Owners Manual
表 34. メモリ動作モード
Memory Operating Mode(メモリ動作モード) 説明
最適化モード
最適化モードが有効になっている場合は、DRAM コントローラー
は 64 ビット モードで独立して動作し、メモリのパフォーマンス
が最適化されます。
ミラーモード ミラー モードが有効になっている場合は、システムはメモリ内
に 2 つの同一コピーのデータを保持するため、使用可能なシステ
ムメモリの総量は、取り付けられた物理メモリの総量の半分に
なります。取り付けられたメモリの半分は、アクティブなメモ
リ モジュールのミラーリングに使用されます。この機能によっ
て、信頼性が最大となり、突発的なメモリ障害の発生時にもシ
ステムはミラーリングされたコピーに切り替わって処理を継続
することができます。ミラー モードを可能にする取り付けガイ
ドラインでは、メモリ モジュールは、サイズ、速度、テクノロ
ジーにおいて同一にし、プロセッサーあたり 6 セットで取り付け
るよう定められています。
シングル ランクのスペア モード シングル ランクのスペア モードでは、チャネルにつき 1 つのラ
ンクをスペアとして割り当てます。修正可能なエラーがランク
またはチャネルで過剰に発生した場合は、エラーによって修正
不能な障害が発生するのを防ぐため、オペレーティング システ
ムの実行中にエラーをスペア領域に移動します。各チャネルに
は、2 つ以上のランクを装着する必要があります。
マルチ ランクのスペア モード マルチ ランクのスペア モードでは、チャネルにつき 2 つのラン
クをスペアとして割り当てます。修正可能なエラーがランクま
たはチャネルで過剰に発生した場合は、エラーによって修正不
能な障害が発生するのを防ぐため、オペレーティング システム
の実行中にエラーをスペア領域に移動します。各チャネルに
は、3 つ以上のランクを装着する必要があります。
シングル ランクのメモリ スペアリングが有効になっている場
合、オペレーティング システムに使用できるシステムメモリは
チャネルごとに 1 ランク少なくなります。
例えば、16 GB デュアルランク メモリ モジュールを 16 個搭載し
たデュアルプロセッサー構成で使用可能なシステムメモリは、16
GB x 16(メモリ モジュール)― 8 GB(1 ランク スペアリング/
チャネル)x 12(チャネル) = 256 GB - 96 GB = 160 GB となり
ます。
マルチ ランク スペアリングでは、64 GB クワッドランク メモリ
モジュールを 16 個搭載したデュアルプロセッサー構成で使用可
能なシステムメモリは、64 GB x 16(メモリ モジュール)-32 GB
(2 ランク スペアリング/チャネル)x 12(チャネル)= 1024 GB
- 384 GB = 640 GB となります。
メモ: メモリ スペアリングを使用するには、システム セッ
トアップの BIOS メニューで、この機能を有効にする必要が
あります。
メモ: メモリスペアリングは、マルチビットの修正不能なエ
ラーには対応できません。
デル耐障害性モード デル耐障害性モードが有効な場合は、BIOS によって耐障害性を
持つメモリ領域が作成されます。このモードは、この機能をサ
ポートする OS による、重要なアプリケーションのロード、また
は OS カーネルの有効化のための使用が可能で、システムの可用
性を最大化します。
最適化モード
このモードでは、使用するデバイス幅が x4 のメモリモジュールについてのみ Single Device Data Correction(SDDC)がサポートされ
ます。スロット装着に関する特定の要件はありません。
82 システムコンポーネントの取り付けと取り外し