Administrator Guide
• キュー ポリシーを Discard に設定している場合、プライマリボリュームとセカンダリ ボリューム用に 2 個の内部スナップショ
ットが使用されます。キュー ポリシーが Queue Latest に設定されている場合、3 個の内部スナップショットを使用します。
各内部ボリューム グループには、基本ボリューム グループ内のボリューム数に等しい数のボリュームが含まれています。
内部スナップショットおよび内部ボリューム グループは、システムの制限値にカウントされますが、表示されません。
レプリケーション セットにボリューム グループを使用すると、複数のボリュームが同時に同期化されるようにすることができます。
ボリューム グループが複製されると、すべてのボリュームのスナップショットが同時に作成されます。その際、スナップショット
は、コンシステンシー グループとして機能し、ボリューム グループの整合性のとれたコピーを保証します。その後、スナップショ
ットはグループとして複製されます。スナップショットのサイズが異なる場合でも、すべてのスナップショットが複製されるまで、
レプリケーションは完了しません。
レプリケーション セットの場合、primary という用語は、ソース ボリュームとそれが存在するシステムに使用されます。
secondary という用語は、リモート コピーと、それが存在するシステムに使用されます。セカンダリ ボリュームは、複製が最後
に発生したときからのプライマリ ボリュームの正確なコピーを意味します。その時点の内容が一致することを保証するために、レ
プリケーション以外のセカンダリ ボリュームのマッピング、ロールバック、変更はできません。
セカンダリ ボリュームを変更することはできませんが、セカンダリ ボリュームのスナップショットを作成して、ボリュームやス
ナップショットと同様にマッピングやロールバックなどの処理をすることができます。定期的にスナップショットを作成して、バ
ックアップまたはアーカイブのレプリケーションの履歴を維持したり、レプリケーション セットのスナップショット履歴を有効に
することができます。これらのスナップショットは、ディザスタ リカバリにも使用できます。レプリケーション セットの詳細につ
いては、「レプリケーションのトピックからレプリケーション セットを作成する」、「ボリュームのトピックからレプリケーション セ
ットを作成する」、「レプリケーション セットを変更する」、「レプリケーション セットを削除する」を参照してください。
複製プロセス
ピア接続とレプリケーション セットを作成したら、次にシステム間でボリュームを複製できます。最初のレプリケーションは、プ
ライマリ ボリュームの割り当て済みページをセカンダリ ボリュームへすべてコピーするという点で、他の後続のレプリケーション
とは多少異なります。ソース ボリュームの大きさやネットワーク接続の速度に応じて、この最初のレプリケーションに時間がかか
る場合があります。
後続のレプリケーションは、非表示のスナップショットをリセットして最後に複製された内容を保存し、次に別の非表示のスナッ
プショットを現在のプライマリ ボリュームの内容へリセットして、変化を比較することにより完了します。システムは、非表示の
プライマリ スナップショット上で見つかった変化を非表示のセカンダリ スナップショットに書き込みます。それから、セカンダ
リ ボリュームはアップデートされ、セカンダリ ボリュームの内容を保存します。
最初と後続のレプリケーションの進行状況およびステータスが追跡され表示されます。レプリケーションのタイム スタンプは、各
システムのタイム ゾーンを反映します。例えば、レプリケーションの情報を別のタイム ゾーンのセカンダリ システム上で表示する
と、そのセカンダリ システムのタイム ゾーンが反映されます。複製の詳細については、「レプリケーションを停止する」、「レプリ
ケーション トピックからレプリケーションを開始またはスケジュールする」、「ボリューム トピックからレプリケーションを開始ま
たはスケジュールする」、「レプリケーションを再開する」、「レプリケーションを一時停止する」を参照してください。
手動またはスケジュールを使用してレプリケーションを開始できます。レプリケーション セット用のスケジュールを作成する場
合、レプリケーションの発生頻度を 1 時間に 1 回よりも多く指定することはできません。レプリケーション セットのスケジュール設
定の詳細については、「レプリケーション トピックからレプリケーションを開始またはスケジュールする」および「ボリューム トピ
ックからレプリケーションを開始またはスケジュールする」を参照してください。
最初のレプリケーション
次の図は、単一ボリュームの最初のレプリケーション中に行われる内部プロセスを示しています。
レプリケーション トピックでの作業 119