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その他の管理インターフェイス
トピック:
• SNMP リファレンス
• FTP と SFTP を使用する
• SMI-S を使用する
• SLP の使用
SNMP リファレンス
この付録では、Dell EMC ストレージ システムがサポートする Simple Network Management Protocol(SNMP)の機能について説明し
ます。これには、標準 MIB-II、ファイバ アライアンス*(FibreAlliance)SNMP 管理情報ベース(MIB)バージョン 2.2 オブジェク
ト、およびエンタープライズ トラップが含まれます。
ストレージ システムは、SNMP を介してステータスをレポートできます。SNMP は、MIB-II を使用した基本検出、FA MIB 2.2 での
詳細なステータス、およびエンタープライズ トラップを使用した非同期通知を提供します。
SNMP は、広く使用されているネットワーク モニタリングおよび制御プロトコルであり、ネットワーク デバイス間の管理情報の交
換を促すアプリケーション層プロトコルです。また、TCP/IP(トランスミッション コントロール プロトコル/インターネット プロ
トコル)のプロトコル スイートの一部でもあります。
SNMP を使用すると、ネットワーク管理者はネットワーク パフォーマンスを管理し、ネットワークの問題を発見および解決して、
ネットワークの成長を計画できます。データは、SNMP エージェント(各ネットワーク デバイスのアクティビティをレポートする)
からワークステーション コンソール(ネットワーク モニタリング用)に渡されます。エージェントは、管理情報ベース(MIB)に含
まれる情報を返します。これは、デバイスから取得できるものと制御できるもの(オンとオフなど)を定義するデータ構造です。
サポートされている SNMP のバージョン
ストレージ システムでは、SNMPv2c または NMPv3 の使用が許可されます。SNMPv2c では、通信ベースのセキュリティ スキーム
が使用されます。セキュリティ向上のために、SNMPv3 では、ストレージ システムにアクセスしているネットワーク管理システム
の認証と、ストレージ システムとネットワーク管理システムとの間で転送する情報の暗号化が提供されます。
SNMPv3 が無効な場合は、SNMPv2c がアクティブになります。SNMPv3 が有効な場合は、SNMPv2c のみに MIB-II 共通システム情
報へのアクセス権があります。これにより、デバイスの検出が可能になります。
SNMPv2c を使用する場合であっても、v3 使用する場合であっても、SNMP のみ書き込み可能な情報は、システムの連絡先、名前、
場所のみであることに注意してください。システム データ、構成、状態は SNMP を通じて変更できません。
標準 MIB-II の動作
MIB-II は、基本的な検出とステータスをサポートするように実装されています。
SNMP オブジェクト識別子(OID)は、識別の目的のために、ネットワーク内のデバイスに割り当てられた番号です。OID の番号付
けは階層的です。非常に長い IP アドレスに類似する桁とドットの IETF 表記を使用すると、ANSI などのさまざまなレジストリはベ
ンダーと組織に高レベルの番号を割り当てます。順番に桁が数値に追加され、個々のデバイスまたはソフトウェアのプロセスが定
義されます。
Dell EMC ストレージ システム用のシステム オブジェクト識別子(sysObjectID)は、1.3.6.1.4.1.674 です。システムの稼働時間
は、このオブジェクトが最初に読み取られた時点からのオフセットです。
システムグループでは、すべてのオブジェクトの読み取りができます。連絡、名前、場所のオブジェクトを設定できます。
インターフェイス グループで、内部 PPP インターフェイスは文書化されますが、外部からデバイスには到達できません。
アドレス変換(at)グループおよび外部ゲートウェイ プロトコル(egp)グループはサポートされていません。
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