Users Guide
メモ: これらの RPM は、Red Hat Enterprise Linux 6 x64 メディアに収録されています。
オペレーティングシステムのデバイスを有効にする
SUU ではオペレーティングシステムで無効になっているデバイスのインベントリやアップデートは実行されませんが、比較レポー
ト にこれらのデバイスが表示される場合があります。無効になっているデバイスをアップデートするには、オペレーティングシス
テムで適切な変更を行った後、SUU を再起動してください。
Linux システムライブラリ
Linux システムで SUU を実行するには libstdc++-libc6.2-2.so.5 および libstdc++-libc6.2-2.so.3 ライブラリが必要です。これら
のライブラリは、システムに Red Hat Enterprise Linux がインストールされている場合に限り使用可能です。システムにこれらのラ
イブラリがなく、サポートされているバージョンの Red Hat Enterprise Linux を実行している場合は、RedHat.com または『Red Hat
CD』から compat-libstdc++ RPM をインストールします。
Linux アップデートの実行
SUU は、DUP を使用してシステムのさまざまなコンポーネントをアップデートします。Linux アップデートの実行中、DUP は Linux
の lockfle ユーティリティ(/var/lock)を使用して .spsetup ファイルを作成します。このファイルは、以下のいずれかの条件が発
生したときに作成されます。
• カーネルパニック
• DUP プロシージャの実行中にシステムの再起動コマンドが発行されたため、TERM 信号が実行中のプロセスを中断または停止
できなかった場合
上記のいずれかの条件が発生すると、/var/lock/.spsetup ファイルが作成されます。これにより SUU はアップデートの成功をレ
ポートし、ユーザーにシステムの再起動を行うよう促します。再度 SUU を実行して比較レポート実行すると、比較プロシージャで
デバイスステータスは変更なしとレポートされます。この状況でアップデートを行っていない場合は、/var/lock/.spsetup ファイ
ルを削除してください。
Progress オプションを使用した SUU の実行
-p(progress)オプションを使用して SUU を実行すると、SUU アップデートのログの場所ではなく、現在のインスタンスのログの
場所が通知されます。
複数デバイスのアップデート
同じシステム上で、複数の同じデバイスのアップデートを行う場合、SUU はすべてのデバイスのすべてのインスタンスにアップデ
ートを適用します。たとえば、システムに 3 つのコントローラが構成されており、それぞれを実行するファームウェアまたはドラ
イバのバージョン 1.1、1.2、1.3 で、かつリポジトリに含まれているバージョンが 1.2 であるとすると、ファームウェアバージョン 1.2
のアップデートがすべてのデバイスに適用されます。
PERC ファームウェアのアップデート
システムに複数の PERC(PowerEdge Expandable RAID Controller)カードがインストールされている場合、すべての PERC カードの
ファームウェアをアップデートするには、SUU アップデートを複数回実行する必要があります。1 回目の SUU アップデートで PERC
カードのアップデートに失敗しても、複数回のアップデートを実行することによりすべてのカードをアップデートすることができま
す。
コントローラでアップデート以外のプロセス(整合性チェック、バックグラウンド初期化(BGI)など)が実行されていると、PERC
アップデートパッケージが失敗する可能性があります。アップデートパッケージを実行する前に、このようなプロセスが実行中でな
いことを確認してください。
同じセッションでのシステムインベントリの再起動
var または tmp フォルダに十分な空き容量がない場合、SUU で、同じセッション内のシステムインベントリを再起動することはで
きません。
18 既知の問題とよくあるお問い合わせ(FAQ)