Administrator Guide
ール内に複数のバーチャル ボリュームを作成し、リソースを共有することができます。これにより、高度な柔軟性と利用可能な物
理リソースの最も効率的な使用が可能になります。
バーチャル ストレージを使用すると、いくつかのメリットがあります。
• プール内のディスクの数が増えるにつれてパフォーマンスが向上します。
• 物理ストレージを仮想化し、ボリュームが高効率で利用可能なリソースを共有できるようにします。
• ボリュームを 16 個以上のディスクで構成することができます。
バーチャル ストレージは、シン プロビジョニング、自動階層型ストレージ、SSD リード キャッシュ、クイック リビルド機能などの
データ管理機能の基盤を提供します。
リニア メソッドは、論理ホスト要求を直接物理ストレージにマッピングします。場合によっては、マッピングは一対一ですが、ほ
とんどの場合、マッピングは物理ストレージ デバイスまたはスライスのグループ全体にわたって行われます。このリニア マッピン
グ法は非常に効率的です。リニア マッピングの難点は柔軟性に欠けることです。そのため、物理レイアウトが確立された後に変更
することが困難になります。
ディスク グループについて
ディスク グループは、ボリューム データを格納する目的で、プールのコンポーネントとして組み込まれている特定の RAID レベルを
使用して、同じタイプのディスクを集約したものです。ディスク グループは、仮想ストレージ環境とリニア ストレージ環境の両方
で使用されます。仮想ディスク、リニア キャッシュ、またはリード キャッシュのディスク グループをプールに追加できます。
メモ: 1 つのストレージ タイプを使用してディスク グループを作成した後、システムは追加のディスク グループにそのストレ
ージ タイプを使用します。他のストレージ タイプに切り替えるには、最初にすべてのディスク グループを削除する必要があり
ます。詳細については、「ディスク グループを削除する 、p. 88」を参照してください。
ディスク グループ内のすべてのディスクは、同じタイプの SSD でなければなりません。エンタープライズ SAS またはミッドライ
ン SAS です。たとえば、ディスク グループには異なるモデルのディスクと、容量とセクタフォーマットが異なるディスクを含める
ことができます。容量の異なるディスクを混在させる場合、最小ディスクは、ADAPT を除くすべての RAID レベルについて、ディ
スクグループ内の他のすべてのディスクの論理容量を決定します。たとえば、1 つの 500 GB ディスクと 1 つの 750 GB ディスクで
構成されるディスク グループの容量は、2 つの 500 GB ディスクで構成されるディスク グループに相当します。容量を最大にする
には、同様のサイズのディスクを使用してください。
セクタ フォーマット
システムは、512 バイトのネイティブ セクタ サイズのディスク、512 バイトのエミュレートされたセクタ サイズのディスク、また
はこれらのセクタ フォーマットの組み合わせをサポートしています。システムは、次のようにディスク、ディスク グループ、また
はプールで使用されるセクタ フォーマットを識別します。
• 512n - すべてのディスクが 512 バイトのネイティブ セクタ サイズを使用します。各論理ブロックおよび物理ブロックは 512 バ
イトです。
• 512e - すべてのディスクは 512 バイトのエミュレートされたセクタ サイズを使用します。各論理ブロックは 512 バイトであり、
各物理ブロックは 4096 バイトです。8 個の論理ブロックは、各物理ブロックにシーケンシャルに格納されます。論理ブロック
は、物理ブロック境界と位置合わせされている場合も、位置合わせされていない場合もあります。
• 混在 - ディスク グループには 512n と 512e のディスクが混在しています。一貫した予測可能なパフォーマンスを得るには、異な
るセクタ サイズ タイプ(512n、512e)のディスクを混在させないでください。
ディスク グループをプールに追加することによってストレージをプロビジョニングできます。ボリュームをプール内に作成するこ
ともできます。
仮想ディスク グループ
仮想ディスク グループでは、ディスクのセット、RAID レベル、ディスク グループ タイプ、プール ターゲット(A または B)、名前
を指定する必要があります。ディスク グループの追加時に仮想プールが存在しない場合、システムは自動的に仮想プールを作成し
ます。複数のディスク グループ(最大 16 個)を単一の仮想プールに追加できます。
メモ: 最適なパフォーマンスのため、同じ階層内のすべての仮想ディスク グループに、同じ RAID レベル、容量ディスク、ディ
スクの物理番号を割り当てる必要があります。
アクティブなボリューム データを含む仮想ディスク グループが削除された場合、そのボリューム データが空になるか、プール内の
他のディスク グループ メンバー(存在する場合)へ移動されます。ディスク グループは、すべてのボリューム データをディスク グ
ループから完全に消去できる場合のみ削除できます。最後のディスク グループが削除されると、プールは存在しなくなり、システ
ムから自動的に削除されます。
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