Administrator Guide
4. 欠落しているドライブがスロットに挿入されているか、欠落しているドライブが検出され、表示されます。ドライブのステータ
スは LEFTOVER です。
5. LEFTOVER ドライブのメタデータがクリアされ、ドライブがディスク グループと接合します。
メモ: ディスク グループ内の 1 つ以上のドライブが LEFTOVER のステータスになっている場合は、いずれのアクションを続
行する前に、テクニカル サポートにお問い合わせください。
6. スペア ドライブからディスク グループと接合しているドライブへのコピーバック操作が開始されます。ディスク グループのス
テータスは CPYBK です。
7. コピーバック操作が完了すると、元のスペア ドライブがディスク グループを離れ、再度スペア ドライブとなります。
クイック リビルドについて
クイック リビルドは、ディスク障害が発生した後にフォールトトレラントでなくなった仮想ディスク グループを再構築するための
方法です。この方法では、仮想ストレージの知識を利用してユーザー データの書き込み先を特定し、ユーザー データが格納されてい
るデータ ストライプのみを再構築しています。
通常、ストレージはボリュームに部分的にのみ割り当てられているため、クイック リビルド プロセスは、標準の RAID 再構築より
も大幅に速く完了します。ユーザー データに割り当てられていないデータ ストライプは、負荷の少ないプロセスを使用してバック
グラウンドでスクラブされ、今後のデータ割り当てをより効率化します。
クイック リビルド後、ディスク グループで数分以内にスクラブが開始されます。
パフォーマンス統計について
ストレージ システムのコンポーネントの現在または過去のパフォーマンス統計を表示できます。
ディスク、ディスク グループ、プール、階層、ホスト ポート、コントローラ、ボリュームに関する現在のパフォーマンス統計が表形
式で表示されます。現在の統計には現在のパフォーマンスが表示され、要求に応じてすぐにサンプリングされます。
ディスク、プール、階層に関するパフォーマンス統計履歴は、分析を容易にするグラフを使用して表示されます。統計履歴はディ
スク負荷に焦点を当てています。統計履歴を表示して、I/O のプール間のバランスを見極めたり、エラーまたはパフォーマンスの低
下が発生しているディスクを特定したりできます。
システムは 15 分ごとにディスクの統計履歴をサンプリングし、これらのサンプルを 6 か月間保持します。プールと階層の統計を 5
分ごとにサンプリングし、このデータを 1 週間保持しますが、フェールオーバーやパワーサイクル後は保持されません。デフォルト
では、グラフに 100 個の最新データ サンプルが表示されますが、表示するサンプルの時間範囲またはサンプルの数のどちらかを指
定できます。グラフには、最大 100 個のサンプルを表示できます。
表示するサンプルの時間範囲を指定する場合、システムは時間範囲内のサンプル数が表示可能なサンプル数(100)を超えて統合
が必要になっていないか判断します。この点を判断するために、システムは指定した時間範囲内のサンプル数を 100 で割り算し、
商と余りを出します。商が 1 の場合、100 個の最新サンプルが表示されます。商が 1 を超える場合は、最新サンプルの商の各数が 1
個のサンプルに統合されて表示されます。余りは、表示から除外される古いサンプルの数です。
• 例 1:1 時間の範囲にサンプルが 4 個含まれています。4 は 100 未満なので、4 個のサンプルすべてが表示されます。
• 例 2:30 時間の範囲にサンプルが 120 個含まれています。120 を 100 で割り算すると、商が 1 で余りが 20 になります。したが
って、100 個の最新サンプルが表示され、20 個の古いサンプルは除外されます。
• 例 3:60 時間の範囲にサンプルが 240 個含まれています。240 を 100 で割り算すると、商が 2 で余りが 40 になります。したが
って、各 2 個の最新サンプルが 1 個のサンプルに統合されて表示され、40 個の古いサンプルは除外されます。
統合が必要な場合は、システムは統合されたサンプルの値を計算します。カウントの統計(転送、読み取り、書き込みされたデー
タの合計、I/O、読み取り数、書き込み数の合計)の場合、サンプルの値を追加して、統合したサンプルの値を生成します。レート
の統計(データ スループット、読み取りスループット、書き込みスループットの合計、IOP、読み取り IOPS、書き込み IOPS の合
計)の場合、サンプルの値を追加し、それから結合した間隔で割ります。データ スループットの基本単位はバイト/秒です。
• 例 1:2 個のサンプルの読み取り数の値が 1 個のサンプルに統合されます。サンプル 1 の値が 1060 で、サンプル 2 の値が 2000
の場合、統合されたサンプルの値は 3060 です。
• 例 2:例 1 から続行すると、各サンプルの間隔は 900 秒なので、結合後の間隔は 1800 秒です。読み取り IOPS の合計値は、読
み取りの合計数(3060)を結合後の間隔(1800 秒)で割ったもの、つまり 1.7 です。
パフォーマンス統計履歴をネットワーク上のファイルに CSV 形式でエクスポートして、スプレッドシートまたは他のアプリケーシ
ョンにインポートできます。現在または過去の統計をリセットして、保持データをクリアし、新しいサンプルの収集を続けること
もできます。
パフォーマンス統計の詳細については、「パフォーマンス統計を表示する」、「統計履歴をアップデートする」、「パフォーマンス統計履
歴をエクスポートする」、「パフォーマンス統計をリセットする」を参照してください。
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