Administrator Guide
レプリケーションが実行され、新しいレプリケーションがリクエストされたときに実行するアクションを指定できます。
• 破棄。新しいレプリケーション リクエストを破棄します。
• 最新のキュー。プライマリ ボリュームのスナップショットを作成し、新しいレプリケーション リクエストをキューに入れます。
キューに古いレプリケーション リクエストが含まれている場合は、その古いリクエストを破棄します。最大で 1 個のレプリケー
ションをキューに入れることができます。これがデフォルト設定です。
メモ: キュー ポリシーが Queue Latest に設定され、レプリケーションが実行中で、別のキューがキューに入れられている場
合、キュー ポリシーを破棄するように変更することはできません。キューに入れられたレプリケーションを手動で削除してか
ら、ポリシーを変更する必要があります。
ボリューム トピックからレプリケーション スナップショット
の履歴を保持する
レプリケーション セットを設定して、レプリケーション スナップショットの履歴を保持できます。レプリケーション処理の一部と
して、レプリケーション セットはプライマリまたはセカンダリ ボリューム、あるいはその両方のスナップショットを自動的に作成
します。これにより、時間の経過に応じて複製されたデータ履歴を作成します。この機能は、セカンダリ ボリューム、またはプラ
イマリ ボリュームとセカンダリ ボリュームの両方で有効にできますが、ボリューム グループでは有効にできません。
この機能を有効にすると次のような効果がもたらされます。
• プライマリ ボリュームでは、レプリケーションが開始すると、複製されるデータ イメージのスナップショットが作成されます。
• セカンダリ ボリュームでは、レプリケーションが正常に完了すると、セカンダリ ボリュームに転送されたばかりのデータ イメ
ージのスナップショットが作成されます。(これは、同期前に作成されるプライマリ ボリュームのスナップショットとは異なり
ます。)レプリケーションが完了しない場合、スナップショットは作成されません。
• 保持するスナップショットの数を 1~16 個に設定できます。これは、スナップショットの保持カウントと呼ばれます。この設定
は、プライマリおよびセカンダリ ボリューム両方のスナップショットの管理に適用され、いつでも変更できます。スナップシ
ョットの履歴が有効になっているかどうかに関係なく、保持カウントはレプリケーション セット内の既存のスナップショット
数より大きくする必要があります。現在のスナップショットの数よりも少ないスナップショット保持カウント値を選択した場
合は、エラー メッセージが表示されます。そのため、スナップショット数の設定を減らす前に、余分なスナップショットを手
動で削除する必要があります。スナップショット数が超過すると、マッピングされていない最も古いスナップショットが自動
的に破棄されます。
• スナップショットは、basename_nnnn と名付けられます。_nnnn は 0000 から始まり、スナップショットの数に応じて値が
増加します。プライマリ ボリュームのスナップショットを有効にすると、同じ名前のスナップショットがプライマリおよびセ
カンダリ システム上に存在するようになります。例えば、レプリケーションがキューに登録された後にキューから削除された場
合のように、レプリケーションが完了しているかどうかに関わりなく、スナップショットの数はレプリケーションが要求される
たびに増加します。
• レプリケーション セットが削除されても、スナップショット履歴ルールによって自動的に作成されたすべての既存のスナップ
ショットは削除されません。他のスナップショットと同様に、これらのスナップショットを管理できます。
• スナップショットを手動で作成しても、スナップショット履歴に関連付けられたスナップショット数は増加しません。手動で
作成されたスナップショットは、スナップショット履歴機能によって管理されません。スナップショット履歴機能は、自ら作
成するスナップショットの新しい名前を生成します。その名前が既に存在する場合、スナップショット履歴機能は既存のボリ
ュームを上書きしません。スナップショットの番号付けは引き続き増加するため、スナップショット履歴機能を次回実行する際
に、新しいスナップショット名は既存のボリューム名と競合しません。
• この機能によって作成されたスナップショットは、システム全体の最大スナップショット制限数と比較してカウントされ、次
の結果をもたらします。
○ システムの制限数に達する前に、スナップショット数に達した場合、スナップショット履歴は変更されません。
○ スナップショット数に達する前に、システムの制限数に達した場合、スナップショット履歴はスナップショットの追加また
はアップデートを停止します。
• マッピングされたスナップショット履歴は、マッピングが解除されるまで削除されません。
• スナップショットのベースネームおよびスナップショットの保持カウントの設定は、スナップショット履歴がセカンダリまたは
両方のボリュームで設定されている場合にのみ有効です。ただし、これらの設定はいつでも変更できます。
• スナップショットの保持優先度を次のように設定できます。スナップショット ツリー内のリーフ スナップショットのみが自動
的に削除されます。
表 22. スナップショットの保持優先度
保持優先度 説明
削除不可 容量確保のためにスナップショットが自動的に削除されることはありません。スナップショット数が超過
すると、スナップショット履歴内の最も古いスナップショットが削除されます。これはデフォルトの設定で
す。
ボリューム トピックでの作業 109