Users Guide
l 状態:緑色のチェックマーク は、電源の正常状態、警告 は警告状態、重大 はエラー状態を示します。
l プローブ名:センサーの名前を表示します。
l 読み取り 値:プローブが報告するワット数を示します。
l 警告しきい値 :システム動作に推奨される消費電力の許容量(ワットおよび BTU/時単位)。消費電力量がこの値を超えると、警告イベントが発生します。
l エラーしきい値:システム動作に必要とされる消費電力の最大許容量(ワットおよび BTU/時単位)。消費電力量がこの値を超えると、重要 / エラーイベントが発生します。
アンペア数
l 場所:システム基板センサーの名前を表示します。
l 読み取り 値:現在の消費電力量(ACアンペア)。
電力追跡統計値とピーク統計値
l 統計:
¡ 累積システム電力 には、サーバーの現在の累積エネルギー消費量(キロワット / 時)が表示されます。この値は、システムによって消費される総エネルギー量を表します。表の最終
行の リセット をクリックすることで、この値を 0 にリセットできます。
¡ システムピーク電力 は、システムのピーク値を AC ワットで示します。
¡ システムピークアンペア数 はシステムのピークアンペア数を示します。ピーク値は、測定開始時刻 から現在までに記録された最高値です。ピーク時刻は、ピーク値が発生した時点
です。テーブルの行の終わりで リセット をクリックすると、現在の瞬時値に戻ります(サーバーが実行中の場合、0 にはなりません)。リセットをクリックすると、測定開始時刻も現在の時
刻に戻ります。
¡ 測定開始時刻 は、システムエネルギー消費量の値が最後にクリアされ、新しい測定サイクルが開始された日時を表示します。累積システム電力 、システムピークアンペア数、お
よび システムピーク電力 統計の場合、リセットするとピーク値に直ちに現在の瞬時値が反映されます。
¡ 累積システム電力 の 現在の 測定時刻 は、システムエネルギー消費量が算出された現在の日付と時刻を表示します。システムピークアンペア数 と システムピーク電力 の場
合、ピーク時間 フィールドは、これらのピークが発生した時刻を表示します。
¡ 読み取 り値:カウンタが開始してからの該当する統計値:累積システム電力、システムピーク電力、およびシステムピークアンペア数。
電力消費量
l 平均電力消費量:過去 1 分間、過去 1 時間、過去 1 日、および過去 1 週間の平均値。
l 最大電力消費量 と 最小電力消費量: 指定された時間間隔において測定された最大と最小電力消費量。
l 最大電力時間 と 最小電力時間: 最大と最小電力消費量が記録された時間(分、時間、日、週)。
グラフの表示
過去 1 時間、24 時間、3 日、1 週間の iDRAC6 の電力消費量をワット単位でグラフ表示するには、グラフの表示 をクリックします。対象期間を選択するには、グラフの上のドロップダウンメニューを
使用します。
電力バジェット
電力バジェット 画面には、高負荷環境のシステムがデータセンターに提供する AC 電力消費量の範囲をカバーする電力しきい値制限が表示されます。
サーバーに電源が入る前に、iDRAC6 は CMC にその電力エンベロープの要件を示します。実際にサーバーが消費する電力に応じて、電源投入後にこれより小さい電力エンベロープを要求する場合
もあります。時間の経過に伴い電力消費量が増えて、サーバーが最大割り当てに近い電力を消費している場合、iDRAC6 は最大潜在電力消費量の増大を要求し、電力エンベロープを上げることがあり
ます。iDRAC6 が CMC に要求するのは最大潜在電力消費量の増大分だけです。電力消費量が減った場合に、最小潜在電力の減少は要求しません。
CMC は優先順位の低いサーバーの未使用電力を取り戻し、その電力を優先順位の高いインフラストラクチャモジュールやサーバーに割り当てます。
十分な電力が割り当てられていない場合は、ブレードサーバーに電源が入りません。ブレードに十分な電力が割り当てられている場合は、システムに電源が入ります。
iDRAC6 は、該当するプラットフォームの PCIe 拡張カードの電力割り当てもサポートしています。サーバーの拡張スロットに挿入されている PCIe 拡張カードに割り当てられている電力を変更できま
す。該当するプラットフォームに PCIe カードを 2 枚搭載できます。iDRAC は、ブレードの実際のシステム要件に近づくように電力エンベロープを動的に調整し、拡張カードのスロットに割り当てられた
電力を追加して、CMC に電力の結合を要求します。拡張カードの詳細については、デルサポートサイト support.dell.com/manuals にある 『ハードウェアオーナーズマニュアル』を参照してくださ
い。PCIe 電力割り当ての変更については、「PCIe 電力割り当ての表示と変更」を参照してください。
ブレードの電源が入った後、BIOS が起動して、搭載されている PCIe 拡張カードの実際の電力消費量を検出します。これは POST 中に行われます。両方のカードが検出された場合、iDRAC は、初
期化前処理の段階でこれらの拡張カードに使用された値を維持します。現在搭載されている PCIe カードを基に更新された値を取得した後、iDRAC はその値を拡張カードの推定電力消費量と併せて、
ブレード全体の新しい電力値として報告します。CMC が十分な電力を割り当てなかった場合は、iDRAC はブレードの電源を切ります。CMC が十分な電力を割り当てた場合は、BIOS の起動が継続
し、サーバーを開始できます。
たとえば、iDRAC が初期化前に想定した値が 500W の場合、PCIe 拡張カードの割り当てに別の値を設定しない限り、この値が使用されます。別の値を設定した場合は、初期化前処理中に常にこの
メモ: 電力追跡統計は、システムのリセットしても保持されるため、指定した測定開始から現時点までのすべてのアクティビティを反映します。電力消費量表に表示された電力値は、そ
れぞれの期間(過去 1 分間、1 時間、1 日間、1 週間)の累積平均です。開始から終了までの間隔が電源追跡統計値と異なる場合もあるため、ピーク電力値(最大ピークワット数と最大
電力消費量)も異なる可能性があります。
メモ: グラフに描かれた各データポイントは、読み取り値の 5 分間の平均値を表します。このため、電力消費量や電流消費量の短時間の変動はグラフに反映されない場合もあります。