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エンタープライズ トラップ
トラップは、ストレージ システムで発生するイベントに対して生成することができます。これらのイベントは、重大度と個々の
イベントのタイプ別に選択できます。最大で 3 つの SNMP トラップの送信先を、IP アドレスによって設定できます。
エンタープライズ イベントの重大度には、情報、マイナー、メジャー、重要があります。これらのそれぞれの重大度には、異なる
トラップ タイプがあります。トラップ形式は、エンタープライズ トラップの MIB によって表されます。記載されている情報は、
内部イベントから生成されたイベント ID、イベントのコード タイプ、テキストの説明です。同等の情報は、PowerVault Manager に
ログインしているユーザーに、E メールまたはポップアップ アラートを使用して送信することもできます。
FA MIB 2.2 SNMP の動作
FA MIB 2.2 オブジェクトは、ファイバ アライアンス*(FibreAlliance)MIB v2.2 仕様概要(FA MIB2.2 仕様)に準拠しています。
FA MIB 2.2 は標準として正式に採用されたことはありませんが、広く実装されており、ストレージ製品に役立つ多くのエレメント
が含まれています。この MIB は、一般にその他の標準 SNMP 情報を参照および統合しません。実験的なサブツリーの下で実装され
ています。
デバイス内の重要なステータスには、温度センサーやパワー センサーなどのエレメント、仮想ディスクなどのストレージ エレメン
トの正常性、および I/O コントローラなどの冗長コンポーネントの障害が含まれます。センサーは個別に照会できますが、ネット
ワーク管理システムの利便性を高めるために、前述のすべてのエレメントは「全体のステータス」センサーに統合されます。これは
ユニットのステータス(ユニット専用の connUnitStatus)として利用できます。
デバイス内のさまざまなコンポーネントのリビジョンは、SNMP 経由で要求できます。
ポート セクションは Fibre Channel ホスト ポートを備えた製品にのみ適合します。
イベント テーブルにより、直近に生成された 400 件のイベントが要求されます。イベント タイプについては情報、マイナー、メジ
ャー、またはクリティカルの中からいずれかを選択できます。タイプを選択すると、そのタイプのキャプチャとより重大なイベン
トが有効化されます。このメカニズムはトラップを発生させるイベントの割り当てとは無関係です。
トラップ セクションはサポートされていません。CLI または PowerVault Manager によってトラップ送信先の設定機能に置き換え
られています。統計セクションは実装されていません。
次の表は、ME4 Series ストレージ システムで設定されている MIB オブジェクトとその説明、および値を一覧にしたものです。特に
記載がない限り、オブジェクトは設定
不可
です。
表 30. FA MIB 2.2 のオブジェクト、説明、および値
オブジェクト 説明 値
RevisionNumber
この MIB のリビジョン番号 220
UNumber
このデバイスのトップ レベルの URL
(例:http://10.1.2.3)です。Web サ
ーバがデバイスに存在しない場合、この文
字列は FA MIB2.2 仕様に準拠して空にな
っています。
デフォルト:http://10.0.0.1
StatusChangeTime
最新のステータス変更イベントの
sysuptime タイムスタンプ(単位:100
分の 1 秒)です。sysuptime はストレー
ジ コントローラーの起動時に 0 から開始
して、アップ タイムを記録します。
statusChangeTime はイベントが発生
するたびにアップデートされます。
起動時に 0
ConfigurationChangeTime
最新の構成変更イベントの sysuptime
タイム スタンプ(単位:100 分の 1 秒)で
す。sysuptime はストレージ コントロ
ーラの起動時に 0 から開始して、アップ
タイムを記録します。
configurationChangeTime はイベントが発
生するたびにアップデートされます。
起動時に 0
ConnUnitTableChangeTime
connUnitTable(エントリは追加または
削除されている)に対する最新アップデー
常に 0(connUnitTable にはエントリが
追加または削除されている)
150 その他の管理インターフェイス