Owners Manual
メモリスペアリング
メモ: メモリ スペアリングを使用するには、システム セットアップの BIOS メニューでこの機能を有効にする必要があります。
表 29. メモリスペアリング
タイプ 説明
メモリ スペアリング(シングル ランク) メモリ スペアリングでは、チャネルにつき 1 つのランクをスペアとして割り当てます。修正可能な
エラーがランクまたはチャネルで過剰に発生した場合は、エラーによって修正不能な障害が
発生するのを防ぐため、オペレーティング システムの実行中にエラーをスペア領域に移動しま
す。各チャネルには、2 つ以上のランクを装着する必要があります。
メモリ スペアリング(マルチ ランク) メモリ スペアリングでは、チャネルにつき 2 つのランクをスペアとして割り当てます。修正可能
なエラーがランクまたはチャネルで過剰に発生した場合は、エラーによって修正不能な障害
が発生するのを防ぐため、オペレーティング システムの実行中にエラーをスペア領域に移動し
ます。各チャネルには、3 つ以上のランクを装着する必要があります。
シングル ランクのメモリ スペアリングを有効にすると、オペレーティング システムが利用できるシステムメモリは各チャネルにつき 1 ランク少なくなります。たとえ
ば、16 GB のデュアル ランク メモリ モジュールを 24 枚使用するデュアル プロセッサー構成では、利用可能なシステムメモリは 24(メモリ モジュール)× 16
GB = 384 GB
とはならず、3/4(ランク/チャネル)× 24(メモリモジュール)× 16 GB = 288 GB となります。
メモ
: メモリスペアリングは、マルチビットの修正不能なエラーには対応できません。
メモリミラーリング
メモリ ミラーリングはメモリ モジュールの信頼性に優れており、修正不能なマルチビットのエラーに対応する機能が向上しています。ミラーリング構成では、
使用可能なシステムメモリの総量は取り付けられた物理メモリの総量の
2 分の 1 です。取り付けられたメモリの半分は、アクティブなメモリ モジュールのミラ
ーリングに使用されます。修正不能なエラーが発生すると、システムはミラーリングされたコピーに切り替えられます。これにより、SDDC(Single Device
Data Correction)とマルチビットの保護が保証されます。
メモリモジュールの取り付けガイドラインは次のとおりです。
• メモリモジュールは、サイズ、速度、テクノロジが同一のものを取り付けてください。
• メモリ モジュールは、メモリ ミラーリングを可能にするために、CPU あたり 6 セットで装着する必要があります。
表 30. メモリ装着ルール
プロセッサ
Conguration
メモリ装着 メモリ装着情報
デュアル CPU(CPU1 から
始まり、CPU1 と CPU2 の
装着は一致させる必要が
あります)
最適化(独立チャネル)装着順序 C1{1}、C2{1}、C1{2}、C2{2}、
C1{3}、C2{3}…
CPU あたりの DIMM の個数は、奇数も
可能です。
メモリモジュールの取り外し
前提条件
1 安全にお使いいただくためにに示す安全ガイドラインに従ってください。
2 システム内部の作業を始める前にの手順に従ってください。
3 エアフローカバーを取り外します。
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システムコンポーネントの取り付けと取り外し