Owners Manual
PS4210 ハード ウェアオーナーズマニュアル
3 コントロールモジュールのメンテナンス
PS Series アレイには、2 種類のネットワーク障害保護機能があります。
• 垂直フェイルオーバー。デュアルコント ロールモジュールアレイでは、ネットワークパスで障害が発生すると、
アクティブコントロールモジュールのネット ワークポートが、他の( セカンダリ) コントロールモジュールの同じネット
ワークポートにフェイルオーバーできます。たとえば、CM0 の Ethernet 0 が接続性を失うと( switch 0 の故
障) 、CM1 キャッシュの Ethernet 0 が有効化および使用されます。詳細に関しては、18 ページの デュアルコ
ントローラ構成を参照してください。
• コントロールモジュールのフェイルオーバー。 デュアルコントロールモジュールアレイでは、アクティブコントロール
モジュールに障害が発生すると、セカンダリコントロールモジュールが自動的に引き継いで、アクティブになり
ます。
新たにアクティブになったコントロールモジュールにケーブルが接続されている場合、ネットワーク I/O をその
ネットワークインタフェースに切り替えることができます。状況によっては、ネット ワーク I/O は切り替わらずに
引き続き以前のアクティブコントロールモジュールを経由します。( 例えば、アクティブになったコントローラモ
ジュールが、それ自体のローカルネットワークインタフェース、または以前のアクティブコントローラモジュールの
ネットワークインタフェースのいずれかを使用できる場合です。)
コントロールモジュールのフェイルオーバーは自動的に行われ、iSCSI イニシエータがグループ IP アドレスに再
接続されると、アプリケーション I/O はユーザーの介入なしに続行されます。
コント ロールモジュールファームウェアのメンテナンス
タイプ 19 コントロールモジュールには、アレイファームウェアを実行するマイクロ SD カードが装備されています。新
しい製品機能および拡張機能を使用するには、最新のファームウェアバージョンを実行する必要があります。
デュアルコントロールモジュールアレイでは、両 方 のコントロールモジュールが同 じファームウェアバージョンを実 行 して
いる必 要 があります。ファームウェアのバージョンが異 なると、1 つのコントロールモジュールしか機能 しなくなります。
メンバーを新しいバージョンにアップデートする前に、古 いバージョンのファームウェアを持つコントローラーを、アクティ
ブなコントローラと同 じバージョンにアップデートする必 要 があります。
グループメンバーは同じバージョンのファームウェアを実行する必要があります。バージョンが異なる場合、すべて
のバージョンで共通の機能しか実行できなくなります。混合ファームウェアグループについては、PS Series の
『Release Notes』( リリースノート) を参照してください。
障害の発生したコントロールモジュールを交換する際には、そのコントロールモジュールからマイクロ SD カードを
取り外し、交換用のコントロールモジュールに取り付けます。障害が発生したコントロールモジュールから取り外
したカードを使用することにより、正しいファームウェアを維持することができます。27 ページの マイクロ SD カード
の交換を参照してください。
アレイ上で実行されているファームウェアバージョンを表示するには、GUI の Member Controllers( メンバーコント
ローラ) ウィンドウで確認するか、次の CLI コマンド を使用します。
member select membername show controllers
マイクロ SD カード上のファームウェアが、アレイ上で実行されているファームウェアと一致しない場合、そのカード
は取り付けないでください。このような場合には、アレイサポートプロバイダにお問い合わせください。
コント ロールモジュールの取 り扱 い上 の注 意
次のコントロールモジュール取り扱い注意点に従ってください。
• アクティブなコントロールモジュールは取り外さないでください。
• コントロールモジュールを静電気放出から保護してください。 コントロールモジュールの取り扱い時には、常
に静電気防止用リストバンドを着用してください。1 ページの ハードウェアの保護 を参照してください。
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