Administrator Guide
新しい仮想ボリュームにリニア ボリューム、仮想ボリューム、仮想スナップショットをコピーできます。
ソースとしてリニア ボリュームを使用している場合、コピーの操作により、一時的なスナップショットを作成し、スナップショッ
トからのデータをコピーし、コピーが完了したときにスナップショットを削除します。ソースがスナップショットである場合、コ
ピーの操作がソースから直接実行されます。このソース データは、変更されたデータがそのコピーに含まれており、かつスナップシ
ョットがマウントされて使用中である場合に、変更される可能性があります。
コピーの整合性を確認するには、ソースのマウントを解除するか、少なくとも、ホストでシステム キャッシュ フラッシュを実行し
てソースへの書き込みを控えます。システム キャッシュ フラッシュはすべてのオペレーティング システムで標準ではサポートさ
れていないので、一時的にマウントを解除することをお勧めします。コピーには、要求時にディスク上にあるすべてのデータ含ま
れているので、OS キャッシュにデータがある場合、そのデータはコピーされません。ソースのマウント解除により、ホスト OS か
らのキャッシュ フラッシュが強制されます。コピーを開始したら、ソースを再マウントし、I/O を再開すると安全です。
変更されたデータを含む仮想スナップショットのコピーの整合性を保証するには、スナップショットのマウントを解除するか、シ
ステムのキャッシュ フラッシュを実行します。コピーを完了して、スナップショットを再マウントできる時間になるまでは、スナ
ップショットは読み取りまたは書き込みのアクセスでは使用できません。変更された書き込みデータがそのコピーに含まれない場
合は、スナップショットを安全にマウントしたままにすることがあります。スナップショットの変更されたデータを使用するコピ
ー中に、システムでは電源がオフになります。
仮想ボリュームまたはスナップショットのコピー
仮想ボリュームまたはスナップショットをコピーするには、次の手順を実行します。
1. [ボリューム]トピックで、仮想ボリュームまたはスナップショットを選択します。
2. アクション>ボリュームのコピーを選択します。
[ボリュームのコピー]パネルが開きます。
3. オプション:新規ボリュームフィールドで、新しいボリュームの名前を変更します。デフォルトでは volume-namecn となって
います。ここで、n は 01 から始まります。
ボリューム名は大文字と小文字を区別し、最大 32 バイトです。システム内にすでに存在する名前や「",<\」を含む名前は使用で
きません。
名前が別のボリュームによって使用されている場合は、別の名前を入力するように求められます。
4. プールに存在フィールドで、コピーを作成するプールを選択します。自動を選択すると、宛先ボリュームがソース ボリュームと
同じプールにコピーされます。
5. OK をクリックします。
確認パネルが表示されます。
6. OK をクリックします。
ボリューム コピーの中止
ボリューム コピー処理を中止することができます。操作が完了すると、宛先ボリュームが削除されます。
1. ボリューム トピックでは、現在コピーされているボリュームを選択します。
2. メニュー]>[ボリューム コピーの中止を選択します。
3. はいをクリックして操作を中止します。
ボリューム グループにボリュームを追加する
仮想ボリュームを、新規または既存の仮想ボリューム グループに追加できます。ボリューム グループ内のボリュームはすべて、同じ
プール内に存在する必要があります。
ボリュームをボリューム グループに追加するには、そのボリュームがグループの他のすべてのメンバーと同じマッピングを有してい
る必要があります。つまり、同一のイニシエーター、ホスト、またはホスト グループに、同じアクセス設定およびポート設定でボ
リュームをマッピングする必要があります。
ボリューム グループがレプリケーション セットの一部である場合は、ボリュームの追加や削除を行うことはできません。ボリュー
ム グループがレプリケートされている場合、グループに存在できるボリュームの最大数は 16 です。
メモ: SAS イニシエーター用の LUN 0 をマッピングすることはできません。最大 1024 個のボリュームを作成することができ
ますが、サポートされている LUN 範囲が 1 から 1023 であるため、デフォルトのマッピングを使用してマッピングできるのは
1023 個のボリュームのみです。明示的なマッピングを使用することで、すべてのボリュームをマッピングすることができま
す。
ボリューム トピックでの作業 103