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図 2. PRO Tip
別の方法として、PRO Tip ウィンドウで、新しい PRO Tip の作成時に、このウィンドウを表示 オプションを選択すると、PRO Tip
が生成されたときに VMM コンソールでウィンドウが自動的に開きます。
PRO Tip ウィンドウには、PRO Tip のソース、ヒント、状態などの情報が、表形式で表示されます。このウィンドウには、アラー
トをトリガした問題、その原因、および推奨される解決処置の説明も表示されます。
回復処置の実行
PRO Tip ウィンドウには、推奨される処置を実行または却下するためのオプションが表示されます。Implement(実行) を選択す
ると、VMM によって、アラートの性質に応じて、次のいずれかの回復タスクが実行されます。
ホストの制限モードへの切り替え
ホストを Restrict(制限) モードに設定すると、問題が解決するまでの間、そのホストへの負荷の割り当てを停止できます。この
モードに設定された場合でもホストでは、Operations Manager のアラート、および VMM の関連 PRO Tip は受信します。
システムの正常性状態の中で、メンテナンスをトリガできるのは、PowerEdge 仮想化ホストシステムのシャーシ環境温度警告など、
仮想化ホストでの重要度が低いハードウェアアラートです。
仮想マシンの移行
PRO Tip Management Pack では、VMM のアルゴリズムを使用して、問題が発生したシステムから正常なシステムに VM を移動し
ます。VMM のアルゴリズムの詳細については、Technet.microsoft.com/en-us/library/hh801542.aspx の Microsoft の
マニュアルを参照してください。
正常なシステムを検出し、VM を移行させるための要件は以下のとおりです。
● Hardware requirements(ハードウェア要件) — ホストで VM を実行するために満たされる必要のある要件です。たとえば、
十分なメモリとストレージなどが含まれます。
● Software requirements(ソフトウェア要件) — ホストでこの要件が満たされていると、VM の実行がより最適化されます。
たとえば、CPU の割り当て、ネットワーク帯域幅、ネットワークの可用性、ディスク IO 帯域幅、空きメモリなどです。
VMM はホストの評価を星の数(0 ~ 5 個)で表します。たとえば、ハードディスクまたはメモリの容量が不十分であるなど、ハー
ドウェア要件が満たされていない場合、そのホストは自動的に星 0 個となり、VMM ではこのホストへの VM の設置は許可されま
せん。
VM の移行をトリガするシステムの正常性状態は、仮想化ホストでのハードウェア障害アラート(仮想ディスク障害や、予測される
ドライブエラーなど)です。Dell EMC PRO Pack は、ステータスが Running(実行中) となっている VM を移行します。ステータ
スが Stop(停止)、Pause(一時停止)、または Saved(保存済み) になっている VM は、移行しません。これは、関連付けられ
ているサーバの星による評価に基づきます。
回復タスクの実行に成功すると、次のような変化が見られます。
● PRO ヒントの状態が 解決済み に変わり、PRO Tip のエントリが PRO Tip ウィンドウから削除されます。
● 該当するアラートが Operations Manager の Alert(アラート) ビュー に表示されなくなります。
● エントリが VMM コンソールの Jobs(ジョブ) セクションに表示されます。このエントリでは、次の図に示すように、ジョブ
のステータスが Completed(完了) と表示されます。
Dell EMC Server Performance Resource Optimization Pack の使用 9