Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バ ージョン 2.0 ユーザーズ ガイド 2021 年 4 月 Rev.
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目次 章 1: Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 2.0 について.............................................5 章 2: Dell SPI バージョン 4.0 の新機能............................................................................................... 6 章 3: 主な機能................................................................................................................................. 8 章 4: サポートマトリックス..............................................................................................................
付録 A: 付録...................................................................................................................................
1 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バ ージョン 2.0 について 本ガイドは、Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 2.
2 Dell SPI バージョン 4.0 の新機能 次の表は、Dell SPI バージョン 4.0 の新機能と機能性をリストしています。 表 1.
表 1. 新機能と機能性 (続き) 新機能 機能性 サポート技術情報記事 Dell Compellent ストレージアレイ、Dell PowerVault MD ストレージアレイ、およびネットワ ークスイッチ(S シリーズ、M シリーズ、Z シリーズ、8000 シリーズ、および 8100 シリー ズ)を除く、アラート関連のサポート技術情報記事です。 Dell SPI バージョン 4.
3 主な機能 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 2.0 の主な機能は、次の表に説明されているとおりです。 表 2.
4 サポートマトリックス Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in は、次の表にリストされた Dell デバイスをサポートします。 Dell Datacenter Scalable Solutions 表 3. サポートされている Dell Datacenter Scalable Solutions。 Dell Datacenter Scalable Solutions(DSS) DSS 1500 DSS 1510 DSS 2500 Dell PowerEdge サーバー 表 4.
表 5. サポートされている Dell シャーシ。 (続き) Dell PowerEdge FX2s Dell PowerEdge VRTX Dell PowerEdge M1000e Dell Compellent ストレージアレイ 表 6. サポートされている Dell Compellent ストレージアレイ。 Compellent Series 40 Compellent SC4020 Compellent SC8000 Dell EqualLogic PS-Series ストレージアレイ 表 7. サポートされている Dell EqualLogic PS-Series ストレージアレイ。 EqualLogic PS4100 EqualLogic PS6100 EqualLogic PSM4110 EqualLogic PS6210 EqualLogic PS6500 EqualLogic PS6510 PowerVault MD ストレージアレイ 表 8.
5 デバイスの検出とインベントリ トピック: • • • • • • デバイス検出について Dell Device Discovery Utility について プロトコルパラメータについて Dell デバイスの検出 デバイス情報 Nagios Core コンソールでの Dell デバイスの表示 デバイス検出について Nagios Core コンソールでは、サポートされている Dell デバイスを、このプラグインを使用して検出することができます。サポート されている Dell デバイスの監視プロトコルは次のとおりです。 ● Dell サーバーは、SNMP または WS-MAN プロトコルを使用して検出されます。 メモ: Dell サーバーは SNMP または WS-MAN プロトコルを使用して検出できますが、両方のプロトコルを同時に使用する ことはできません。SNMP プロトコルで検出済みのサーバーを WS-MAN プロトコルで(あるいはその逆で)再検出するに は、-f オプションと使用するプロトコルのパラメータを一緒に指定した検出スクリプトを実行します。 たとえば、次のとおりです。 SNMP プロトコル
Dell Device Discovery Utility について [Dell Device Discovery Utility] を実行するには、/dell/scripts に移動し、次の PERL スクリプトを実行しま す。 perl dell_device_discovery.pl –h 使用可能なすべての Dell Device Discovery Utility オプションが表示されます。 perl dell_device_discovery.pl -H | -F | -S [-P ] [-c ] [-t ] [f] [-d] 表 9.
● -d オプションを指定せずに perl dell_device_discovery.pl を実行すると、基本サービスのみがデフォルトで作成さ れ、ユーザーインタフェースの [サービス] の下に表示されます。 メモ: トラップを受信できるように SNMPTT が設定されている必要があります。 ● -d オプションを指定して perl dell_device_discovery.pl を実行すると、次の表のリストに従って追加のサービスが作 成され、Nagios Core コンソールの [サービス] の下に表示されます。 表 10.
表 11. WS-MAN プロトコルに基づいてすべての Dell シャーシ用に作成されるデフォルトサービス (続き) サービス Dell シャーシコントローラ状態(このサービスは Dell PowerEdge VRTX シャーシにのみ適用される) Dell シャーシ物理ディスク状態(このサービスは Dell PowerEdge VRTX シャーシにのみ適用される) Dell シャーシ仮想ディスク状態(このサービスは Dell PowerEdge VRTX シャーシにのみ適用される) Dell シャーシ PCIe デバイス状態(このサービスは Dell PowerEdge VRTX シャーシおよび Dell PowerEdge FX2/FX2s シャーシに のみ適用される) Dell シャーシ保証情報 表 12.
表 14. SNMP プロトコルに基づいて Dell PowerVault MD ストレージアレイ用に作成されるデフォルトサービ ス (続き) サービス Dell ストレージ PowerVault MD トラップ 詳細サービス Dell ストレージ PowerVault MD 保証情報 Dell デバイス用の監視サービスの選択 デフォルトでは、検出された Dell デバイスには、選択したプロトコルでサポートされている使用可能なすべてのサービスが作成さ れます。検出された Dell デバイスに対して特定のサービスのみを監視し、それ以外のサービスを無視する場合は、 [Dell_OpenManage_Plugin] > [scripts] > [dell_device_services_template.cfg] ファイルに移動し、無視するサービスをコメント にすることで実現できます。 たとえば、次のとおりです。 WS-MAN プロトコルを使用して検出された Dell サーバー用として dell_device_services_template.
表 15. パラメータファイル (続き) プロトコル通信パラメータ 説明 wsman.port WS-MAN ポート値の入力に使用します。デフォルト値は 443 です。 wsman.timeout WS-MAN タイムアウト値を秒単位で入力するために使用しま す。デフォルトのタイムアウト値は 60 秒です。 wsman.retries タイムアウト発生時に WS-MAN 要求が送信される必要がある 回数を入力するために使用します。デフォルトの再試行値は 2 です。 メモ: ユーザーマクロである snmp.community、wsman.username、および wsman.password は、/dell/ resources/ で使用可能な dell_resources.
5. 検出ユーティリティスクリプトが実行されたら、コマンド /bin/nagios -v /usr/local/nagios/etc/ nagios.cfg を実行して、Nagios の設定を検証します。 6. エラーが存在しないことを確認したら、コマンド service nagios restart を実行して Nagios Core を再起動します。 7. ログされた情報は、ログファイルパス:/var/dell/discovery_.
表 16.
表 16.
2.
6 Dell デバイスの監視 以降の項の説明に従って、Dell デバイスの状態を監視することができます。 トピック: • • • Dell デバイスの全体的な正常性状態 Dell デバイスのコンポーネント正常性の監視 SNMP アラートの監視 Dell デバイスの全体的な正常性状態 Nagios Core コンソールで Dell デバイスの全体的な正常性状態を監視することができます。全体的な正常性状態は、サポートされて いる Dell デバイスのコンポーネントの状態を集約したものです。 全体的な正常性状態について デバイスの全体的な正常性状態は、設定された間隔に基づいて定期的にポーリングされます。全体的な正常性状態 サービスは、デ フォルトで 1 時間に 1 度にスケジュールされています。 表 17.
表 17.
表 18.
表 18.
表 18. Dell デバイスのコンポーネント正常性情報 (続き) サービス ステータス WS-MAN 使用時に表示 SNMP 使用時に表示さ される属性 れる属性 説明 ● 測定値(A)または測 定値(W) [デルサーバー SD カー ド状態] ● ステータス デルサーバー内にある SD カードの全体的な正 ● FQDD 常性状態を提供します。 ● 状況 使用できません ● 書き込み禁止 ● 初期化状況 ● サイズ(GB) ● 使用可能容量(GB) [Dell サーバー FC NIC 状態] Dell サーバー内にある FC NIC の全体的な正常 性状態を提供します。 ● 接続状態 使用できません ● FQDD ● ファームウェアバー ジョン ● LinkSpeed ● 名前 [Dell サーバー保証情報] Dell サーバーの保証情報 状態を提供します。 ● サービスタグ ● サービスレベルの詳 細 ● アイテム番号 ● タイプ ● 出荷日(UTC) ● 開始日(UTC) ● 終了日(UTC) ● 残りの日数 表 19.
表 19.
表 19.
表 20.
表 22. Dell PowerVault MD 保証情報 サービス [Dell ストレージ PowerVault MD 保証情報] ステータス 説明 WS-MAN 使用時に表示される 属性 可能な状況は次のとおりです。 Dell PowerVault MD ストレージ ● サービスタグ ● [OK] アレイの保証情報状態を提供 ● サービスレベルの詳細 します。 ● [警告] ● アイテム番号 ● タイプ ● [不明] ● 出荷日(UTC) ● [重要] ● 開始日(UTC) ● 終了日(UTC) ● 残りの日数 メモ: Compellent コントローラの正常性を監視する方法の詳細については、Dell.com/support にある『Dell Compellent Controllers User’s Guide』(Dell Compellent コントローラユーザーズガイド)を参照してください。 Dell シャーシエンクロージャ状態は、エンクロージャの[プライマリ]状態のみを表示します。詳細については、Dell PowerEdge VRTX シャーシコンソール、あるいは Dell.
表 24.
7 Dell デバイス固有コンソールの起動 サポートされている Dell デバイス用のコンソールを起動するには、次の手順を実行します。 1. Nagios Core コンソールの [現在の状態] 下で、次のいずれかを選択します。 ● [ホスト] ● [サービス] ● [ホストグループ] > [] 2. クリックします ([追加ホストアクションの実行] アイコン)をクリックします。 対応する Dell コンソールが新しいウィンドウに起動されます。 トピック: • Dell デバイスとそれらのコンソール Dell デバイスとそれらのコンソール サポートされている Dell デバイスからさまざまな Dell コンソールを起動することで、監視中の Dell デバイスに関する詳細な情報を 取得することができます。 表 25.
8 Dell デバイスの保証情報 この機能では、検出された Dell デバイスの保証情報にアクセスできます。この機能により、Dell デバイスの保証詳細を Nagios Core コンソールで監視できるようになります。保証情報を取得するには、アクティブなインターネット接続が必要です。インターネッ トに直接アクセスすることができず、プロキシ設定を使用してインターネットにアクセスしている場合は、ホスト名 api.dell.
Dell デバイスの保証が期限切れになっているか、Days Remaining がゼロになっている場合、そのデバイスの重大度は [重 要] になります。 トピック: • 保証情報の表示 保証情報の表示 検出された Dell デバイスの保証情報を表示するには、事前に次のことを確認してください。 ● インターネット接続がアクティブである。 ● [Dell_OpenManage_Plugin] > [resources] フォルダ内で使用可能な dell_pluginconfig.cfg ファイルに保証レポートパ ラメータが正しく設定されている。 ● RemainingDaysWarning と RemainingDaysCritical の値が適切に設定されている。適切に設定されていない場合、保証 は [不明] 状態になります。 ● 検出されたデバイスに有効なサービスタグが存在する。 デバイスが正常に検出されると、その保証情報が [状態情報] 列に表示されます。Dell デバイスの詳細情報を表示するには、次の 手順を実行します。 1. Dell デバイスを検出します。 2.
9 Dell デバイスの削除 監視しないデルデバイスは削除することができます。 1. /dell/config/objects に移動して、対応する .cfg ファイルを削除してください。 2.
10 生成されたアラートの Knowledge Base(KB)メ ッセージ Nagios Core コンソールでは、検出された Dell デバイスによって生成された SNMP アラートに関する詳細情報をそのデバイスの KB メッセージから取得することができます。 KB メッセージの表示 検出された Dell デバイスによって生成された SNMP アラートの KB メッセージを表示するには、次の手順を実行します。 1. Nagios Core コンソールにログインします。 2. 左ペインで、[現在の状態] の下にある [サービス] をクリックします。 3. [サービス] の下にあるそれぞれのデバイストラップまたはアラートに移動し、[状態情報] の下にある [詳細情報] ハイパ ーリンクを右クリックし、[新規タブを開く] を選択します。 各デバイスに対応する KB メッセージが新しいタブに表示されます。 4.
11 トラブルシューティング 本項では、Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in の使用中に発生する可能性がある問題と、その解決方法を説明します。 要件を満たしていることを確認、または本項にリストされている手順を実行してください。 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in のインストール スクリプトが失敗する 1. スクリプトを実行するために十分なアクセス許可を持っている。 推奨:Nagios 管理者権限。 2. インストールガイドで説明されている前提条件を満たしている。 3. インストールスクリプトへの入力が正しい。 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in のアンインスト ールスクリプトが失敗する 1. スクリプトを実行するために十分なアクセス許可を持っている。 推奨:Nagios 管理者権限。 2. アンインストールスクリプトが Dell OpenManage プラグインをインストールした場所で実行されている。 検出スクリプトの実行に失敗する 1.
5. IPv6 アドレスに関しては、同じ Perl ライブラリパスに Perl Module Socket6 がインストールされていることを確認してくださ い。 6. 次のサービステンプレートで、適用可能なサービスの少なくとも 1 つが有効になっている。 dell_server_services_template.cfg 。 選択したプロトコルが 2 (WS-MAN)のとき、検出スクリ プトが IPv4/IPv6 アドレス、またはホストのホストおよび サービス定義ファイルを作成しない 1. OpenWSMAN とその Perl バインディングがインストールされている。 2. その IP アドレスまたはホストが到達可能である。 3. 検出を実行する前に、次のファイルで適切なプロトコル資格情報が正しく設定されている。 dell_resource.cfg .dell_device_comm_params.cfg 4. IPv6 アドレスに関しては、同じ Perl ライブラリパスに Perl Module Socket6 がインストールされていることを確認してくださ い。 5.
install.sh trap 4. トラップ統合が完了したら、SNMPTT サービスを再起動して、次のコマンドを実行します。 service snmptt restart Dell OpenManage Plug-in 固有のサービスが「SNMP セッシ ョン作成中のエラー」というメッセージを表示する 1. 推奨バージョンの Net-SNMP および Net-IP がインストールされている。IPv6 を使用している場合は、 Perl Module Socket6 も インストールされている必要があります。 2. 指定された IP アドレスまたはホストが到達可能である。 3. その IP アドレスまたはホストで SNMP が有効になっている。 4. 次のファイルで適切な SNMP パラメータが正しく設定されている。 dell_resource.cfg .dell_device_comm_params.cfg Dell OpenManage Plug-in 固有のサービスが「ホストと通信 中の WSMAN エラー」というメッセージを表示する 1.
3. トラップ設定ファイル Dell_Agent_free_Server_Traps.conf 、およびバイナリ submit_check_result に適切な許可 がある。 Nagios Core コンソールで Dell シャーシデバイスの RACADM 固有のサービス(速度(RPM)、入力電流(A)、 入力電圧(V)、出力電力(W)など)を監視できない 1. RACADM をインストールします。 2. /dell/install に移動し、次のコマンドを実行します。 install.sh racadm 3. Nagios Core サービスを再起動します。 4. Dell シャーシデバイスを再検出します。 RACADM のダウンロードとインストールの詳細については、「en.community.dell.com/techcenter/systems-management/w/wiki/ 3205.
12 よくあるお問い合わせ(FAQ) 1. 質問:Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in のライセンスに関する情報を教えてください。 回答:このプラグインは無料でインストールして使用することができます。 2. 質問:このプラグインでサポートされているデルのハードウェアモデルを教えてください。 回答:対応デルプラットフォームのリストについては、「サポートマトリックス」を参照してください。 3. 質問:データセンターで旧世代(第 9~11 世代)のサーバーを使用しています。このプラグインでこれらのサーバーを監視でき ますか。 回答:いいえ、このプラグインを使用して旧世代のサーバー(第 9~11 世代)を監視することはできません。このプラグインで は、第 12 世代以降の Dell PowerEdge サーバーでサポートされている iDRAC with LC を介したデルサーバーを監視のみが可能で す。Nagios Exchange では、それより前の世代のサーバーを監視することができる、これ以外のプラグインが提供されていま す。 4.
A 付録 iDRAC ウェブコンソールを使用した iDRAC の SNMP パラ メータの設定 1. iDRAC(第 12 世代以降の Dell PowerEdge サーバー)ウェブコンソールを起動して、コンソールで [ネットワーク] > [サービ ス] と移動します。 2. 次の手順で SNMP エージェントプロパティを設定します。 a. 有効 を True に設定し、SNMP プロトコル を All(SNMP v1/v2/v3)に設定します。 b. コミュニティ文字列で [SNMP コミュニティ名] を設定します。 c. [適用] をクリックして設定を送信します。 メモ: プラグインは、iDRAC との通信に SNMP v1 または SNMP v2 プロトコルのみを使用します。 RACADM スクリプトを使用した iDRAC の SNMP パラメー タの設定 1. 次の ssh コマンドを実行して、iDRAC RACADM CLI を起動します。 ssh root@ 2. 次のコマンドを実行して、コマンドモードを [racadm] に変更します。 racadm 3.
● [アラート] セクションで、[アラート] を有効にします。 ● [アラートフィルタセクション] で、[カテゴリ] と [重要度] にある必要なフィールドを選択します。 これらのフィールドを 1 つも選択していなければ、SNMP アラートの受信は行われません。 ● [アラートとリモートシステムログの設定] セクションで、必要なフィールドを選択します。これにより、SNMP アラート が設定されます。 4.