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オール フラッシュ アレイ
デフォルトで有効になっているオール フラッシュ アレイ機能は、SSD で構成されたディスク グループでシステムを排他的に実行
できるため、同種の SSD のみの構成が可能になります。オール フラッシュ アレイを使用するシステムでは、SSD のみで構成され
る 1 個の階層があります。システムにスピン ディスクを含むディスク グループが含まれている場合は、ディスク グループを削除し
てから、オール フラッシュ アレイ機能を使用する必要があります。
SSD とスピン ディスクを使用し、最初のディスク グループにスピン ディスクをプロビジョニングすると、仮想ディスク グループ
内のスピン ディスクを使用し、仮想ディスク グループまたは読み取りキャッシュとして、SSD を使用するようにシステムをプロビ
ジョニングできます。
内蔵ディスクの管理
SSD は複数のアルゴリズムを使用して SSD の耐久性機能を管理しています。これには、ウェア レベリング、Unmap コマンドのサ
ポート、増幅書き込みを最小化するオーバー プロビジョニングが含まれます。
ウェア レベリング
ウェア レベリングは、SSD で使用されるフラッシュ メモリのような、いくつかの種類の消去可能なコンピュータ記憶媒体の寿命を
延ばすための技術です。いくつかのセルが他の場所よりも速く使い果たされる、ホット スポット(負荷の高い部分)を避けるため
に、すべてのフラッシュ セルができるだけ均等に書き込まれるようにすることを試みます。フラッシュ メモリ システムには、い
くつかの異なるウェア レベリング機構があり、それぞれが異なるレベルの成功を収めています。
ベンダーは、最適なウェア レベリングを達成するために、さまざまなアルゴリズムを備えています。ウェア レベリング管理は SSD
内部で行われます。SSD はウェア レベリングを自動的に管理するため、ユーザーの操作は必要ありません。
オーバープロビジョニング
SSD の書き込み増幅率は、書き込みが要求されたホストまたはユーザー データの量に対する SSD によって実際に書き込まれたデー
タの量の比として定義されます。これは、ウェア レベリングのようなユーザー データとアクティビティを説明するために使用され
ます。これはウェアレベリング計算に影響し、SSD に書き込まれたり、読み込まれたデータの特性の影響を受けます。4KB 境界で
整列されたシーケンシャル LBA で書かれたデータは、最良の書き込み増幅率をもたらします。最悪の書き込み増幅率は、通常、ラ
ンダムに書かれた 4KB 未満の転送サイズの LBA と、4KB 境界にない LBA に由来する転送サイズの LBA で発生します。お使いの
データを 4KB の境界に揃えてください。
TRIM と UNMAP コマンド
コマンド(ATA コマンド セットの TRIM と SCSI コマンド セットの UNMAP)により、オペレーティング システムは、使用中と見な
されずに内部的に消去できる SSD のデータ ブロックに通知することができます。
データ保持
SSD のもう 1 つの主要な特徴であるデータ保持は、実行中にすべての SSD アルゴリズムが考慮されます。電源投入時に、セル レベ
ルが予期しないレベルに低下すると、SSD セルのデータ保持が監視され、書き換えられます。ドライブの電源がオフのときのデー
タ保持は、PE(プログラムと消去)サイクルと保存時におけるドライブの温度の影響を受けます。
毎日、ドライブに書き込む
DWD または DWPD は、1 日あたりのドライブの書き込み数を参考にします。ディスク ベンダーは、SSD の耐用期間を、SSD の存
続期間中に何回書き込みが行われるかによって評価します。1 日あたりのドライブ書き込み回数を減らす低コストの SSD が利用可
能になるため、使用する SSD のコスト メリット分析は、従来のドライブに対する SSD の比率と同じように、アプリケーションと
I/O ワークロードに大きく依存します。一部の環境では、10%の SSD と 90%の従来型ドライブの比率を Dell EMC リアルタイム階層
化と組み合わせることで、大幅なパフォーマンス向上を実現できます。
データは 5 秒ごとに特性評価され、適切なストレージ デバイスに移動されるため、どの SSD が使用されているかを決定するための
固定ルールは使用されません。このため、同じ DWPD 値を持つ SSD を使用することをお勧めします。
SSD リード キャッシュについて
特定のデータ ブロックの 1 個のコピーがスピニング ディスクまたは SSD に存在する階層化とは異なり、RFC(Read Flash Cache)
機能は、プールごとに 1 個の SSD 読み取りキャッシュ ディスク グループを頻繁にアクセスされるデータの読み取りキャッシュとし
て使用します。各リード キャッシュ ディスク グループは、最大使用可能容量が 4TB の 1 個または 2 個の SSD で構成されています。
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