Deployment Guide
要件
この要件には、Encryption Personal のインストールに必要な要件をすべて詳述します。
暗号化
● Encryption Personal を正常にインストールするには資格が必要です。この資格は、Encryption Personal 購入時に提供されます。
Encryption Personal を購入する方法に応じて、それに付随する簡単な手順を使用して、資格を手動でインストールすることがで
きます。また、コマンドラインで資格を入力することもできます。Encryption Personal を Dell Digital Delivery によってインスト
ールした場合、資格のインストールは Dell Digital Delivery サービスによってすでに完了しています(Encryption Enterprise と
Encryption Personal では同じバイナリが使用されます。どのバージョンをインストールするかは、資格によって指定されます)。
● Encryption Personal を使用して Microsoft Live アカウントを有効にするには、KB 記事 SLN290988 を参照してください。
● 暗号化データへのアクセスを保護するため、Windows パスワードが必要です(まだパスワードが存在しない場合)。コンピュータ
にパスワードを作成すると、他のユーザーがパスワードなしでユーザーアカウントにログインすることを防止できます。パスワー
ドが作成されていない場合、Encryption Personal のアクティブ化が失敗します。
● Dell Encryption は、v8.16.0 より前のバージョンから v10.7.0 にアップグレードすることはできません。v8.16.0 より前のバージョ
ンを実行しているエンドポイントは、まず v8.16.0 にアップグレードしてから、v10.7.0 にアップグレードする必要があります。
● Dell Encryption は、インテルの暗号化命令セットであるインテグレーテッド パフォーマンス プリミティブ(IPP)を使用してい
ます。詳細については、KB 記事 SLN301500 を参照してください。
1. Windows のコントロールパネルに移動します(スタート > コントロールパネル)。
2. ユーザーアカウント アイコンをクリックします。
3. アカウントのパスワードの作成 をクリックします。
4. 新しいパスワードを入力し、再度パスワードを入力します。
5. 任意でパスワードのヒントを入力します。
6. パスワードの作成 をクリックします。
7. コンピュータを再起動します。
● 導入中は、IT ベストプラクティスに従う必要があります。これには、初期テスト向けの管理されたテスト環境や、ユーザーへの
時間差導入が含まれますが、それらに限定されるものではありません。
● インストール、アップグレード、アンインストールを実行するユーザーアカウントは、ローカルまたはドメイン管理者ユーザーで
ある必要があります。これは、Microsoft SMS などの導入ツールによって一時的に割り当てることができます。昇格された権限
を持つ非管理者ユーザーはサポートされません。
● インストール/アンインストール/アップグレードを開始する前に、重要なデータをすべてバックアップします。
● インストール/アンインストール/アップグレード中は、外付け(USB)ドライブの挿入や取り外しを含め、コンピュータに変更
を加えないでください。
● 最初の暗号化にかかる時間を短縮するために(または同様にアンインストール時の復号化の時間を短縮するために)、Windows
ディスククリーンアップ ウィザードを実行して、一時ファイルおよびその他の不必要なデータを削除します。
● スリープモードをオフにして、誰も操作していないコンピュータがスリープ状態になるのを防ぎます。スリープ状態のコンピュ
ータでは暗号化は行われません(復号化も行われません)。
● Encryption クライアントは、デュアルブート設定をサポートしていません。これは、もう一方のオペレーティングシステムのシ
ステムファイルが暗号化され、その動作を妨げるおそれがあるためです。
● マスターインストーラでは、v8.0 より前のコンポーネントからのアップグレードはサポートされていません。マスターインスト
ーラから子インストーラを抽出し、コンポーネントを個々にアップグレードします。疑問点や不明点がある場合は、Dell
ProSupport にお問い合わせください。
● Encryption クライアントは監査モードをサポートするようになりました。監査モードでは、管理者はサードパーティの SCCM ま
たは類似のソリューションを使用してではなく、企業用イメージの一部として、Encryption クライアントを展開できます。企業
用イメージに Encryption クライアントをインストールする手順については、KB 記事 SLN304039 を参照してください。
● TPM は汎用キーのシーリングに使用されます。したがって、Encryption クライアントを実行している場合は、ターゲットコンピ
ューターに新しいオペレーティングシステムをインストールする前に、BIOS で TPM をクリアする必要があります。
● Encryption クライアントは、一般に使用されているいくつかのシグネチャーベースのウイルス対策ソリューションや AI 駆動型の
ウイルス対策ソリューション(McAfee Virus Scan Enterprise、McAfee Endpoint Security、Symantec Endpoint Protection、
CylancePROTECT、CrowdStrike Falcon、Carbon Black Defense など)に対してテスト済みであり、互換性があります。アンチウ
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