Administrator Guide
• ストライプオプションは、1 個のストライプの先読みサイズを設定します。コントローラは、本来ストライピングされていない
NRAID および RAID 1 ディスク グループを、内部ではストライプ サイズが 512 KB であるかのように扱います。
• 特定のサイズのオプションを使用して、すべてのアクセスのデータ量を選択できます。
• 無効オプションは、先読みキャッシュをオフにします。これは、ホストがランダム アクセスに対して先読みをトリガーするの
に便利です。これは、ホストがランダム I/O を 2 個の読み取りに分割し、先読みをトリガーする場合に発生します。
シン プロビジョニングについて
シン プロビジョニングは、バーチャル ストレージ機能であり、システム管理者は物理ストレージ リソースをオーバーコミットでき
ます。これにより、ホスト システムは、実際に割り当てられているストレージよりも多くのストレージを使用しているかのように
動作します。物理リソースがいっぱいになると、必要に応じてディスク グループを追加して物理ストレージを追加できます。
リニア マッピングに関連する柔軟性の欠如を解消するために、ページングが必要です。リニア マッピングは、シン プロビジョニ
ング ボリュームのバックグランドにある物理ストレージを容易に拡張する能力を制限します。ページングされたマッピングは、物
理リソースを異種かつ不連続にすることを可能にし、その場でストレージを追加する方が、ずっと容易です。
たとえば、Microsoft Exchange Server データ用のボリュームを作成する方法とは対照的です。
• 通常、管理者は Exchange のストレージ側のボリュームを作成し、そのボリュームを割り当てられた LUN(論理ユニット番号)
でホストにマップし、LUN 用の Microsoft Windows ボリュームを作成します。各ボリュームのサイズは固定です。ストレージ側
ボリュームとそれに関連する Windows ボリュームのサイズを増やす方法はありますが、多くの場合、面倒です。管理者は、当
初のディスク コストと将来の拡張のための容量を提供するボリューム サイズとの間でトレードオフを行う必要があります。
• シン プロビジョニングを使用すると、管理者は Windows が許可する最大サイズまで、非常に大きなボリュームを作成できま
す。管理者は少数のディスクで始めて、物理ストレージのニーズが増えるにつれて追加することができます。Windows のボリ
ュームを拡張するプロセスが排除されます。
メモ: ホストにマッピングされたシン プロビジョニング ボリュームの場合、すべてのページではなくボリュームからデータが
削除されるか、そのデータに関連付けられたスペースが割り当て解除または解放されます。これは特に小さなファイルの場合
に当てはまります。Windows でページの割り当てを解除するには、マッピングされたボリュームを選択し、次のいずれかの操
作を行います。
• クイック フォーマットを実行します。
• プロパティを表示し、[ツール]タブを選択して、デフラグメンテーションの下にある最適化をクリックします。
自動階層型ストレージについて
自動階層化ストレージはバーチャル ストレージ機能で、ディスクの 1 つのクラスにあるデータを、データ アクセス パターンに基づ
いて、より適切なディスク クラスに移動します。手動設定は必要ありません。
• 頻繁にアクセスするデータは、より高いパフォーマンスのディスクに移動できます
• 頻繁にアクセスしないデータは、低いパフォーマンスで低いコストのディスクに移動できます。
使用するディスクのタイプに応じて、各仮想ディスク グループには、以下の階層の 1 個が自動的に割り当てられます
• パフォーマンス - この最上位階層では SSD を使用します。パフォーマンスは最高レベルですが、コストが最もかかります。SSD
の詳細については、「SSD について 、p. 19」を参照してください。
• 標準 - この中間階層ではエンタープライズクラスの回転 SAS ディスクを使用します。中級レベルのコストと容量で、良好なパ
フォーマンスを提供します。
• アーカイブ - この最下位階層ではミッドラインの回転 SAS ディスクを使用します。最も低いコストと最大容量で、パフォーマン
スが最も低くなります。
パフォーマンス層のディスク グループのステータスが CRIT(重大)になると、システムは自動的にデータをディスク グループから
縮退ディスク グループにデータを格納できることを前提とする他の階層のスピン ディスクを使用するディスク グループに移動し
ます。これは、SSD 間で同様の摩耗が起こりやすいために発生し、より多くの障害が発生する可能性があります。
システムにディスクのクラスが 1 個しかない場合、階層化は行われません。ただし、階層化されたストレージの自動再調整は、異
なる階層のディスク グループを追加または削除するときに発生します。
メモ: 階層は単一の仮想プール内に自動的に設定され、複数の仮想プールにはまたがりません。
ボリューム階層の親和性
ボリューム階層の親和性は、ストレージ管理者がストレージ環境のボリュームの QoS(サービス品質)の優先順位を定義するための
設定です。
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