Administrator Guide
SLP の使用
ME4 Series ストレージ システムは、サービス ロケーション プロトコル(SLP、srvloc)をサポートしています。サービス検出プロト
コルにより、事前設定をしなくても、コンピューターやその他のデバイスが LAN 内のサービスを発見することが可能となります。
SLP はすべてのオペレーティング システムで使用できるため、正式なライセンスは必要ありません。
SLP は、ユーザー データグラム プロトコル(UDP)に基づいており、必要に応じて、トランスミッション コントロール プロトコル
(TCP)を使用できます。SLP はポート 427 でリスンします。クライアント、つまりユーザー エージェント(UA)がネットワークに
接続すると、クライアントはネットワーク上のディレクトリー エージェント(DA)をクエリします。DA が応答しない場合、クラ
イアントは DA が少ないネットワークを前提として、マルチキャスト UDP クエリを送信します。クエリに一致するすべてのサービ
ス エージェント(SA)は、クライアントに UDP の応答を送信します。応答メッセージが大きすぎる場合、クライアントは TCP を
使用してクエリを繰り返すことができます。
複数の DA のあるネットワークでは、各 SA がすべてのサービスを 1 つの DA に登録する必要があります。その後、クライアントが
DA をクエリすると、DA はキャッシュされた SA 情報を使用してクエリに応答します。
また、DA を使用することにより、SLP はローカル エリア ネットワークを超える規模のエンタープライズに拡張できます。これは
エンタープライズ IT の問題です。IETF RFC2165 を参照してください。
SLP を有効にすると、ストレージ システムは表 39. SLP によってアドバタイズされたインターフェイス 、p. 174 に示したインター
フェイスをアドバタイズし、表 40. ストレージ システムに対して表示される SLP 属性 、p. 174 に示した設定属性を表示します。
システム管理設定の有効化または無効化 、p. 47 の説明に従って PowerVault Manager で、または『Dell EMC PowerVault ME4 Series
Storage System CLI Guide』の説明に従って CLI の set protocols コマンドを使用して、SLP サービスを有効化または無効化する
ことができます。
SLP サービスが有効になっている場合は、www.openslp.org の SLP ツールなどのオープン ソース ツールを使用してテストすることが
できます。
表 39. SLP によってアドバタイズされたインターフェイス
インターフェイス(プロトコル)の説明 アドバタイズメントの文字列
HTTP
service:api:http
HTTPS
service:api:https
Telnet
service:ui:telnet
SSH
service:ui:ssh
FTP/SFTP(ファームウェア アップグレード)
service:firmware-update:ftp/sftp
snmp
service:api:snmp
表 40. ストレージ システムに対して表示される SLP 属性
SLP 属性 XML API モードで CLI の show systemdetail コマンドによっ
て表示される対応プロパティ
x-system-name system-name
x-system-contact system-contact
x-system-location system-location
x-system-information system-information
x-midplane-serial-number midplane-serial-number
x-vendor-name vendor-name
x-product-id product-id
x-product-brand product-brand
x-wwnn current-node-wwn
x-platform-type platform-type
x-bundle-version
対応プロパティなし
x-build-date
対応プロパティなし
174 その他の管理インターフェイス