Administrator Guide
データの別のコピーもスピニング ディスクに保存されます。コントローラのリスタートまたはフェールオーバーが発生すると、リー
ド キャッシュの内容が失われます。まとめると、これらの属性にはいくつかの利点があります。
• リード キャッシュにデータを移動する場合のパフォーマンス コストは、下位階層から上位階層への完全な移行よりも低くなり
ます。
• リード キャッシュがフォールト トレラントに潜在的にシステムのコストを削減する必要はありません。
• コントローラのリード キャッシュは事実上 2 桁以上拡張されます。
リード キャッシュ グループが 1 個の SSD で構成される場合、自動的に NRAID が使用されます。リード キャッシュ グループが 2 個
の SSD で構成される場合、自動的に RAID 0 が使用されます。
CHAP の詳細については、「SSD について 、p. 19」を参照してください。
スペアについて
スペア ディスクは、システム内の使用されていないディスクで、障害の発生したディスクを自動的に置き換えるように指定し、シ
ステム内のディスク グループにフォールト トレランスを復元します。スペアの種類は次のとおりです。
• 専用スペア。障害が発生したディスクを交換するために、特定のリニア ディスク グループで使用するために予約されています。
ディスク グループにスペアを提供する最も安全な方法ですが、各ディスク グループにスペアを予約するのは高価になります。
• グローバル スペア。フォールト トレラント ディスク グループが障害の発生したディスクを置き換えるために予約されていま
す。
• ダイナミック スペア。フォールト トレラント ディスク グループ内の故障したディスクを交換するために自動的に割り当てら
れる、使用可能な互換ディスクです。
メモ: スペアを ADAPT ディスク グループの指定することはできません。スペアリングに適応するディスク グループを管理す
る方法については、「RAID レベルについて」を参照してください。
1 個以上のディスクに障害が発生し、互換性のあるスペア ディスクが使用可能な場合、コントローラはフォールト トレラント ディ
スク グループ(RAID 1、3、5、6、10、 50)を自動的に再構築します。ディスクは、故障したディスクを交換するのに十分な容量
を備え、速度とタイプが同じであれば互換性があります(エンタープライズ SAS など)。一つのディスク グループに 10k と 15k のデ
ィスクを混在させることはお勧めしません。システム内のディスクが FDE 対応で、システムが安全である場合、スペアも FDE 対
応である必要があります。
ディスクに障害が発生すると、システムは最初に専用スペアを探します。専用スペアが見つからない場合は、グローバル スペアを
探します。互換性のあるグローバル スペアが見つからず、ダイナミック スペア オプションが有効になっている場合は、使用可能
な互換性のあるディスクが使用されます。互換性のあるディスクが利用できない場合、再構築は開始できません。
メモ: ディスクが故障した場合に使用するスペアを指定することをお勧めします。スペアをディスク グループに割り当てるこ
とは最も安全な方法ですが、ディスク グループごとにスペアを予約するにはコストがかかります。または、ダイナミック スペ
アを有効にするか、グローバル スペアを割り当てることができます。
プールについて
プ
ー
ル
は、ボリュームのコンテナとして機能する 1 個または複数のディスク グループの集まりです。バーチャル ストレージ システ
ムとリニア ストレージ システムは両方ともプールを使用します。ディスク グループは、ボリューム データを格納するプールのコン
ポーネントとして組み込まれている特定の RAID レベルを使用した、同じタイプのディスクのグループです。仮想プールの場合、ボ
リュームがプールに追加されると、データはプールのディスク グループ全体に分散されます。プールごとに 1 個のディスク グループ
のみを持つことができるリニア プールの場合、ボリューム データもプールに追加されます。
バーチャル ストレージとリニア ストレージの両方で、所有コントローラに障害が発生した場合、パートナー コントローラは、失敗
したコントローラが所有するプールとリソースの一時所有権を引き継ぎます。フォールト トレラント配線構成は、適切なマッピン
グで、ホストにコントローラを接続するために使用されている場合は、ボリュームへの I/O を中断することなく継続することがで
きるため、両方のコントローラ用の LUN は、パートナー コントローラからアクセスできます。
ディスク グループにディスクをプロビジョニングすることができます。プロビジョニング ディスクの仕組みの詳細については、
「ディスク グループを追加する」を参照してください。
仮想プールおよびディスク グループ
仮想プール内のボリュームは、仮想的に(固定サイズのページに分離され、各ページはプール内にある場所からランダムに)割り当
てられ、シン プロビジョニングされた(つまり、最初はエンティティとして存在するが、物理ストレージが割り当てられていな
い)状態で割り当てられています。また、オン デマンドで(データがページに書き込まれたときに)割り当てられます。
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