Administrator Guide
この操作を実行すると、レプリケーション セットとレプリケーション セットのインフラストラクチャが作成されます。選択したボ
リューム、スナップショット、またはボリューム グループの場合、アクションはセカンダリ ボリュームまたはボリューム グループ
と、レプリケーションをサポートするために必要な内部スナップショットを作成します。デフォルトでは、セカンダリ ボリューム
またはボリューム グループとインフラストラクチャは、プライマリ ボリュームまたはボリューム グループ(A または B)のプールに
対応するプールに作成されます。オプションで、他のプールを選択することもできます。
レプリケーション セットを作成して使用するには、ピア接続を定義する必要があります。レプリケーション セットでは、1 個のピ
ア接続とプールしか指定できません。レプリケーション セットを作成する場合、ピア接続システム間の通信は、プロセス全体で有
効でなければなりません。
ボリューム グループがレプリケーション セットの一部である場合、ボリュームはボリューム グループに追加または削除できません。
レプリケーション セットが削除されると、レプリケーション用にシステムによって作成された内部スナップショットも削除されま
す。レプリケーション セットが削除されると、プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームを他のベース ボリュームまたはボリ
ューム グループと同様に使用できます。
プライマリ ボリュームとボリューム グループ
複製されるボリューム、ボリューム グループ、またはスナップショットは、
プライマリ
ボリュ
ー
ム
または
ボリュ
ー
ム
グル
ー
プ
と呼
ばれます。1 個のレプリケーション セットにのみ属することができます。ボリューム グループがすでにレプリケーション セットに
含まれている場合、個々のボリュームは個別のレプリケーション セットに含まれないことがあります。逆に、ボリューム グループ
のメンバであるボリュームがすでにレプリケーション セットに含まれている場合、そのボリュームグループを別のレプリケーション
セットに含めることはできません。
複製可能な個々のボリュームおよびスナップショットの最大数は計 32 個です。ボリューム グループが複製されている場合、グルー
プ内に存在可能なボリュームの最大数は 16 個です。
レプリケーション セットにボリューム グループを使用すると、複数のボリュームの内容を同時に同期できるようになります。ボリ
ューム グループを複製する場合、すべてのボリュームのスナップショットが同時に作成されます。その際に、ボリューム グループ
はコンシステンシー グループとして機能し、ボリューム グループのコピーを整合性のとれたものにします。次に、スナップショッ
トはグループとして複製されます。スナップショットのサイズは異なることがありますが、すべてのスナップショットが複製され
るまで、ボリューム グループの複製は完了しません。
セカンダリ ボリュームとボリューム グループ
レプリケーション セットが作成されると(CLI または PowerVault Manager 経由)、セカンダリ ボリュームとボリューム グループが
自動的に作成されます。セカンダリ ボリュームとボリューム グループについては、マッピング、移動、展開、削除、ロールバック
操作への参加などの操作はできません。セカンダリ ボリュームまたはボリューム グループのスナップショットを作成し、データの
マッピングとアクセスにスナップショットを使用します。
キューイング レプリケーション
レプリケーションが実行され、新しいレプリケーションがリクエストされたときに実行するアクションを指定できます。
• 破棄。新しいレプリケーション リクエストを破棄します。
• 最新のキュー。プライマリ ボリュームのスナップショットを作成し、新しいレプリケーション リクエストをキューに入れます。
キューに古いレプリケーション リクエストが含まれている場合は、その古いリクエストを破棄します。最大で 1 個のレプリケー
ションをキューに入れることができます。これがデフォルト設定です。
メモ: キュー ポリシーが Queue Latest に設定され、レプリケーションが実行中で、別のキューがキューに入れられている場
合、キュー ポリシーを破棄するように変更することはできません。キューに入れられたレプリケーションを手動で削除してか
ら、ポリシーを変更する必要があります。
レプリケーション トピックからレプリケーション スナップシ
ョットの履歴を保持する
レプリケーション セットを設定して、レプリケーション スナップショットの履歴を保持できます。レプリケーション処理の一部と
して、レプリケーション セットは、プライマリまたはセカンダリ ボリューム、あるいはその両方のスナップショットを自動的に作
成します。これにより、時間の経過に応じて複製されたデータの履歴を作成します。この機能は、セカンダリ ボリューム、または
プライマリ ボリュームとセカンダリ ボリューム両方で有効にできますが、ボリューム グループでは有効にできません。この機能を
有効にすると次のような効果がもたらされます。
レプリケーション トピックでの作業 129