Users Guide
l セキュアソケットレイヤ(SSL)を使用した iDRAC6 通信のセキュリティ保護
ユーティリティを実行する前に、iDRAC6 に対し仮想メディアのユーザー権限があることを確認してください。
オペレーティングシステムがシステム管理者権限、オペレーティングシステムに固有の権限またはグループメンバーシップをサポートしている場合は、iVMCLI コマンドを実行するためにもシステム管理
者権限が必要です。
クライアントシステムの管理者は、ユーザーグループと権限を制御するので、このユーティリティを実行できるユーザーも制御することになります。
Windows システムの場合は、iVMCLI ユーティリティのパワーユーザー権限が必要です。
Linux システムでは、システム管理者権限がなくても、sudo コマンドを使って iVM-CLI ユーティリティにアクセスできます。このコマンドは、Administrator(システム管理者)以外のアクセス権を一
元的に与える手段となり、すべてのユーザーコマンドをログに記録します。iVMCLI グループにユーザーを追加または編集する場合、システム管理者は visudo コマンドを使用します。システム管理者
権限がないユーザーは、 sudo コマンド iVMCLI コマンドライン (または iVMCLI スクリプト) のプレフィックスとして追加することでリモートシステムの iDRAC6 へのアクセス権を取得し、このユーテ
ィリティを実行できます。
iVMCLI ユーティリティのインストール
iVM-CLI ユーティリティは、Dell OpenManage システム管理ソフトウェアキットに含まれている『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』に収録されています。ユー
ティリティをインストールするには、DVD をシステムに挿入し、画面上の指示に従います。
『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』には、診断、ストレージ管理、リモートアクセスサービス、RACADM ユーティリティなど最新のシステム管理ソフトウェア製品が
含まれています。 この DVD には、システム管理ソフトウェアの最新の製品情報が含まれた Readme ファイルも入っています。
『Dell Systems Management Tools and Documentation DVD』にはまた、 iVM-CLI と RACADM ユーティリティを使ってソフトウェアを複数のリモートシステムに導入する方法を示す
ivmdeploy と呼ばれるサンプルスクリプトも収録されています。
コマンドラインオプション
iVMCLI インタフェースは、Windows と Linux システムで共通しています。このユーティリティのオプションは RACADM ユーティリティのオプションと同じです。たとえば、iDRAC6 IP アドレスを指
定するオプションでは、RACADM でも iVMCLI ユーティリティでも同じ構文が必要です。
iVMCLI コマンド形式は次のとおりです。
iVMCLI [パラメータ] [オペレーティングシステムシェルオプション]
コマンドライン構文では、大文字と小文字が区別されます。 詳細については、「iVMCLI パラメーター」を参照してください。
リモートシステムのコマンドが受け入れられ、iDRAC が接続を許可した場合は、次のどちらかが発生するまでコマンドの実行が続行します。
l 何らかの理由で iVMCLI 接続が終了した場合。
l オペレーティングシステムのコントロールを使用して処理が手動で中止された場合。たとえば、Windows でタスク マネージャを使うと処理を終了できます。
iVMCLI パラメーター
iDRAC6 IP アドレス
-r <iDRAC IP アドレス>[:<iDRAC SSL ポート>]
このパラメーターは、iDRAC の IP アドレスと SSL ポートを提供します。これらは、ユーティリティがターゲット iDRAC6 と仮想メディア接続を確立するために必要です。無効な IP アドレスまたは
DDNS 名を入力すると、エラーメッセージが表示されてコマンドは終了します。
<iDRAC -IP- アドレス> は有効な固有の IP アドレスまたは iDRAC6 動的ドメインネームシステム(DDNS)名です(サポートしている場合)。<iDRAC SSL ポート> を省くと、ポート 443(デフォルト
ポート)が使用されます。iDRAC6 のデフォルト SSL ポートを変更していない限り、オプションの SSL ポートは不要です。
iDRAC6 ユーザー名
-u <iDRAC ユーザー名>
このパラメーターは仮想メディアを実行する iDRAC6 ユーザー名を提供します。
<iDRAC ユーザー名> には、次の属性が必要です。
l 有効なユーザー名
l iDRAC6 仮想メディアユーザー権限
iDRAC6 の認証に失敗した場合は、エラーメッセージが表示されてコマンドが終了します。
メモ: ivmdeploy スクリプトは、インストール時にディレクトリに存在する他のファイルに依存しています。別のディレクトリからスクリプトを使用する場合は、一緒にすべてのファイルをコピー
する必要があります。