ
リケーションネットワークのトラフィックを混在させると、輻輳やネットワーク飽
和が発生して、
CMC iDRAC6 の通信に遅延が生じる可能性があります。また、
遅延によってシャーシが予期しない動作を行うことがあります。たとえば、
iDRAC6 が正常に稼動しているのに CMC にはオフラインと表示されたりします。
これにより、他の予期しない動作が引き起こされることもあります。