Administrator Guide
再スキャンでは、ストレージ システム内のディスクおよびエンクロージャーの再検出が強制されます。両方のストレージ コントロ
ーラーがオンラインで、接続された各エンクロージャーの両方の拡張モジュールと通信できる場合は、再スキャンで、コントローラ-
A のエンクロージャーの配線の順番に従うように、エンクロージャー ID が再割り当てされます。配線の詳細情報については、お使
いの製品の『導入ガイド』を参照してください。
システム電源の投入後、ディスクのチャネルを再スキャンし、適切な順序でエンクロージャを表示することが必要な場合がありま
す。再スキャンでは、すべての I/O 処理を一時的に停止した後、通常の操作を再開します。エンクロージャー ID を変更するには最
大で 2 分かかる可能性があります。
非 FDE ディスクの挿入後または取り外し後に、手動で再スキャンを実行する必要はありません。コントローラーは、これらの変更
を自動的に検出します。ディスクが挿入されると、短い遅延の後に、検出されます。これにより、ディスクをスピンアップするこ
とができるようになります。
ディスク メタデータをクリアする
レフトオーバー ディスクからメタデータをクリアして、使用可能にできます。
注意: すべてのディスク グループがオンラインで、レフトオーバー ディスクが存在する場合のみこのコマンドを使用できます。
このコマンドを不適切に使用すると、データが失われる場合があります。ディスク グループがオフラインで 1 台以上のレフト
オーバー ディスクが存在する場合は、このコマンドを使用しないでください。このコマンドを使用すべきかどうか分からない
場合は、テクニカル サポートに連絡して支援を求めてください。
ディスク グループの各ディスクには、所有元のディスク グループ、ディスク グループ内の他のディスク、仮想プールやリニア ディ
スク グループに最後にデータが書き込まれた時間を識別するためのメタデータがあります。
レフトオ
ー
バ
ー ディスクが発生する状
況は次の通りです。
• ディスクのタイムスタンプが一致しないため、システムは古いタイムスタンプを所有するメンバーをレフトオーバーとして指定
します。
• ディスクが再スキャン中に検出されず、その後に検出されます。
• 別のシステムでディスク グループのメンバーになっているディスクが、そのグループのためのメンバーを残してこのシステムに
移動されます。
ディスクがレフトオーバーになると、次の変更が発生します。
• ディスクの正常性が低下し、その使用状況の値が LEFTOVR になります。
• ディスクがディスク グループから自動的に除外されます。これにより、ディスク グループの正常性は、RAID レベルに応じて低
下または障害になります。
• ディスクの障害 LED が橙色に点灯します。
スペアが使用可能な場合、およびディスク グループの正常性が低下または重大である場合、ディスク グループはスペアを使用して
再構築を開始します。再構築が完了したら、レフトオーバー ディスクのメタデータをクリアできます。メタデータをクリアすると、
ディスクの正常性が OK に変わり、使用状況の値も AVAIL に変わります。ディスクは新しいディスク グループで使用可能になりま
す。
メモ: 再構築を開始するためのスペアが使用できない場合、または再構築が完了していない場合は、レフトオーバー ディスク
を保持して、別の機会にデータをリカバリできるようにします。
このコマンドは、レフトオーバー ディスクからのみメタデータをクリアします。レフトオーバーではないディスクを指定すると、デ
ィスクは変更されません。
残っているディスクからメタデータの消去
1. システムのトピックで、アクション]>[メタデータの消去を選択します。[メタデータの消去]パネルが開きます。
2. メタデータを消去する残りのディスクを選択します。
3. OK をクリックします。
4. はいをクリックして、続行します。それ以外の場合は、いいえをクリックします。[はい]をクリックすると、メタデータは消
去されます。
5. OK をクリックします。
ファームウェア アップデート
ファームウェア アップデート ダイアログ ボックスには、コントローラー モジュール、拡張モジュール、およびディスク ドライブ上
のファームウェアの現在のバージョンが表示されます。
62 システム トピックでの作業