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Linux オペレーティングシステムでのアップグレ
ード不具合リカバリ
OMPC のアップグレードまたはインストールには、新しい OMPC バージョンパッケージ内の install.sh コマンドを使用します。
install.sh コマンドは、OMPC のバージョンを検知します。古いバージョンがインストールされている場合はアップグレード処
理が初期化されます。されていなければ、新しいバージョンがインストールされます。
メモ: OpenManage Power Center のインストールまたはアップグレード中に rpm -U を使用する場合、多くの警告メッセージが
表示されます。アップグレード操作は期待どおりに続行しますので、これらの警告メッセージは無視してかまいません。この
問題を解決するには、install.sh を rpm -U の代わりに使用することを推奨します。
OMPC ステータスのチェック
アップグレード中にインストーラ処理が停止された、またはサーバの電源が切れた場合、アップグレードは失敗します。アップグ
レード失敗シナリオをトラブルシュートするには、次の手順に従ってください。
1. コマンドラインインタフェースで rpm –q OpenManage_PowerCenter コマンドを実行し、現行バージョンの OMPC を取得
します。
2. OMPC の古いバージョン(例:3.1.0.XXXX)が表示される場合、OMPC アップグレード操作がまだ開始されていないことを意味
します。「OMPC の回復」の項を参照してください。
3. OMPC の新しいバージョン(例: 3.2.0.XXXX)が表示される場合、OMPC アップグレードが開始されています。「OMPC データ
ベースデーモンステータスのチェック」の項を参照してください。
4. 古いバージョンと新しいバージョンのどちらも表示されない場合は、「前の OMPC バージョンへのロールバック」の項を参照し
てください。
5. アップグレードステータスを表示するには、「OMPC データベースのアップグレードステータス」を参照してください。
OMPC の回復
1. /etc/ompc/backup/[OMPCFODLER] にある任意のファイルを、同じフォルダ構造(cp –rf /etc/ompc/backup/
[OMPCFODLER] [InstDir])で [InstDir] にコピーし直します。
2. バックアップ pgdata フォルダ(例: /opt/dell/pgdatabak)を [instdir] に戻し、その名前が変更されている場合は、名前を元の
名前(例: pgdata)に戻します。
rm -r -f /opt/dell/ompc/pgdata
および
mv -f /opt/dell/pgdatabak /opt/dell/ompc/pgdata
3. [InstDir]/startup.sh コマンドを実行して、古い OMPC デーモンを起動します。
4. /etc/ompc がある場合は削除します。
OMPC データベースデーモンステータスのチェック
ファイル upgradeok が /etc/ompc に存在するかどうかを確認します。存在する場合は、アップグレードが正常に完了したことを
意味します。存在しない場合は、[InstDir]/ompcstatus コマンドを実行して、OMPC データベースデーモンのステータスをチ
ェックします。
1. データベースデーモンを起動するには、[InstDir]/tools/ompc-pgsql-daemon start コマンドを実行します。
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