Administrator Guide
各コントローラーで 512 TiB を超える仮想プールを作成する場合は、set advanced-settings CLI コマンドの large-pools パ
ラメーターを使用して、大規模なプール機能を有効にすることができます。大規模なプール機能がデフォルトのままの無効になって
いる場合、仮想プールの最大サイズは 512 TiB、スナップショット ツリーあたりの最大ボリューム数は 255(ベース ボリューム+254
個のスナップショット)です。大規模なプール機能を有効化すると、仮想プールの最大サイズが 1024 TiB(1 PiB)に増加し、スナ
ップショット ツリーあたりの最大ボリューム数が 9(ベースボリューム+8 個のスナップショット)に低減します。スナップショッ
ト ツリーのボリュームに対して 3 個を超えるレプリケーション セットが定義されている場合、スナップショットあたりの最大ボリ
ューム数は 9 未満に減少します。set advanced-settings CLI コマンドの large-pools パラメーターの詳細については、
『Dell EMC PowerVault ME4 Series Storage System CLI Guide』を参照してください。
メモ: 仮想プールの物理容量の制限は、512 TiB です。オーバーコミットが有効化されている場合は、論理容量の制限は 1 PiB
です。
データを格納できる十分なスペースが残りのディスク グループにある場合、データを喪失することなく、仮想プールから 1 つまたは
複数のディスク グループを削除することができますが、すべて削除することはできません。最後のディスク グループが削除される
と、プールは存在しなくなり、自動的にシステムから削除されます。または、プール全体を削除することもできます。この場合、
プールに存在するすべてのボリュームとディスク グループが自動的に削除されます。
システムに 1 台以上の SSD がある場合は、各仮想プールに読み取りキャッシュ ディスク グループを割り当てることもできます。他
のディスク グループ タイプとは異なり、読み取りキャッシュ ディスク グループはシステムによって内部で使用されるため、読み
取りパフォーマンスが向上しますが、プールの使用可能な容量は増加しません。
リニア プールとディスク グループ
システムがリニア ディスク グループを追加するたびに、ディスク グループに対して対応するプールも作成されます。リニア ディ
スク グループとプールが存在すると、ボリュームをプールに追加できます。リニア プール内のボリュームは、ディスク ブロックが
ディスク グループにシーケンシャルに格納されるように、リニア形式で割り当てられます。
リニア ストレージは、論理ホスト要求を、直接、物理ストレージにマッピングします。場合によっては、マッピングは一対一です
が、ほとんどの場合、マッピングは物理ストレージ デバイスや、そのスライスのグループ全体にわたって行われます。
ボリュームとボリューム グループについて
ボリュームは、仮想プールまたはリニア プールの論理的な細分化であり、ホスト ベースのアプリケーションにマッピングできます。
マッピングされたボリュームは、ホスト(オペレーティング システムまたはサード パーティのツールで作成したファイル システム
パーティション)にアドレス指定可能なストレージを提供します。マッピングの詳細については、「ボリュームのマッピングについ
て」を参照してください。
仮想ボリューム
仮想ボリュームは、仮想化されたページにユーザー データを格納する方法を利用します。これらのページは、基本的な物理ストレー
ジ全体にランダムに分散され、必要に応じて割り当てられます。したがって、従来型ストレージは、論理ブロックと物理ブロック
との間の動的マッピングを備えます。
ボリュームとスナップショットは同じ基礎構造を共有するため、ボリュームだけでなくスナップショット ツリーを作成する他のス
ナップショットのスナップショットを作成することもできます。
システムごとに最大 1024 個の仮想ボリュームが存在できます。
ボリューム グループ
ボリューム グループには、最大 1024 個のボリューム(標準ボリューム、スナップショット、またはその両方)をグループ化するこ
とができます。これにより、各ボリュームを個々にではなく、グループ内のすべてのボリュームのマッピング操作を一度に実行でき
るようになります。
ボリュームは、1 つのグループのメンバーにのみすることができます。グループ内のすべてのボリュームは、同じ仮想プール内に存
在する必要があります。ボリューム グループは、別のボリューム グループと同じ名前を有することはできませんが、任意のボリュ
ームと同じ名前とすることはできます。システムあたり最大 256 個のボリューム グループが存在できます。ボリューム グループが
レプリケートされている場合、グループに存在させることのできるボリュームの最大数は 16 個です。
メモ: ボリューム グループは、仮想ボリュームにのみ適用されます。ボリューム グループにリニア ボリュームを追加すること
はできません。
リニア ボリューム
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