Administrator Guide
メモ: 最後のディスク グループにデータが含まれている場合、警告が表示され、ディスク グループの削除を確認するよう求め
られます。
仮想ディスク グループの RAID レベルは、フォールト トレラントにする必要があります。仮想ディスク グループでサポートされる
RAID レベルは、RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID 10、ADAPT です。RAID 10 を指定した場合、ディスク グループに少なくとも 2 個の
サブ グループが存在する必要があります。
リニア ディスク グループ
リニア ディスク グループには、一連のディスクの仕様、RAID レベル、ディスク グループ タイプ、および名前が必要です。システ
ムがリニア ディスク グループを作成するたびに、同時に同じ名前のリニア プールも作成されます。リニア プールには、それ以上
のディスク グループを追加することはできません。
最大限のパフォーマンスを実現するには、リニア ディスク グループ内のすべてのディスクが、ディスク タイプ、サイズ、および速
度によって決定される同じ分類を共有する必要があります。これにより、そのディスク グループでアクセスされるデータに一貫性
のあるパフォーマンスが提供されます。リニア ディスク グループを解消するには、ディスク グループを削除し、含まれているボリ
ュームを自動的に削除します。そのリニア ディスク グループを構成するディスクは、その後他の目的で使用することができます。
PowerVault Manager を介して作成されたリニア ディスク グループの RAID レベルは、フォールト トレランスを有している必要があ
ります。インターフェイスのリニア ディスク グループに対してサポートされている RAID レベルは、RAID 1、RAID 5、RAID 6、RAID
10、RAID 50、ADAPT です。RAID 10 および RAID 50 は、システムのディスク構成でサポートされている場合にのみ、インターフェ
イスに表示されます。RAID 10 を指定した場合、ディスク グループには少なくとも 2 つのサブグループがあります。RAID 50 が選択
されている場合は、選択したディスクの数に応じて、異なる数のサブグループを作成することができます。さらに、CLI を使用し
て、フォールト トレランスのある RAID 3 または非フォールト トレラントの NRAID または RAID-0 ディスク グループを作成するこ
ともできます。
メモ: 階層化、スナップショット、レプリケーションは、リニア プールでは使用できません。
リード キャッシュ ディスク グループ
リード キャッシュ ディスクグループは、読み取りパフォーマンスを向上させるために仮想ページをキャッシュするために使用され
る特殊なタイプの仮想ディスク グループです。リード キャッシュは、追加されたプールの全体的な容量に追加されません。読み取
りアクセスのパフォーマンスに影響を与える以外に、プールのボリュームとそのデータに悪影響を及ぼすことなくプールに追加また
は削除することができます。
システムで SSD を使用している際、SSD で構成されるプールの仮想ディスク グループがない場合は、仮想プール用のリード キャッ
シュ ディスク グループを作成できます。仮想プールには、リード キャッシュとパフォーマンス階層の両方を含めることはできませ
ん。
プール内には、1 個のリード キャッシュ ディスク グループのみが存在することがあります。プール内のリード キャッシュのサイズ
を大きくするには、ユーザーがリード キャッシュ ディスク グループを削除してから、大きなリード キャッシュ ディスク グループ
を再度追加する必要があります。フォールト トレラントでない RAID レベルの 1 個または 2 個のディスクで構成されるリード キャ
ッシュ ディスク グループを持つことは可能です。リード キャッシュの詳細については、「SSD リード キャッシュについて」を参照
してください。
RAID レベルについて
RAID コントローラにより、複数ディスクに分散したストレージであるディスク グループのセット アップと管理が可能になります。
これは、RAID コントローラに常駐するファームウェアによって実行されます。RAID とは、ストレージ容量の一部に冗長データを保
存することにより、フォールト トレランスを達成するディスク グループのことです。ディスク グループ内のディスクに障害が発生
した場合、システムは冗長データを使用してデータを再構築できます。
ADAPT データ保護レベルの説明については、「ADAPT について」を参照してください。
メモ: アプリケーションに最適な RAID レベルを選択することにより、パフォーマンスを向上させます。
後述の表には次の目的があります。
• 異なるアプリケーションに適した RAID レベルの例を提供します。
• 異なる RAID レベルの機能を比較します。
• 異なる RAID レベルの拡張機能について説明します(リニア ディスク グループ)。
• 異なる RAID レベルで選択するディスクの数を提案します(仮想ディスク グループ)。
• 異なる RAID レベルの拡張機能について説明します。
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