Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バ ージョン 1.0 ユーザーズ ガイド 1 2021 年 4 月 Rev.
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目次 章 1: Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 1.0 について............................................. 4 章 2: サポートマトリックス.............................................................................................................. 5 章 3: デバイスの検出とインベントリ.................................................................................................. 6 デバイス検出について.................................................................................................................................................
1 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バ ージョン 1.0 について 本ガイドは、Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 1.0 の使用、および対応デルデバイスの検出、監視、コンソール の起動、トラブルシューティングなどのさまざまな機能についての情報を説明するものです。本ガイドには、対応デルデバイスの 詳細と、お客様からのよくあるお問い合わせも掲載されています。 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 1.0 は、Integrated Dell Remote Access Controller(iDRAC)with Lifecycle Controller (LC)を併用することにより、エージェントフリーの帯域外メソッドでデータセンター内にある第 12 世代以降の Dell PowerEdge サ ーバーを監視する機能を提供します。 このプラグインは、表 1 で説明されている機能を提供します。 表 1.
2 サポートマトリックス Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in は、次の表にリストされたデルデバイスをサポートします。 Dell PowerEdge サーバー メモ: PowerEdge サーバー名フォーマット yxxx の y はアルファベットで、M はモジュラー型、R はラック、T はタワーを示し、 x は数字を示します。 yx2x システム yx3x システム PowerEdge M820 PowerEdge M630 PowerEdge M620 PowerEdge R730XD PowerEdge M520 PowerEdge R730 PowerEdge M420 PowerEdge R630 PowerEdge R920 PowerEdge R530 PowerEdge R820 PowerEdge R430 PowerEdge R720xd PowerEdge T630 PowerEdge R620 PowerEdge T430 PowerEdge R520 PowerEdge FC630 PowerEdge R
3 デバイスの検出とインベントリ トピック: デバイス検出について Dell Device Discovery Utility プロトコルパラメータについて デルサーバーの検出 デバイス情報 Nagios Core コンソールでのデルデバイスの表示 • • • • • • デバイス検出について このプラグインでは、エージェントフリーの検出メソッドを使用した第 12 世代以降の Dell PowerEdge サーバーの検出を行うこと ができます。これには、SNMP または WS-MAN プロトコルを選択することができます。 特定のデルデバイスの検出には、SNMP または WS-MAN プロトコルのどちらかを使用した検出のみが可能で、両方を使用するこ とはできません。 デルデバイスの検出には、 [Dell Device Discovery Utility] を使用する必要があります。検出が正常に行われると、検出されたデバイ スについて、ホストおよびサービス定義ファイルが作成されます。デバイスには、固有のホスト名と IP アドレスが存在することが 推奨されます。Nagios Core で、検出するサーバーに対す
表 2. Dell Device Discovery Utility のオプション (続き) オプション 簡単な説明 説明 -S サブネット マスク付きサブネットを入力するために 使用します。 -F ファイル 絶対パスでファイル名を入力するために 使用します。ファイルには、ホストデバイ スの IP アドレスまたは FQDN を改行で区 切ったリストが含まれている必要があり ます。 -P プロトコル SNMP または WS-MAN プロトコルのた めのオプションです。 -c 設定ファイル プロトコルパラメータの設定に使用しま す。デフォルトファイル は .dell_device_comm_params.cfg です。詳細については、「プロトコルパラ メータについて」を参照してください。 -t テンプレート 絶対パスでサービステンプレートファイ ルを指定するために使用します。デフォ ルトファイルは dell_server_services_template.
表 3. 選択したプロトコルに基づいて作成されるデフォルトサービス (続き) サービス snmp WS-MAN プロトコル デルサーバー物理ディスク状 態 √ √ デルサーバー仮想ディスクス 状態 √ √ デルサーバーファン状態 √ √ デルサーバーバッテリ状態 √ √ デルサーバーイントルージョ ン状態 √ √ デルサーバーネットワークデ バイス状態 √ √ デルサーバー CPU 状態 √ X デルサーバー電源装置状態 √ X デルサーバー温度プローブ状 態 √ X デルサーバー電圧プローブ状 態 √ X デルサーバーコントローラ状 態 √ X デルサーバー電流量状態 √ X デルサーバー SD カード状態 X √ プロトコルパラメータについて 検出中、選択したプロトコル(SNMP または MS-MAN)に応じて、パラメータファイル .dell_device_comm_params.cfg で プロトコルの値を設定することができます。 .dell_device_comm_params.
表 4. パラメータファイル (続き) プロトコル通信パラメータ 説明 wsman.password WS-MAN サービスアカウントパスワードのためのユーザーマ クロの入力に使用します。 wsman.port WS-MAN ポート値の入力に使用します。デフォルト値は 443 です。 wsman.timeout WS-MAN タイムアウト値を秒単位で入力するために使用しま す。デフォルトのタイムアウト値は 60 秒です。 wsman.retries タイムアウト発生時に WS-MAN 要求が送信される必要がある 回数を入力するために使用します。デフォルトの再試行値は 2 です。 メモ: ユーザーマクロである snmp.community、wsman.username、および wsman.password は、dell_resources.
○ WS-MAN の場合、値は 2 です。 4. 検出ユーティリティスクリプトが実行されたら、コマンド /bin/nagios -v /usr/local/nagios/etc/ nagios.cfg を実行して、Nagios の設定を検証します。 5. エラーが存在しないことを確認したら、コマンド service nagios restart を実行して Nagios Core を再起動します。 6. ログされた情報は、ログファイルパス:/var/dell/discovery_.dbg.
Nagios Core コンソールでのデルデバイスの表示 前提条件:デルデバイスが検出されており、Nagios Core でインベントリが行われている。 検出されたデルデバイスは、Nagios Core の [ホスト] ビュー、または [サービス] ビューで表示することができます。 1. Nagios Core でホストを表示するには、[現在の状態] の下にある [ホスト] を選択します。 右ペインにホストが表示されます。 2.
デバイスの検出とインベントリ
4 デルデバイスの監視 デルデバイスの監視は次に対して行うことができます。 トピック: • • • 全体的な正常性 デルデバイスのコンポーネント正常性の監視 SNMP アラートの監視 全体的な正常性 デルデバイスの全体的な正常性状態を監視できます。 全体的な正常性について 全体的な正常性状態は、デルデバイスのコンポーネントの状態を集約したものです。 デバイスの全体的な正常性状態は、設定された間隔に基づいて定期的にポーリングされます。[デルサーバーの全体的な正常性状 態] サービスは、デフォルトで 1 時間に 1 度にスケジュールされています。 表 6.
表 6. 全体的な正常性情報 サービス 状態 説明 WS-MAN 使用時に表示 SNMP 使用時に表示さ される属性 れる属性 ● シャーシイントルー ジョン ● ストレージ メモ: ストレージの状態属性は、物理ディスク、仮想ディスク、コントローラなどのストレージコンポーネントの累積的な正 常性状態を表したものです。 全体的な正常性の表示 お使いのデータセンター環境で検出されたデルデバイスの正常性を監視する前に、検出されたデバイスが到達可能であることを確 認します。 デルデバイスの全体的な正常性を表示するには、次の手順を実行します。 1. Nagios Core ユーザーインタフェースの [現在の状態] 下で [サービス] を選択します。 2.
表 7.
表 7.
メモ: 単位 説明 GHz ギガヘルツ W ワット GB ギガバイト RPM 毎分ごとの回転数 A アンペア V ボルト数 MB メガバイト 前述のサービスは、デフォルトで 4 時間ごとに 1 回スケジュールされています。 デルデバイスの正常性の監視 デルデバイスの正常性を監視するには、次の手順を実行します。 1. Nagios Core ユーザーインタフェースの [現在の状態] 下で [サービス] を選択します。 2. デルデバイスの正常性を監視するための関連サービスを選択します。 サーバーの正常性監視が iDRAC with LC 経由で実行され、対応する詳細がそれぞれのコンポーネント正常性サービスに適切な正 常性の重要度色で表示されます。 SNMP アラートの監視 SNMP アラートの監視について デバイスから転送された SNMP アラートを非同期的に受信することができます。 SNMP アラートが受信されると、[デルサーバートラップ] サービスがアラートサマリメッセージとアラートの重大度を Nagios Core コンソールに表示します。 表 8.
SNMP アラートが状態情報に表示され、アラートの重大度が状態内でアップデートされます。 18 デルデバイスの監視
5 iDRAC ウェブコンソールの起動 iDRAC デバイスのためにコンソールを起動するには、次の手順を実行します。 1. Nagios Core コンソールの [現在の状態] 下で、次のいずれかを選択します。 ● [ホスト] ● [サービス] ● [ホストグループ ] > [デルエージェントフリーサーバー] 2.
6 デルデバイスの削除 監視しないデルデバイスは削除することができます。 1. /dell/config/objects に移動して、対応する .cfg ファイルを削除してください。 2.
7 トラブルシューティング 本項では、Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in バージョン 1.0 の使用中に発生する可能性がある問題と、その解決方法を説明 します。 要件を満たしていることを確認、または本項にリストされている手順を実行してください。 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in のインストール スクリプトが失敗する 1. スクリプトを実行するために十分なアクセス許可を持っている。 推奨:Nagios 管理者権限。 2. インストールガイドで説明されている前提条件を満たしている。 3. インストールスクリプトへの入力が正しい。 Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in のアンインスト ールスクリプトが失敗する 1. スクリプトを実行するために十分なアクセス許可を持っている。 推奨:Nagios 管理者権限。 2. アンインストールスクリプトが Dell OpenManage プラグインをインストールした場所で実行されている。 検出スクリプトの実行に失敗する 1.
5. IPv6 アドレスに関しては、同じ Perl ライブラリパスに Perl Module Socket6 がインストールされていることを確認してくださ い。 6. 次のサービステンプレートで、適用可能なサービスの少なくとも 1 つが有効になっている。 dell_server_services_template.cfg 。 選択したプロトコルが 2 (WS-MAN)のとき、検出スクリ プトが IPv4/IPv6 アドレス、またはホストのホストおよび サービス定義ファイルを作成しない 1. OpenWSMAN とその Perl バインディングがインストールされている。 2. その IP アドレスまたはホストが到達可能である。 3. 検出を実行する前に、次のファイルで適切なプロトコル資格情報が正しく設定されている。 dell_resource.cfg .dell_device_comm_params.cfg 4. IPv6 アドレスに関しては、同じ Perl ライブラリパスに Perl Module Socket6 がインストールされていることを確認してくださ い。 5.
install.sh trap 4. トラップ統合が完了したら、SNMPTT サービスを再起動して、次のコマンドを実行します。 service snmptt restart Dell OpenManage Plug-in 固有のサービスが「SNMP セッシ ョン作成中のエラー」というメッセージを表示する 1. 推奨バージョンの Net-SNMP および Net-IP がインストールされている。IPv6 を使用している場合は、 Perl Module Socket6 も インストールされている必要があります。 2. 指定された IP アドレスまたはホストが到達可能である。 3. その IP アドレスまたはホストで SNMP が有効になっている。 4. 次のファイルで適切な SNMP パラメータが正しく設定されている。 dell_resource.cfg .dell_device_comm_params.cfg Dell OpenManage Plug-in 固有のサービスが「ホストと通信 中の WSMAN エラー」というメッセージを表示する 1.
3. トラップ設定ファイル Dell_Agent_free_Server_Traps.conf 、およびバイナリ submit_check_result に適切な許可 がある。 デルデバイスのアラートを受信後も、全体的な正常性状態 が更新されない 検出されたデルデバイスに全体的な正常性サービスが作成されていない場合、デルデバイストラップは全体的な正常性状態をトリ ガしません。デバイスに対して全体的な正常性サービスが存在する場合は、次を確認してください。 1. ファイル /libexec/eventhandlers/submit_check_result が存在する。 2. トラップ設定ファイル Dell_Agent_free_Server_Traps.conf 、およびバイナリ submit_check_result に適切な許可 がある。 3.
8 よくあるお問い合わせ(FAQ) 1. 質問:Nagios Core 向け Dell OpenManage Plug-in のライセンスに関する情報を教えてください。 回答:このプラグインは無料でインストールして使用することができます。 2. 質問:このプラグインでサポートされているデルのハードウェアモデルを教えてください。 回答:対応デルプラットフォームのリストについては、「サポートマトリックス」を参照してください。 3. 質問:データセンターで旧世代(第 9~11 世代)のサーバーを使用しています。このプラグインでこれらのサーバーを監視でき ますか。 回答:いいえ、このプラグインを使用して旧世代のサーバー(第 9~11 世代)を監視することはできません。このプラグインで は、第 12 世代以降の Dell PowerEdge サーバーでサポートされている iDRAC with LC を介したデルサーバーを監視のみが可能で す。Nagios Exchange では、それより前の世代のサーバーを監視することができる、これ以外のプラグインが提供されていま す。 4.
A 付録 ウェブコンソールからの SNMP の設定 1. iDRAC(第 12 世代以降の Dell PowerEdge サーバー)ウェブコンソールを起動して、コンソールで [ネットワーク] > [サービ ス] と移動します。 2. 次の手順で SNMP エージェントプロパティを設定します。 a. 有効を true に設定し、SNMP プロトコルを すべて(SNMP v1/v2/v3)に設定します。 b. コミュニティ文字列で [SNMP コミュニティ名] を設定します。 c. [適用] をクリックして設定を送信します。 メモ: プラグインは、iDRAC との通信に SNMP V1 または SNMP V2c プロトコルのみを使用します。 RACADM CLI からの SNMP の設定 1. 次の ssh コマンドを実行して、iDRAC RACADM CLI を起動します。 ssh root@ 2. 次のコマンドを実行して、コマンドモードを [racadm] に変更します。 racadm 3.