Deployment Guide
レプリケーションのためのケーブル接続
以降の項では、ストレージ システムをレプリケーション用にケーブル接続する方法について説明します。
トピック:
• 2 台のストレージ システムの接続によるボリュームのレプリケート
• ホスト ポートとレプリケーション
• レプリケーションのケーブル接続の例
• レプリケーション障害の分離
2 台のストレージ システムの接続によるボリュームのレプ
リケート
レプリケーション機能では、ブロックレベルのデータについて、プライマリー システムのボリュームからセカンダリー システムの
ボリュームへの非同期レプリケーションが実行されます。
レプリケーションによって、プライマリー ボリュームの内部スナップショットが作成され、前回のレプリケーション以降のデータ変
更が、FC または iSCSI リンクを使用してセカンダリー システムにコピーされます。
関連する 2 個の標準ボリュームから 1 個のレプリケーション セットが形成されますが、サーバ アクセス用にマッピングできるのは
プライマリー ボリューム(データのソース)だけです。どちらのシステムもスイッチを介して同一のファブリックまたはネットワー
ク(直接接続なし)に接続する必要があります。レプリケーション セットにアクセスするサーバは、プライマリー システムに接続
されます。プライマリー システムがオフラインになった場合、接続されたサーバは、セカンダリー システムからのレプリケート デ
ータにアクセスできます。
システムをケーブル接続することにより、同じネットワーク上または異なるネットワーク上の CNC ベースおよび 10Gbase-T システ
ムを使用したレプリケーションをサポートすることができます。
メモ: SAS システムは、レプリケーションをサポートしていません。
お使いのシステムの物理的接続を検討する際には、重要ないくつかのポイントに留意してください。
● 宛先システムが同じロケーションにあるかリモートにあるかにかかわらず、システム間のコントローラの接続が確立されている
必要があります。
● 認定されたコンバージド ネットワーク コントローラ オプションを、ホスト I/O とレプリケーションのいずれかまたは両方に使
用することができます。
● ストレージ システムは、レプリケーション用ポートの特定の割り当ては提供しません。ただしこのような設定は、iSCSI 用の仮
想 LAN と FC 用のゾーンを使用するか、物理的に分かれたインフラストラクチャーを使用することで、実現できます。
● リモート レプリケーションの場合、レプリケーションに割り当てられたすべてのポートがクエリー ピア接続 CLI コマンドを使用
してレプリケーション システムと通信可能であることを確認してください。詳細については、『ME4 Series Storage System CLI
Reference Guide』を参照してください。
● I/O 需要は上下するので、システムがポート間で負荷を分散できるように、十分な数のレプリケーション用ポートを用意してく
ださい。レプリケートされたボリュームの一部をコントローラ A が、レプリケートされたその他のボリュームをコントローラ B
が所有している場合は、各コントローラ モジュールで少なくとも 1 基のポートをレプリケーション用に有効化してください。レ
プリケーション トラフィックの負荷によっては、コントローラ モジュール 1 台につき複数のポートの有効化が必要になる場合が
あります。
● システム セキュリティーの観点から、コントローラー モジュールのネットワーク ポートは、外部ネットワーク接続に対して不必
要に露出させないでください。
概念的なケーブル接続の例が、同じネットワークでのケーブル接続と異なるネットワークに関連したケーブル接続について解説して
あります。
メモ:
コントローラ モジュールのファームウェアは、レプリケーションに使用されるすべてのシステムで互換性がなければなりませ
ん。
A
92 レプリケーションのためのケーブル接続