Users Guide
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iDRAC6 Enterprise 概要
IntegratedDellRemoteAccessController6(iDRAC6)EnterpriseforBladeServersバージョン 3.0 ユーザーガイド
Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC6)は、Dell PowerEdge システムのリモート管理機能、クラッシュしたシステムのリカバリ機能、電源制御機能などを提供する、ハードウェ
アとソフトウェアのシステム管理ソリューションです。
iDRAC6 は、リモート監視 / 制御システムに、システムオンチップの内蔵マイクロプロセッサを搭載し、管理下 Dell PowerEdge サーバーとシステム基板上で共存します。サーバーのオペレーティン
グシステムがアプリケーションプログラムを実行し、iDRAC6 はオペレーティングシステム外のサーバーの環境と状態を監視および管理します。
警告やエラー状態に対し、電子メールまたは 簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)のトラップ警告を送信するように iDRAC6 を設定できます。システムクラッシュの原因を診断する手助けとして、
iDRAC6 はシステムクラッシュを検出すると、イベントデータをログに記録し、画面イメージをキャプチャできます。
管理下サーバーは、モジュール式電源装置、冷却ファン、Chassis Management Controller(CMC) と共に Dell M1000-e システムエンクロージャ(シャーシ)に設置されています。CMC は、シ
ャーシに搭載されているすべてのコンポーネントの監視と管理を行います。冗長 CMC を追加すると、一次 CMC に障害が発生した場合にホットフェールオーバーを提供することもできます。シャーシ
は、LCD ディスプレイ、ローカルコンソール接続、およびウェブインタフェースを介して iDRAC6 へのアクセスを提供します。シャーシ内の各ブレードに iDRAC6 があります。M1000e には合計 16
台のブレードを搭載できます。
iDRAC6 へのネットワーク接続はすべて、CMC ネットワークインタフェース(「GB1」というラベルの CMC RJ45 接続ポート)を経由します。CMC は、内部の専用ネットワークを使用してトラフィックをブ
レードの iDRAC6 デバイスに転送します。この専用の管理ネットワークは、サーバーのデータパス外で、オペレーティングシステムの制御域外、つまり帯域外にあります。 管理下サーバーの帯域内
ネットワークインタフェースへは、シャーシに搭載されている I/O モジュール(IOM)からアクセスします。
iDRAC6 ネットワークインタフェースは、デフォルトで無効になっています。これを設定しなければ、iDRAC6 にアクセスできません。ネットワークで iDRAC6 を有効にして設定すると、iDRAC6 ウェブイ
ンタフェース、Telnet、SSH、さらに Intelligent Platform Management Interface(IPMI)などのサポートされているネットワーク管理プロトコルを使用して、割り当てられた IP アドレスを使って
アクセスできるようになります。
IPv6 対応証明ロゴ
IPv6 対応証明ロゴ委員会の任務は、IPv6 準拠と相互運用性テストのテスト仕様を定義して、セルフテストツールへのアクセスを提供したり、IPv6 に対応していることを証明するロゴを配布したりする
ことです。
iDRAC6 は フェーズ-2 IPv6 対応証明ロゴに認定されており、ロゴ ID は 02-C-000380 です。IPv6 対応証明ロゴプログラムの詳細については、
http://www.ipv6ready.org/ を参照してください。
iDRAC6 のセキュリティ機能
l Microsoft Active Directory、汎用 LDAP ディレクトリサービス、またはローカル管理のユーザー ID および パスワードを使用したユーザー認証。
l スマートカードログオン機能で提供される 2 要素認証。2 要素認証は、ユーザーが所有するもの(スマートカード)とユーザーが知っているもの(暗証番号)に基づきます。
l システム管理者がユーザー別に権限を設定できる役割ベースの許可
l ユーザー ID とパスワードの設定
l SM-CLP とウェブインタフェースが SSL 3.0 規格を使用して、128 ビットと 40 ビット(128 ビットが認められていない国の場合)の暗号化をサポート
l セッションタイムアウトの設定(秒数指定)
l 設定可能な IP ポート(該当する場合)
l 暗号化トランスポート層を使用してセキュリティを強化するセキュアシェル(SSH)
l IP アドレスごとのログイン失敗回数の制限により、制限を超えた IP アドレスからのログインを阻止
l iDRAC6 に接続するクライアントの IP アドレス範囲を設定可能
iDRAC6 Enterprise と vFlash メディア
iDRAC6 Enterprise には vFlash SD メディア用のカードスロットがあります。iDRAC6 Enterprise と vFlash メディアの詳細については、support.dell.com/manuals で『ハードウェアオー
ナーズマニュアル』を参照してください。
表1-1 は、iDRAC6 Enterprise と vFlash メディアに搭載されている機能のリストです。
表 1-1iDRAC6の機能リスト
IPv6 対応証明ロゴ
対応ウェブブラウザ
iDRAC6 のセキュリティ機能
対応リモートアクセス接続
iDRAC6 Enterprise と vFlash メディア
iDRAC6 のポート
対応プラットフォーム
その他の必要マニュアル
対応 OS
メモ: iDRAC6 と CMC によって使用されるシャーシ管理ネットワークを運用ネットワークから分離することを推奨しています。管理ネットワークと運用やアプリケーションネットワークのトラフィッ
クを混在させると、輻輳やネットワーク飽和が発生して、CMC と iDRAC6 の通信に遅延が生じる可能性があります。また、遅延によってシャーシが予期しない動作を行うことがあります。たとえ
ば、iDRAC6 が正常に稼動しているのに CMC にはオフラインと表示されたりします。これにより、他の予期しない動作が引き起こされることもあります。